楽天・星野監督は春先「今年で最後かも」と弱気だった...球界の野良犬・愛甲猛が吠える

東京ブレイキングニュース / 2013年11月16日 18時30分

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 今回は、今年のプロ野球の総括並びにオフの話題について話しましょう。今年のプロ野球セ・リーグは予想通りに巨人が優勝。阪神もカープもだいぶ頑張ったけど、終わってみたら大差が着いて2位、3位争いが面白いって情けない話だよな。

 カープに至ってはCSに出たけど実際勝率は5割に満たなかった訳で、今後CSの問題点になるだろうね。NPBも少しは頭使って考えろって言いたいよ。だってこれ、万が一にもカープが日本シリーズに出てたら前代未聞だぜ。

 それにしても巨人は金に物言わしてるとはいえ強すぎる。来年はセ・リーグを面白くするためにも、他の5球団で巨人包囲網を作って貰わん限りはまたツマらんシーズンになってしまう。たとえば、各チームの投手陣が巨人を徹底的にマークしたローテーションを組んで巨人の得点力を下げれば、内海、杉内あたりが以前より力も落ちてきているので、かなり付け入るスキはできる。こうなればシラケきっているセ・リーグのペナントレースも相当面白くなるはずだ。巨人が四苦八苦する姿が見れるシーズンがあってもいいだろう。

 一方のパ・リーグだけど、こちらは相変わらず面白かったな。24勝0敗という奇跡的な数字を残した田中将大のお陰で楽天が優勝を果たした。楽天の優勝はマー君に尽きる。もし、順当な20勝4敗だったとしたら、ゲーム差は8つも違うのだ。楽天のリーグ優勝はなかっただろう。改めて凄いピッチャーだよ。

 そう言えばシーズン中に千葉ロッテのバッテリーコーチ・中村武志と会って話したけど、武志が「現役、コーチと何チームもやって来た中で、今年のロッテが一番弱い! 何で勝てるのか分からん(笑)」って言ってたけど、相変わらずロッテは不思議なチームだな。

 そういえば、ベイスターズのラミレスがシーズン中からロッテにオファーしてたみたいで、ロッテは年棒が高いんで解雇になるまで待っていたようだ。さすがロッテだ(笑)。来年はロッテのラミレスが見れるかもしれない。

 何にしても、今年のプロ野球はマー君&星野監督&楽天の年だった気がするよな。日本シリーズも誰も描けない主演・田中&星野の劇的なドラマだった。シーズン始め、星野監督が武志に「俺も今年が契約最後の年やし、もう終わりやな」みたいなことを言ってたらしいけど、やっぱり星野監督は凄いよ。マー君の使い方もドラフトも含めて、名前にも人生にも星を持った人だね。凄い野球人だ。

 そして何より被災地である東北のチームが優勝して、被災者を勇気づけたことがいちばんのドラマだったし、いちばんの被災者支援だったんじゃないかな。これこそ、ダメなコミッショナーには絶対描けない筋書きのないドラマだ。ただし、来年の楽天は厳しいかもね。

 そして最後に今オフの話題。やっぱり、まずはマー君のメジャー移籍が気になるが、移籍金が80億とも100億とも言われてるけど、これはある意味で妥当な評価だ。だからと言って来年、マー君がメジャーで日本と同様の活躍ができるかというと、正直なところ?マークが浮かぶ。日本では年間3本しかホームランを打たれなかったダルビッシュが、今年は30本近く打たれているってことは、やはり大リーグは技術もパワーも桁違いってことになる。

 例をあげれば、メジャーで通用しなかった東京ヤクルトのバレンティンが日本では60本のホームランを打てたってことだ。技術だけではパワーを押さえ込むのは難しいのだ。

だからと言ってマー君がメジャーで勝てないわけではなく、15くらいは余裕で勝でるだろう。でも、それ以上の活躍は、メジャーの厳しいスケジュール日程に対応できるか否かにかかっている。そのなかでコンディション調整、つまり怪我と言葉の壁が大きく立ちはだかるだろう。奥さんお利口じゃ無さそうだしな。

 国内の移籍で目玉といえば西武の涌井だろう。年棒3億円が交渉ラインだと聞いている。一部ではロッテ説が濃厚らしいが、涌井は野球以外の部分での問題がネックとも言われるんだよな。それが西武と揉めている原因でもあるんだけど、ココでいえないのが辛い。想像にお任せしよう。結局、最後は金を持っている巨人になるような気もするが......。同じ西武の片岡は、新監督が井原さんじゃなかったら残ってたかもしれない。いや、井原さんだったら、俺でも出たくなるよ。

 そして最後に、大揺れの中日ドラゴンズの話をしよう。井端の退団にはビックリした人も居るだろう。いや、怒りを覚えたファンも居たかもしれない。

 ただ、俺はある意味、落合さんらしいって思ったね。落合さんは、お金に関しては内にめっちゃ甘くて外にめっちゃ厳しいからな。監督の時は選手の年棒交渉に一役買って出てだけど、GMになった途端これだろ。すでに年棒だけで6億円以上のカットに成功している。コストカッターとしては、下手な企業の取締役より敏腕だ。

 落合GMが選手と交渉している時の様子もいっきり想像できる。

「仕事してないんだから当たり前だろ」

「クビになるよりマシだろ」

「成績残したら上げてやるよ」

 いかにも落合さんが言いそうな言葉だ。いま、ドラゴンズは大きな改革を進めているだろうから、2年後、3年後がおおいに楽しみだ。そのときは、落合監督か森監督になっているのかもしれない。

Written by 愛甲猛(元プロ野球選手、野球評論家)

Photo by 星野仙一物語

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