ストーカー被害は警察に「通報」ではなく「相談」にすべき!?
KOIGAKU / 2015年2月25日 7時8分
ストーカー。
「忍び寄る者」を意味するこの言葉は、90年代に男女の愛憎劇を描いた幾つかのドラマで、
偏執的な愛情を主人公に差し向けて暴走する登場人物を「ストーカー」という単語に当てはめて呼ぶようになり、現在ではストーカーは本来の意味ではなく、悪質な異性への執着心を見せる人物の総称になりました。
そしてこのストーカーの被害というのは決して馬鹿に出来たものでもなく、日本においては彼らが引き起こす重大な事件も増えています。
ストーカー被害の最も恐ろしい点は、周囲に理解をしてもらうためには相当な数の証拠が必要になるということ。
そして何より、そもそも誰がストーカーに変貌してしまうのか、傍から見ても判別が難しいというところにあるでしょう。
危ない人には近づかない。これは子供でも守れるお約束だけど、こと職場やプライベートで通う場所にそんな人が紛れ込んでいると、彼らだけを避けることはほぼ不可能です。
しかし自分の身は自分で守らなければなりませんし、ストーカーに執着されてしまえばまともな恋愛をする暇もなくなってしまいます。
決して多いとはいえないストーカー被害ですが、だからこそいざという時のノウハウも欠如しやすいのです。
今回は、もしも明日あなたがストーカーに魅入られてしまった場合を想定し、効果的な初動対処を考察してまいります。
ストーカー規制法はあれど…現状、警察に対処を一存することの功罪とは
まず初っ端から出鼻を挫くようなことを書いてしまうのですが、ストーカー被害に気が付いた場合、そのまま警察に通報することの是非が、非常に議論されています。
というのも、どうやらストーカーとはそもそも罪の意識を持ち合わせていないほど盲目になっている場合が多く、それなのに警察が介入し注意喚起をしてしまうと逆効果になるケースも報告されているのです。
欧米でも深刻な社会問題になっているというストーカー案件。
警察の注意勧告を受けたにも関わらず、これに従わないストーカーは、全体の7割にも上るという報告があります。
日本の場合はもう少し民度が高いというか、幾らストーカーでも世間体を気にする可能性もあるためもう少し効果は高そうですが、それでも警察の介入=解決と安易に考えない方が良さそうですね。
同じく、第三者によるストーカーへのけん制も危険と言えるかも知れません。
筆者は以前交際していた女性にまとわりつくストーカーに直接付きまといを止めるように忠告しましたが、その場で思いっきりぶん殴られてしまったという苦い経験があります。
いやはや、刺されなかっただけ幸せというものです。
実際同じ対処をとったせいで殺害された方もおられます。
ただ、そうは言っても現実的に一番頼りになるのが警察であることは揺るぎません。
通報ではなく、相談という形をとる。こうすることで事件化することもなく、適切な対処法をケースバイケースで示してもらうことが可能です。
事件として動いてもらわずとも、この場合は、例えば自宅付近のパトロールの頻度を高めてもらうなどの対応を提案してもらえます。
これならもしもストーカーが自宅の近辺をうろついていた場合、あくまで偶然の産物として警察からの職務質問、その結果として不審な日ごろの行動なども把握することが可能になるでしょう。
被害者の手引きであると感じさせないこの警察の働きなら、相手の復讐心を煽る可能性も低くなるはずです。
おわりに
ストーカー関連の対処法というものは、ある人が「非常に有効だ」と唱えても、別のある人は「それはすべきではない」とする場合が多く、なかなか現在においてもベストな選択というものが確立されていません。
それはまだまだ警察がストーカー事例の全貌を把握しておらず、個々の事例にどれほど介入すべきか判然としていないことにも理由があるのかも知れません。
自分の身を、いかに安全に守るのか。
ストーカーに狙われた際には、お住まいの地域の警察機関に相談をし、間違いのない選択をする必要がありそうですね。
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