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子宮頸がんウイルスは他の病気の原因にもなるって本当?

KOIGAKU / 2015年4月21日 11時0分

こんにちは、ライターの佐原です。

子宮頸がんといえば、比較的若い世代の女性で発症する人が増えていることで有名な疾患ですね。

子宮頸がんの原因になると言われているのがHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスですが、このウイルスが、実は子宮頸がん以外の病気を引き起こすこともある、ということは、ご存知でしょうか。

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HPVが引き起こす可能性のある病気・1;尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、イボ・できものが、性器や肛門などの周囲にできてしまう性感染症です。できものの大きさは、おおよそ1〜3ミリ程度の場合が多いです。悪性ではなく、良性のいぼですが、非常に発生しやすいことや、完治が非常に難しいと言われている感染症ですので、注意が必要です。

痛い・痒いなどの体感的な自覚症状の出にくい感染症のため、時には発見が遅れてしまうこともあります。イボは育つとカリフラワー状になることもあるそうです。

なお、尖圭コンジローマを引き起こすHPVは6型・11型ですので、子宮頸がんを引き起こす16型・18型とは異なっています。

HPVが引き起こす可能性のある病気・2;外陰上皮内腫瘍

外陰上皮内腫瘍は、「外陰がん」というがんの前兆として発症することのあるものです。発症を引き起こすHPVの型も16型・18型ですので、子宮頸がんと共通しています。この腫瘍発生の原因のうち、約半数がHPVとなっています。

外陰がんは子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんなどよりも聞く機会は少ないですが、婦人科のがんのうち3%程度をしめるものとなっています。

HPVが引き起こす可能性のある病気・3;膣上皮内腫瘍

膣上皮内腫瘍は、その発症により、膣がんに発展してしまうことのあるものです。腫瘍発生の原因も、そのほとんどがHPVであると言われています。

発症をひきおこすHPVは16型・18型ですので、これも子宮頸がんと共通していますね。

膣がんは、その名の通り、女性の膣に発生するがんです。婦人科のがんのうち、1%程度の割合をしめると言われています。

尖圭コンジローマにも気をつけよう

上述したそれぞれの腫瘍のうち、尖圭コンジローマは良性の腫瘍であることから、感染しても「まぁ大丈夫かな」と油断されてしまうことがあります。

しかし、尖圭コンジローマは母子感染の可能性のある感染症です。

妊娠時に母体が尖圭コンジローマに感染していた場合、出産時に赤ちゃんに感染させてしまって、まれに「再発性呼吸器乳頭腫瘍症」というものになってしまうことがあります。声が枯れたり、呼吸困難になったりして、赤ちゃんの命に関わることもあります。

また、膣内に尖圭コンジローマが発生している場合では、帝王切開が必要となる場合もあります。

子宮頸がんも、尖圭コンジローマも、その他の感染症も予防するための手法としては、コンドームの使用が一番手軽です。もちろん、コンドームで予防できる可能性は100%ではありませんから、定期的に検査を受けるなどして、早期発見を意識することも重要です。

ピンポン感染を防ぐ意味でも、女性自身だけでなく、パートナーも予防や検査ができるようになるとよいですね。

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