広島原爆「黒い雨」巡り 被爆者認定されなかった岡山市の女性(83) 岡山県に申請却下の取り消し求め提訴
KSB瀬戸内海放送 / 2024年11月29日 16時23分
広島への原爆投下後に降った、いわゆる「黒い雨」を巡り、被爆者として認められなかった岡山市の女性が県に却下の処分の取り消しなどを求め、岡山地裁に提訴しました。
訴えを起こしたのは岡山市の83歳の女性です。
訴状によると、女性は当時の広島県津田町で4歳のときに放射性物質を含んだ雨、いわゆる「黒い雨」を浴びたとしています。
黒い雨を巡っては、2021年に広島高裁が国が定めた区域の外にいた人も被爆者として認める判決を言い渡しました。
判決を受け、国は2022年に被爆者の認定範囲を拡大し、「黒い雨」を浴びた可能性が否定できず、がんなど11種類の病気にかかっている場合に、被爆者健康手帳を交付するという新しい基準を設けました。
女性は肝疾患にかかったことなどから2024年3月、岡山県知事に被爆者健康手帳の交付を申請しましたが、「当時いた場所に黒い雨が降ったことは確認できない」として却下されました。
女性は県の判断を不服として、却下の処分の取り消しと手帳の交付などを求め、29日に岡山地裁に提訴しました。
弁護士によると、岡山県では7月までに23人が手帳の交付申請を行い、今回の女性だけが申請を却下されたということです。
国の新しい基準を踏まえた提訴は広島県以外では全国で初めてだということです。
女性は「私は黒い雨の話は長年誰にも話していなかった」「打ち明けられず申請を諦めている人もいるはず」「そのような皆さんに勇気を与えたい」とコメントしています。
岡山県の伊原木知事は「訴状が届いていないためコメントは差し控えさせていただきます」としています。
この記事に関連するニュース
-
「黒い雨」新基準巡り新たに提訴=不認定の女性―岡山地裁
時事通信 / 2024年11月29日 15時34分
-
「黒い雨」被ばく、岡山で提訴 新基準下、広島県外で初の訴訟
共同通信 / 2024年11月29日 10時49分
-
二審も差し止め認めず=再稼働の女川原発2号機―仙台高裁
時事通信 / 2024年11月27日 21時20分
-
ハンセン病元患者の親族の男性、補償求め提訴 国側は請求棄却求める
毎日新聞 / 2024年11月25日 20時45分
-
がれきの上に立つ血だらけの母、大八車に山積みの遺体…「初めて、絵を描くことが苦しかった」 福岡の美術学生がヒロシマとナガサキに向き合って抱いた平和への願い
47NEWS / 2024年11月11日 10時0分
ランキング
-
1「クラフトナイフを事前に購入した」加古川女児殺害の容疑者が任意調べで供述、凶器か
産経ニュース / 2024年11月29日 14時0分
-
2石破首相、幅広い合意形成に全力=「103万円の壁」見直し―政治改革に意欲・所信表明
時事通信 / 2024年11月29日 19時3分
-
3《沈黙続ける折田楓社長》「朝、PR会社の方から直接連絡がありました」兵庫県HPから“同社記事が削除された理由”
NEWSポストセブン / 2024年11月29日 7時15分
-
4剣道部の同級生に暴行加え死なせた罪 元近大生に懲役3年、執行猶予4年
ABCニュース / 2024年11月29日 17時27分
-
5【独自】放火疑いの41歳男性『楽しいことするよ』事件発生10分前にSNSに投稿 札幌すすきのガールズバー「ミリオン」爆発火災で犯行予告か
北海道放送 / 2024年11月29日 11時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください