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時々来るクルマの検査の案内、もし無視したらどうなるの? 必ず受ける検査とは

くるまのニュース / 2020年4月8日 14時50分

ディーラーから、時々クルマの検査の案内が届くことがあります。いくつか種類がありますが、検査を受けないと、どうなってしまうのでしょうか。また、それぞれの検査の違いとはいったい何でしょうか。

■クルマの「定期点検」と「車検」はよく似ているけど何が違う?

 安全にクルマを走行させるためには、定期的な検査が必要ですが、その代表的なものに定期点検と車検があります。どちらもクルマの検査のことを指すため、ややこしく感じる人もいるかもしれません。

 このふたつの検査には、どのような違いがあるのでしょうか。また、クルマの販売店からこれらの検査の案内が来た場合、受けなければいけないのはどちらなのでしょうか。

 まず、定期点検について説明します。定期点検は法定点検とも呼ばれ、クルマの故障やトラブルが発生する前に予防の目的でおこないます。点検の実施はドライバーに義務付けられており、道路運送車両法にも明記されています。

 道路運送車両法第48条では、「自動車(中略)の使用者は、次の各号に掲げる自動車について、それぞれ当該各号に掲げる期間ごとに、点検の時期及び自動車の種別、用途等に応じ国土交通省令で定める技術上の基準により自動車を点検しなければならない。」と定められています。

 点検の実施時期と点検項目数は車種により異なりますが、自家用乗用車・自家用軽自動車の場合は1年ごと(12か月点検)に26項目、2年ごと(24か月点検)に56項目と定められています。

 バス・トラック・タクシー(事業用)の場合だと、3カ月ごとに50項目あり、高い頻度で細かく安全性を確認していることが分かります。

 続いて車検です。定期点検と同じ「検査」ではありますが、意味合いが異なります。

車検は自動車検査登録制度の略で、クルマが公道を走る基準をクリアしているかどうかを検査します。つまりこの車検をパスしないと自動車検査証が発行されず、クルマは公道を走れません。

 車検は自家用乗用車であれば初回は3年、次回以降は2年ごとの検査が法律で義務付けられています。

 ある自動車販売店のスタッフは、次のように話します。

「定期点検も車検もクルマの安全走行には欠かせないもので、どちらもドライバーに義務付けられています。ただ、罰則が設けられているのは車検です。

 定期点検は罰則がないため、義務だということを知らずに受けない人も多くいますが、故障して大事に至る前に必ず受けたほうが良いものです」

 仮に車検切れのクルマを公道で走らせた場合、違反点数が6点、かつ30日間の免許停止処分となるうえ、刑事処分として6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が課されます。

 定期点検についての罰則はないですが、安全運転のためには欠かせない検査です。定期点検と車検、どちらも忘れずにおこないましょう。

■ユーザーが自分で出来る! クルマの日常点検はどうすればいいの?

 定期点検と車検のほかに存在する重要なクルマの検査として、ドライバー自身でおこなう日常点検があります。日常点検も道路運送車両法で定められたドライバーの義務であり、安全運転には不可欠のものです。

 点検時期は、月に1回程度が推奨されています。「エンジンルーム」「クルマ周囲」「運転席」の点検を実施しますが、まずはエンジンルームの点検のポイントを見ていきます。

・ウインドウウォッシャー液の量:液の量が適当か確認します。ウォッシャー液が空の状態だとポンプの破損に繋がります。

・ブレーキオイルの量:液量が上限ラインと下限ラインとの間にあるかどうかをチェックします。

・バッテリー液の量:液量がUPPERとLOWERの間(規定量)にあるか、車両を揺らすなどして点検します。

・冷却水の量:冷却水の量が上限ラインまで入っているか確認します。

・エンジンオイルの量や汚れ:オイルゲージを抜き、付着したオイルを拭きとってから、ゲージをいっぱいに差し込み、再度抜きとってオイルの量を確認します。汚れがある場合は交換します。

※ ※ ※

 次に、クルマの周囲の点検のポイントを見ていきます。

タイヤの日常点検は重要タイヤの日常点検は重要

・タイヤの空気圧:空気圧はクルマの走行時の安定性や経済性に大きく影響します。ガソリンスタンドなどでもチェック可能です。

・タイヤの亀裂・損傷:タイヤの亀裂や損傷の有無を確認します。タイヤの異物チェックも入念におこないましょう。

・タイヤの溝の深さ:タイヤの溝の深さに不足がないか点検します。溝の深さが不足しているとタイヤがスリップしやすくなり危険です。

・ランプ類の点灯:すべてのランプの点灯の有無を確認し、レンズの汚れや損傷も調べます。

※ ※ ※

 最後に、運転席に座っておこなう点検を見ていきます。

・ブレーキペダル:ブレーキペダルを踏み込んで違和感がないか確認します。

・パーキングブレーキ:ブレーキの引きしろに過不足がないかチェックします。

・ウインドウウォッシャーの噴射状態:ノズルにゴミなどないか確認し、綺麗な状態にします。

・ワイパーの拭き取り状態:低速および高速にて各作動を点検します。

・エンジンのかかり:エンジンが速やかに始動して、スムーズに回転するかをチェックします。

・エンジンの低速と加速:エンジンを暖機させた状態、そして徐々に加速させた状態で違和感がないか検査します。

※ ※ ※

 日常点検についても、点検項目は多岐に渡ります。慣れるまでは一苦労ですが、すべては確実な安全運転のためです。日常点検はこまめにおこなうよう心がけましょう。

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