絶景東京夜景ルートを、「コルベット」のV8サウンドに包まれながら周回する【妄想首都高ルートドライブ】
くるまのニュース / 2020年5月5日 19時10分
新型コロナウイルスの影響で外出を控えなければならないため、かつて試乗したアメリカン・マッスルカーでの妄想ドライブをお届け。ドライブコースは、大橋JCTから大井JCTのトンネルが開通したことで実現した、東京の夜景を味わい尽くせるコンパクトな首都高ループルート。試乗車はアメリカンドリームの象徴たる「コルベットZ06」。フルオープンにして走ってみたらどんな景色が見えてくるのか、コロナ明けにでも試してほしい。
■ジャパニーズドリームを掴んだ気分に浸れる東京絶景夜景!
発売当時、コルベット史上最強と謳われた「Z06」。アメリカンドリームを象徴するこのクルマには、ジャパニーズドリームを思い起こさせる夜景がよく似合う。
ストイックに走りに徹するのもよし、パートナーと夜景を楽しむもよしの、もっとも旬の首都高ループをご紹介しよう。
台場入口から都心方面に向かい、芝浦JCTの左側2車線を走るとC1外まわりに入ることができる。
次に谷町JCTで3号線に入り、大橋JCTからC2内回りに入ると大井JCTで湾岸線東行きに入ることができ、有明JCTから11号台場線に戻ることができる。
東京タワーをはじめとする古くからの都心と、お台場の近未来的な風景を楽しむことができるルート。もっとも注意しつつ楽しみたいのは、コークスクリューのように螺旋を周回しつつ地下まで降りていく大橋JCTだ。
●もはやコルベットはコーナリングを楽しむクルマだ
ニュルブルクリンクのタイムを持ち出すまでもなく、コルベットは何かとGT-Rと比較されることが多い。もちろんそれはタイムを競ってのことである。
首都高速でも同様のバトルを繰り広げるなら……というわけでもないが、芝浦PAを起点としたループをご紹介しよう。
辰巳PAと並んで首都高速を走るストリートファイターが集うのが、芝浦PAである。この25分ほどのコースは、夜景も楽しめ、さらにテクニカルなコースゆえにドライブするのも楽しめるというコンパクトなルートだ。
コルベットZ06は、発売当時、歴代モデルで最強のコルベットであった。それをあえてクーペではなくコンバーチブルで乗るというのが、いかにもアメリカ的な発想でいい。
芝浦PAを出て都心環状線へと入るとすぐに東京タワーが右手に見えてくる。谷町ジャンクションへと抜けるトンネルも含めてとても昭和の香りが残るルートだ。
3号線に入ると六本木ヒルズを左手に見ながら走行。渋谷駅の喧噪を感じたら、コーナーが待ち受けている。大橋ジャンクションのループでもそうだが、コルベットがもはや直線番長ではないことを思い知る瞬間だ。
大橋ジャンクションから大井ジャンクションまではトンネル内なので、シフトダウンしてエキゾーストノートを堪能するのもいい。トンネルを抜けると左コーナーが待ち受けており、湾岸線からレインボーブリッジというルートは、東京のもっとも都会的に感じる夜景のひとつ。フルオープンだからこそ満喫できる夜景だ。
stage 04:コンパクト周回コース/C1〜3号〜C2〜B〜11号周回
●stage 04:コンパクト周回コース/C1〜3号〜C2〜B〜11号周回
・難易度:★★★★★★★★☆☆
・景観度:★★★★★★★★☆☆
・デートドライブ度:★★★★★★★★★☆
・ストイック度:★★★★★★☆☆☆☆
・距離:約26km/1周
・所要時間:25分/1周
・オービス情報:■湾岸線・東行き(東京都港区台場2丁目付近・東京港トンネルの先)■都心環状線・外回り(東京都港区芝2丁目付近・浜崎橋JCTから芝公園の間)■中央環状線・内回り(東京都目黒区付近・大橋JCTから五反田の間)
芝浦PAをベースとして走るコンパクトにまとめられたコース。1周およそ25分程度なので気軽に周回することが可能だ。レインボーブリッジから見渡すベイエリアの夜景は、必見の価値あり。
■コーナリング性能が向上したコルベットで楽しむ首都高ループ
第7世代コルベット=C7の高性能バージョンとして、デビュー時から大きな話題を呼んでいたのが、このZ06だ。
エクステリアのディテールは、Z06用に独自のアレンジが施され、よりダイナミックでスパルタンなアピアランスが主張されるようになった。ボディはクーペと、オープン仕様のコンバーチブルの2タイプ。
フロントに搭載されるエンジンは、C6時代のZ06では自然吸気型とされていたが、第7世代ではスーパーチャージャー付きの6.2リッター版V型8気筒に改められている。最高出力は驚異の659ps。
このエンジンには、7速MTと8速ATが組み合わされる。ヨーロピアンスポーツとはまた異なる、独自の世界感が演出された注目のオープンスポーツだ。
少し遠回りする芝浦JCTからC1を内回り一周するルートは、昭和の雰囲気が残るトンネルだ
●PRICE:1502万円(新車当時)
エンジンは低重心化に貢献するOHVを継承。チタン吸気バルブなどコストのかかったユニット。ちなみにクーペ(7MT)は1380万円(発売当時価格)であった。
●POWER:659ps
ドライサンプ方式の6.2リッターV型8気筒スーパーチャージャー・エンジンは659psを発揮。組み合わされるトランスミッションは8速AT。
●SOUNDS:★★★★★★★★★☆
OHVのV8サウンドは大変凄まじいサウンドを奏でる。レスポンスもよく、昔のアメリカンV8のイメージはまったくない。
●女子ウケ度:★★★★★★★☆☆☆
アグレッシブすぎる外観に、女子は退いてしまうかも。ただし、助手席に乗せてしまえば気に入ってもらえるコクピットだ。
●ストイック度:★★★★★★★☆☆☆
アメリカのクルマらしく、さまざまな快適装備が備わっている。普通にリラックスして乗れてしまうあたりも米国車らしい。
●総合評価:★★★★★★★★☆☆
実は、気負いなくオールマイティに使えるスーパーカーだったりするのが、この世代のコルベットだ。
欧州スーパーカーにはないテイストを味わえるのが、歴代コルベットの存在意義のひとつかもしれない
Chevrolet Corvette Z06 Convertible
シボレー コルベット Z06コンバーチブル
●最高出力:659ps/6400rpm
●最大トルク:881Nm/3600rpm
●0ー100km/h加速:ー
●最高速度:ー
●価格:1502万円(新車当時)
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