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えっ!? ジムニーなのに4WDじゃない? 見た目はオフロード車5選

くるまのニュース / 2020年4月28日 6時10分

現在、人気が高いクルマといえばSUVですが、その多くはクロスオーバータイプと呼ばれる見た目もオンロードを重視したモデルが主流です。一方、見た目はオフロード車ながら、オフロード走行には適さないモデルも存在。そこで、一見するとオフロード車のようなクルマを5車種ピックアップして紹介します。

■一見するとオフロード車なSUVを振り返る

 日本のみならず世界的な人気となっているクルマといえば、SUVです。その多くは乗用車のシャシを流用して開発され、オンロード走行を重視しておりハードなオフロード走行を想定していません。

 また、デザインもエンジンガード風なバンパーに樹脂製フェンダーアーチなどにより、オフロードカーのような雰囲気を表現しているのが一般的です。

 一方、かつて販売されたSUVのなかには、より本格的なオフロード車のようなモデルが存在。

 そこで、一見するとオフロード車ながら、悪路走破性は高くなかったクルマを5車種ピックアップして紹介します。

●日産「ラシーン」

中古車人気が再燃するという珍しいケースの「ラシーン」中古車人気が再燃するという珍しいケースの「ラシーン」

 日産は1994年に、コンセプトカーから誕生したコンパクトSUV「ラシーン」を発売しました。ボクシーなデザインのボディはほぼコンセプトカーのままとされ、発売と同時に大いに話題となります。

 フロントのグリルガードや、上下に開くバックドアに背面スペアタイヤ用キャリアを装備(どちらもグレード別で設定)するなど、本格的なクロスカントリー4WD車をイメージさせました。

 全グレードがフルタイム4WDで最低地上高も170mmありましたが、実際はSUVの雰囲気を手軽に楽しむというコンセプトでした。

 デビュー時は1.5リッター直列4気筒エンジンのみでしたが、後に1.8リッター、2リッターエンジンを搭載するなど、バリエーションを拡充。

 ラシーンはクロスオーバーSUVという時代を先取りした斬新なモデルでしたが、当時は大ヒットには至らず、2000年に生産を終了しました。

 しかし、近年のSUV人気を背景にデザインの良さが再評価されて中古車人気が急上昇し、内外装のドレスアップや中古車を販売するラシーン専門店も出現しています。

●スバル「インプレッサ グラベルEX」

稀代の珍車といわれる劇レアモデルの「インプレッサ グラベルEX」稀代の珍車といわれる劇レアモデルの「インプレッサ グラベルEX」

 スバル「インプレッサ」はコンパクトなセダンとステーションワゴンとして1992年に発売されました。

 世界ラリー選手権に参戦するために開発された「インプレッサWRX」は、ハイパワーなターボエンジンとフルタイム4WDシステムによって驚異的な走行性能を実現。

 そして、1995年に「インプレッサスポーツワゴンWRX」をベースにしてオフロードテイストな外観とした「インプレッサ グラベルEX(エックス)」が発売されました。

 フロントバンパーにグリルガードが装着され、リアにはスペアタイヤキャリアを備え、最低地上高は185mmに上げられてクロスカントリー4WD車をイメージさせるルックスとなっています。

 また、WRXベースのためエンジンは220馬力を発揮する2リッター水平対向4気筒DOHCターボを搭載し、見た目に似つかわしくない高い走行性能を持っていました。

 しかし、当時は高性能なインプレッサWRXが主流で、SUV風なモデルのニーズがなく販売が低迷。1996年のモデルチェンジで廃止となり、いまではスバル屈指の珍車となっています。

●スズキ「ジムニーL/J2」

クロカン4駆のなかでも珍しい2WDモデルの「ジムニーJ2」クロカン4駆のなかでも珍しい2WDモデルの「ジムニーJ2」

 スズキ「ジムニー」は、軽自動車ながら本格的なクロスカントリー4WD車という、現在では唯一無二のモデルです。

 2018年には20年ぶりのフルモデルチェンジがおこなわれましたが、先代ジムニーは長寿だったことから、数多くの限定車や特別仕様車がありました。

 なかでもあまり知られていないのが2WDモデルの存在で、現在のSUVでは2WDモデルをラインナップするのは一般的ですが、クロスカントリー車で2WDモデルは非常に珍しいケースとなっています。

 これまで2種類の2WDモデルが販売され、1台は2000年に発売された「ジムニーL」、もう1台は2001年に発売された「ジムニーJ2」です。

 どちらも駆動方式はFRとされ、ジムニーLの外観は4WDのジムニーとの違いがなく、カラーリングが専用のパールホワイトのみとなっていました。

 一方、ジムニーJ2は専用のボンネットフード、フォグランプ内蔵の専用フロントバンパー、メッシュタイプの専用フロントグリルを装備し、さらに15インチタイヤの装着などにより車高が35mm下げられています。

 このふたつのモデルは女性ユーザーをターゲットに販売され、とくにジムニーJ2は通常のジムニーには無いファンシーなカラーリングが設定されていました。

 なお、どちらのモデルも短命に終わったため、いまでは中古車市場で非常にレアな存在です。

■グリルガードはクロカン4駆風の必須アイテム!?

●ホンダ「シビックシャトル ビーグル」

場繋ぎ的なモデルながらヒットした「シビックシャトル ビーグル」場繋ぎ的なモデルながらヒットした「シビックシャトル ビーグル」

 1983年に発売されたホンダ「シビックシャトル」は、3代目「シビック」の5ドアステーションワゴンモデルです。

 デザインはシビックのイメージを残しつつ、ルーフを高くしたことで広い室内空間と荷室を確保し、レジャー用途に適したモデルとして人気を博しました。

 搭載されたエンジンは1.5リッター直列4気筒SOHCで、駆動方式は当初FFのみでしたが、1984年に4WD車を追加し、1986年には「リアルタイム4WD」(スタンバイ式4WD)に、4WDシステムが変更されます。

 さらに1994年には、クロスカントリー4WD車で流行した「カンガルーバー」と、大きめのフォグランプを標準装備した「シビックシャトル ビーグル」が登場。

 RVブームのなか初代「CR-V」が発売されるまでの間、人気グレードとして隠れたヒット作になりました。

●三菱「RVR スポーツギア」

RVづくりに長けていた三菱ならではのモデル「RVR スポーツギア」RVづくりに長けていた三菱ならではのモデル「RVR スポーツギア」

 1991年発売の三菱「RVR」は、2代目「シャリオ」のシャシを短くして、2列シートとスライドドアを片側に備えたトールワゴンです。

 車名のRVRは英語の「レクリエーショナル・ビークル・ランナー」の頭文字を取ったもので、「走りの良いRV」という意味が込められ、レジャーユースを強く意識したコンセプトで開発されました。

 駆動方式はFFと4WDが設定され、エンジンは当初、1.8リッター直列4気筒SOHCと2リッター直列4気筒DOHCの2種類でしたが、1992年には最高出力88馬力を発揮する2リッター直列4気筒SOHCターボディーゼルエンジンを追加ラインナップし、経済性に優れていたことで人気となります。

 そして、2リッターガソリン車とディーゼル車に、1740mmのワイドボディを採用し、本格的なカンガルーバー、スキッドプレート、スペアタイヤキャリアなどを備えた「RVR スポーツギア」が登場。

 スライドドアと広い室内による使い勝手の良さから、RVRは長く人気を保ち、1997年に2代目が発売され2002年まで生産されました。

※ ※ ※

 前述のとおり、現在、ラシーンは高い人気を誇っています。一方で、インプレッサ グラベルEXは、いまなら人気が出るのではと思えるほど好印象なデザインです。

 どちらも結果論なので検証できませんが、少なくとも両車は出る時期を間違えたのではないでしょうか。

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