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4台に1台が車の任意保険未加入!? 未加入車との事故で何が起きてしまうのか

くるまのニュース / 2020年5月25日 18時10分

クルマの任意保険はほぼ全員が加入していると思われがちですが、2020年5月15日に発表された最新データによると、実際は4台に1台が未加入という加入率になっています。万が一の事故の際、相手が任意保険に未加入の場合、いったいどのようなことが起きるのでしょうか。

■非常識!? 車の任意保険未加入が招く悲劇とは

 クルマを運転する人が最低限守るべきモラルとして挙げられるのが、任意保険へ加入することです。しかし、公道を走るクルマのなかには、任意保険に未加入のクルマも依然として存在するといいます。

 現在、任意保険に加入していないクルマはどの程度の割合で存在するのでしょうか。また、万が一任意保険に未加入のクルマと事故をしてしまったら、いったいどうなってしまうのでしょうか。

 35の保険会社が会員として加盟する損害保険料率算出機構は、2020年5月15日に最新版となる2019年度版の「自動車保険の概況」を発行しました。2018年4月から2019年3月までの統計に基づく情報が記載されています。

 この2019年度版自動車保険の概況に記載されている、2019年3月末時点の任意保険の加入率(普及率)を見ると、乗用車・2輪車・商用車など、すべての車両を含めた任意保険の普及率は、対人賠償において74.8%、対物賠償において74.9%と記載されています。

 すべてのドライバーが“当然”加入していると思われがちな任意保険ですが、4台に1台は自動車保険に未加入というのが現状です。

 また、乗用車のみのデータを見ても、自家用普通乗用車(通称『3ナンバー車』)で82.6%(対人賠償・対物賠償は同比率、以下同様)、自家用小型乗用車(通称『5ナンバー車』)で79.0%、軽四輪乗用車で77.4%という結果になっています。

※ ※ ※

 事故の相手が任意保険未加入の人だった場合、事故後の処理はどのようになるのでしょうか。

 自動車保険会社で事故対応の経験を持つ人に話を聞いたところ、それに該当する事例があったといい、当時のエピソードについて、次のように話します。

「私の営業所の管轄内においても、任意保険未加入の人が事故を起こしたことがあります。私どもの保険に加入されているお客様が事故に遭われて、事故相手の人が保険に入っていないという状況でした。

 駐車場内で起きた事故で、お客様のクルマが停止していたところに、保険未加入の人のクルマが突っ込んできた、という内容になります。相手は、高齢の男性の人でした。

 このとき、事故の解決には、通常の数倍の期間が必要となりました。片方のクルマが停止しているような事故の場合、通常は1か月程度ですべての処理が完了するのですが、この件では3か月以上要したことを記憶しています。

 この事故に限らず、保険未加入の人との事故であるということが判明した時点で、我々は『交渉のスタートが遠のいたな』という印象を持ってしまいます」

※ ※ ※

 最後に、「もしもの話」として、事故を起こした双方が任意保険未加入だった場合が仮に起きてしまったら、と聞いたところ「『もはやその事故は解決しないのでは』とさえ思ってしまいます」と答えました。

 任意保険への加入は、クルマを運転するという行為で交通社会の一員となる、すべてのドライバーが守りたいことです。万が一に備え、必ず加入しましょう。

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