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日産ジュークはもう買えない!? タイ製新型「キックス」はe-POWER専用で2WDのみ?

くるまのニュース / 2020年5月18日 16時10分

日産の新型コンパクトSUV「キックス」が2020年6月10日に発売されます。その一方で、「ジューク」の国内販売が終了します。新型キックスとはどのようなモデルなのでしょうか。

■新型キックス登場でジュークは国内販売終了

 最近の情報では、日産「ジューク」は既に販売を終えており、2020年6月に後継となるコンパクトSUVの新型「キックス」が発売されるといわれています。

 ところが2020年5月中旬時点で、日産のホームページにはジュークの情報が掲載されています。

 生産を終えた「マーチ」(今後マイナーチェンジを実施する可能性も高いです)と「ティアナ」の一部のグレードやカラーに関して「生産上の都合でご用意できない場合がございます」と記載されていますが、ジュークのホームページにはそのような記載はありません。

 こうなると今後もジュークを売り続けるのではないのか、ジュークの代わりに投入されるといわれているキックスは発売を中止したのか、という疑問も沸きます。実際はどうなのでしょうか。

 日産の販売店は次のようにいいます。

「ジュークは2019年末に生産を終えています。従って当方の販売会社には、いまでは在庫車がほとんど残っていません。

 しかしメーカーが所有している在庫車は何台かあります。この在庫車はどこの販売会社にも属しておらず、メーカーが造り置きした車両です。

 お客さまが希望されると、取り寄せることが可能です。そこでメーカーのホームページには、いまでもジュークが掲載されているのです」

 それならキックスはどうなるのでしょうか。新型車の発売が近付くと、通常はメーカーのホームページに、内外装の写真や簡単な説明が掲載されます。これがいまのところありません。改めて販売店に尋ねました。

「新型キックスは、2020年6月10日に発売される予定です。エンジンは1.2リッター直列3気筒をベースにしたハイブリッドの『e-POWER』のみです。少なくとも発売時点では、ガソリンエンジンは用意されないようです。

 動力性能は『ノートe-POWER』に比べて高まると聞いています。駆動方式は前輪駆動の2WDのみで、4WDは選べません。詳細な内容と価格は、発売が近付いた5月下旬から6月上旬には明らかになると思います」

※ ※ ※

 ジュークはすでに生産を終えましたが、メーカーには在庫車があり、いまでもホームページには掲載されています。

 新型キックスはe-POWERと2WDの組み合わせで、2020年6月10日に発売されます。

■タイ生産の新型キックスはメーカーオプションが選べない可能性も

 キックスは、日本市場では新型車ですが、海外では2016年から売られています。北米、ブラジル、中国、タイなど、取り扱う地域はさまざまです。

 キックスのボディサイズは、全長4295mm×全幅1760mm×全高1585mmとされ、従来型ジュークに比べると、160mm長く、5mm狭く、20mm高いです。

日産新型「キックスe-POWER」の内装日産新型「キックスe-POWER」の内装

 ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2620mmなので、ジュークに比べて90mm伸ばされます。ジュークは後席の足元空間が少し狭く感じましたが、キックスなら全長とホイールベースの拡大で余裕が生じます。

 なお日本の都市部では、マンションやショッピングセンターに立体駐車場が多く、全高が1550mmを超えると利用できない場合もあります。

 従来型ジュークの「15RX Vアーバンセレクション」は、全高を1550mmに設定していました。最低地上高をほかのグレードに比べて15mm低い155mmに抑えることで、立体駐車場の利用性を向上させたのです。キックスも同様のグレードを用意したり、追加する可能性があります。

 キックスのボディサイズを既存の国産SUVに当てはめると、もっとも近いのはホンダ「ヴェゼル」です。コンパクトSUVですが、後席は相応に広く、ファミリーカーとしても使いやすいです。

 キックスのシャシは、現行型のノートやマーチに使われる「Vプラットフォーム」です。サスペンションは前輪がストラットの独立式、後輪はトーションビームの車軸式です。駆動方式は前述の通り前輪駆動の2WDになります。

 エンジンはハイブリッドのe-POWERなので、基本的なメカニズムはノートや「セレナ」と同じです。プラットフォームはノートと共通ですから、e-POWERの積載も困難ではありません。そしてタイでは、キックスe-POWERが発表されました。

 ちなみに日本で販売されるe-POWERには、2種類の設定があります。ひとつはノートのノーマルタイプが搭載するe-POWERで、最高出力が109馬力、最大トルクは25.9kg-mです。

 もうひとつはノートe-POWER NISMO Sとセレナe-POWERに搭載されているもので、最高出力が136馬力、最大トルクは32.6kg-mに向上します。

 キックスはスポーティ感覚のSUVなので、これらの中間的な設定です。日本で発売されるキックスe-POWERは、タイ仕様と同じく129馬力・26.5kg-mになる可能性が高いです。

 e-POWERでは、エンジンは発電を担当して、駆動は専用のモーターが受け持ちます。そのために運転感覚は電気自動車に近く、モーターは瞬発力が高いため、活発な走りを楽しめるでしょう。

 価格設定は、ヴェゼル ハイブリッドの2WDと同程度になると考えられます。「ヴェゼル ハイブリッド Zホンダセンシング」は276万186円、同「RS」は286万2037円です。なお、ノートe-POWER NISMO Sは272万1400円です。

 キックスe-POWERの価格も、ベーシックなグレードが270万円前後、上級グレードが290万円前後と考えるのが妥当です。

 ただしキックスは、マーチのようにタイ工場製の輸入車になりそうです。そうなるとメーカーオプションを用意せず(輸入後に装着するディーラーオプション選択可)、1グレードのみにする可能性もあります。この場合の価格は280万円から290万円になるでしょう。

 従来型のジュークには、1.5リッター直列4気筒ノーマルエンジンが用意され、「15RX Vセレクション」の価格は208万円でした。

 サイド&カーテンエアバッグやディスチャージヘッドランプはオプションで、これらを加えると240万円前後です。ヴェゼルの1.5リッターノーマルエンジン搭載車も同等です。

 今後はキックスにも、価格を250万円以下に抑えた1.5リッターノーマルエンジン車が必要になるでしょう。

※ ※ ※

 昨今の日産は車種が極端に減っており、コンパクトカーでありながら上質な雰囲気を併せ持つ「ティーダ」や「キューブ」は販売を終えました。

 従ってキックスは、ジュークだけでなくティーダやキューブのユーザーもターゲットにしており、ワイドなバリエーションが必要です。

 このような車種は、新しいグレードや特別仕様車を追加しやすい国内生産が好ましいです。

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