爆売れ間違いなし!? トヨタ新型SUV「ヤリスクロス」に詰められた「売れる理由」とは
くるまのニュース / 2020年5月24日 11時10分
2020年4月に発表された新型「ヤリスクロス」には、最近のSUVのトレンドを押さえているといいます。いったいどんなモデルなのでしょうか。
■新型「ヤリスクロス」は爆売れSUVとなるか?
トヨタが2020年4月23日に発表したSUV「ヤリスクロス」は、国内では同年秋の発売が予定されています。すでに国内でもさまざまな車種が登場しているSUV市場に、新たに加わる1台として注目されているモデルです。
そして、新型ヤリスクロスは、近年の人気SUVのトレンドが盛り込まれたことで人気モデルとなることが濃厚とされているのですが、いったいどのような要素が取り入れられているのでしょうか。
新型ヤリスクロスは、2020年2月に発売された新型コンパクトカー「ヤリス」や、2020年夏に発売予定のスポーツモデル「GRヤリス」などが揃うヤリスシリーズの新たなラインナップとして登場するコンパクトSUVです。
新型ヤリスクロスのボディサイズは、全長4180mm×全幅1765mm×全高1560mm、ホイールベース2560mm。トヨタのSUVラインナップのなかでは2019年11月発売の「ライズ」(全長3995mm)と、2016年12月発売の「C-HR」(全長4385mm)の中間にあたるサイズになります。
そして、C-HRよりボディサイズが大きいSUVとして2019年4月に発売された「RAV4」が存在。全長は4600-4610mmとSUVのなかではミドルクラスに該当するサイズです。
ヤリスクロス以外のモデルについて、日本自動車販売協会連合会が発表する2020年1月から4月の販売台数を見ると、ライズはひと月あたり約9400台を記録。RAV4は約5100台、C-HRは約3700台という結果です。
そして、それぞれのSUVを比較すると、ライズとRAV4には類似しているポイントが多く、サイズこそ違うものの、ボディのシルエットは角張った形が特徴的で、SUVらしくワイルドな印象。最新SUVのトレンドを取り入れたつくりになっているのが特徴といえます。
ちなみに、ライズは角張ったボディ形状もあってか、荷室容量は369リッターを確保。SUVに乗る人が不満に感じていた荷室の狭さを克服し、5ナンバーのコンパクトなサイズであっても、C-HRの荷室容量(318リッター)を上回る積載性を実現しました。
一方、C-HRはSUVでありながら、絞り込まれたボディをはじめクーペ的なスタイリッシュさが強調されたデザイン。テールゲートも大きく寝かされていて、デザイン重視でスポーティな走行性能が魅力です。
それぞれのモデルについて、都内のトヨタの販売店スタッフは、「これまで、C-HRはトヨタのSUVをけん引するモデルとして存在していましたが、東京地区では2019年4月から全店舗で全車種が扱えることになり、さらに同時期にRAV4が登場したことで、RAV4に販売が注力されました。
そして、同年11月にウケの良いデザインと扱いやすいサイズ感を持つライズが登場したことで、販売現場ではこの2車種を押す形となりました」とコメントし、ライズとRAV4がいま“売りやすい”モデルであるといいます。
■新型「ヤリスクロス」はユーティリティ性能と取り回しの良いサイズを実現
そんななか、新型ヤリスクロスはデザインをはじめとした点において、じつはライズとRAV4に共通点を多く見出すことができます。
トヨタ新型「ヤリスクロス」
新型ヤリスクロスのデザインを見ると、テールゲートはC-HRより立てられた印象で、ボディ全体もクーペスタイルのC-HRより、角張ったライズやRAV4に近い雰囲気を持ちます。
また、発売前のため荷室容量などの細かいスペックは明かされていないものの、トヨタは新型ヤリスクロスについて、居住性や荷室空間といったSUVらしいユーティリティ性能と取り回しの良いボディサイズを両立していると説明。荷物を積むことの多いSUVですがこちらも期待される部分です。
新型ヤリスクロスは、ライズをはじめとした人気SUVに見られる、ワイルドなデザインや取り回し性に優れたボディサイズ、広い室内空間といった、売れる要素を持ち合わせるモデルであることがわかります。
※ ※ ※
2020年2月に発売された新型ヤリスは、発売後1か月間で約3万7000台の受注を獲得。極めて好調な滑り出しとなりました。
新型ヤリスクロスも、発売後同じようにスタートダッシュを決められるのか、いまから注目されます。
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