話題のSUVは中古もアリ? 人気モデルの中古車5選
くるまのニュース / 2020年5月24日 18時10分
さまざまなSUVが続出と登場するなか、中古車市場でも人気を集めるSUVを紹介します。
■見定めてお得に! 人気の中古SUV5選
SUVの人気は年々高まり、各メーカーからは次々と新型のモデルが発売されています。それに比例して中古車市場にも人気SUV車が流れ込んでおり、型落ち車だけでなく現行モデルも多く流通しています。今回は、中古車市場でも人気を集めるSUVを5台紹介します。
●トヨタ3代目「ハリアー」
2020年6月に4代目にフルモデルチェンジする新型「ハリアー」。従来の中古車市場では新型モデルが登場するとその先代モデルの中古車相場が下がる傾向にあります。
2013年に登場した3代目は、発売から7年が経過した2020年現在でも月間2000台から3000台を販売する人気車種です。
2代目モデルと比べてボディサイズが若干小さく設計されているほか、エンジンはV型6気筒が廃止され、2リッター/2.5リッター直列4気筒または2リッター直列4気筒ターボを搭載するなどパワートレインの種類が豊富です。
2017年にはマイナーチェンジした際に、前述のターボ車を追加したほか、外装(エクステリア)ではフロントバンパーを中心に印象が変わり、内装(インテリア)ではウルトラスエード×合成皮革を新採用するなど、人気に拍車をかける変更がされました。
新車価格は、ガソリン車のエントリーグレード「エレガンス」で300万4100円からですが、中古車市場の平均価格は約230万円となっています。低走行車や登録済未使用車も含まれていることを考慮すれば、かなりお得な価格相場だといえます。
より価格を抑えるのであれば、マイナーチェンジ前の前期型を選ぶことで、走行距離がほぼ同じでも100万円近い値下がりが期待できます。
また、走行距離が10万キロ前後の過走行車も狙い目です。例えば、2014年式の走行距離9.7万キロの車両では、プレミアムグレードであっても150万円以下で購入することも可能のようです。
●トヨタ5代目「RAV4」
5代目となる現行のトヨタ「RAV4」は、2018年に登場しています。スタイリッシュなデザインのSUVが人気のなか、タフさやオフロードを意識したデザインのRAV4は、トヨタでは3代目「プリウス」以来の10年ぶりとなる「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞します。
2019年では年間で5万3965台を販売。また世界のSUVセグメントでトップとなる94万7919台を販売しており、世界的な人気を誇るクルマとなっています。
トヨタの新世代プラットフォームTNGAに基づいた「GA-K」を採用しているほか、新世代のエンジンとなる「ダイナミックフォースエンジン」の2リッター直噴エンジンを搭載し、オフロード走行だけでなくオンロードでも快適な走りを実現しています。
新車価格は、エントリーグレード「X(2WD/ガソリン)」で265万6500円からです。中古市場の平均価格は約240万円となっています。また、人気車種なだけあってか、試乗車や展示車などの登録済未使用車が多く流通しているのも特徴です。
なかでも試乗車は、比較的グレードの高いモデルを使用し、多くのオプションを付属していることが多いため、お買い得といえます。
例えば、走行距離が0.2万キロの「2.0 Xグレード」にモデリスタのエアロを装着したクルマは、車両価格267万円です。2WDではありますが、オプション無しの新車価格が265万5000円となるため、モデリスタのフルエアロをプラスしたことを考えれば、かなりお得な価格です。
●ホンダ「ヴェゼル」
ホンダ「ヴェゼル」は、3代目「フィット」をベースとしたコンパクトSUVで2013年に登場。2019年では、RAV4や「C-HR」を押さえて、国内SUVトップの5万5886台を販売しました。
2018年にマイナーチェンジが施され、フロント周りのデザインが一新、ヘッドライトはインラインタイプを採用し、ハイビームもLEDに変更されました。
新たに追加された1.5リッターターボ搭載モデルには、吸排気デュアルVTCが備えられたほか、ボディ剛性の向上や専用ダンバーの採用など、走行性能が大きく改良されています。
新車価格は、「G・Honda SENSING(2WD/ガソリン)」で211万3426円、中古市場の平均価格は約192万円となっています。街乗りをメインに走行するのであれば2WDがおすすめで、新車では4WDよりも約22万円安い価格設定となっています。
走行距離が少ない車両であれば、5キロ未満のお買い得なクルマも多く流通しています。例えば、新車未登録の「1.5 RS」グレードでは、車両価格が約225万円となっています。また、「1.5 X」グレードに「無限エアロ」を装着したモデルでは、約236万円で購入することができます。
■超人気!? あのSUVの中古相場はどのくらい?
●トヨタ「ライズ」
トヨタ「ライズ」は、ダイハツとの共同開発によって、ダイハツ「ロッキー」とともに2019年11月に登場しました。
爆売れ人気SUVのトヨタ「ライズ」
発売前から注目を集めていたライズは、登場初月で普通車4位となる7484台を販売し、2020年に入ってからも1月は1万220台、2月は9979台で、国内の普通車トップの販売台数を記録する大ヒット車種となっています。
当初の月間販売目標台数は4100台となっていましたが、それを遥かに上回る爆発的な売れゆきとなったため、オーダーストップという自体にまで陥ったそうです。
全長4m以下で1リッタークラスのコンパクトSUVでありながら、見た目以上に荷物を積むことができる5ナンバーサイズのクルマで普段使いからレジャーなど、さまざまな場面で活躍する点が人気です。
新車価格は、エントリーモデル「X(2WD/ガソリン)」で167万9000円からですが、中古市場の平均価格は約202万円となっています。
これは、上位グレードの登録済み未使用車が多く流通しているためと考えられ、ハイグレード車がお得に購入することができるチャンスといえます。
例えば、上級グレードの「1.0 Z」グレードでは、新車価格の206万円に対して、未使用車になると180万円から190万円で購入することができます。登録済ではあるものの、試乗車などで使われただけの新車同様な状態のため、十分にお買い得な価格です。
また、価格重視であれば前述したエントリーモデルの「X」がおすすめです。登録済未使用車では、走行距離10キロ以下が約150万円で販売されています。
●スズキ4代目「ジムニー」
2018年に20年ぶりにフルモデルチェンジされたスズキ「ジムニー」は、発売から2年近く経過した現在でも、納期が1年待ちになるほど爆発的なヒットとなっています。
2018年10月には、「2018年度グッドデザイン賞」にて、スズキでは初となる「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」を受賞したほか、2019年にはニューヨークモーターショー2019にて、日本車で初となる「2019ワールドアーバンカーオブザイヤー」を受賞するなど、世界的な人気を誇ります。
初代モデルを彷彿とさせるスクエア型のボディに豊富なカラーバリエーション、オフロード走行を得意とするラダーフレーム構造などが特徴で、ジムニーユーザー以外からも多くの高評価を得ています。
新車価格は、「XG」グレードの148万5000円からですが、平均価格は約230万円となっています。新車の1年近い納車予定を待ちきれないユーザーが中古車へ流れることが多く、中古車市場においても価格相場は下がりにくい状態です。
街乗りでも快適性を求めるならば、インテリアの装備も充実した上位グレードの「XC」がおすすめですが、フルオプションに近ければ価格は200万円オーバーも多く、新車で買うのと同等になることもあります。
また、エントリーモデルの「XG」は登録台数が極端に少なく、さらに純正仕様のままではなくカスタムされたジムニーが多く販売されています。
そのため、XGグレードであっても220万円以上の車両も多いため、他ユーザーによってカスタムされたコンプリートカーとして購入すると考えた方が良さそうです。
※ ※ ※
ミニバンブームに続いてSUVブームも起こっており、中古市場においてもその流通量は増加しているようです。最近のSUVは見た目や走行性能だけでなく、居住性や積載量の多さなど使い勝手も高いため、才色兼備である点が人気を集めているのでしょう。
中古市場には多くの登録済未使用車が販売されており、予想以上にお得に購入できることもあります。クルマを買う際は、新車を検討すると同時に、一度中古市場も検討するのもありかもしれません。
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