トヨタ新型「ハリアー」 既存SUVを超えた存在に!? 誰しもを魅了するワケ
くるまのニュース / 2020年5月28日 10時10分
間もなく発売されるトヨタの新型「ハリアー」。SUVというカテゴリーを超える魅力を備えた存在として開発されたといいます。今回は、デザイン・走り・総合パッケージ、それぞれの開発メンバーが解説する新型ハリアーの魅力に迫ります。
■トヨタ新型「ハリアー」はどのような進化を遂げた?
トヨタは、新型「ハリアー」を2020年6月17日に発売する予定です。すでに4月13日にはWEB上で世界初公開されると同時に詳細な情報も明らかになっており、正式発表前にも関わらず大きな話題を集めています。
そんな新型ハリアーについて、3人の開発者が語る新型ハリアーの魅力とはどのようなものなのでしょうか。
新型ハリアーはその姿が公開されると瞬く間に話題を集め、これまで輸入SUVに乗っていたユーザーからの関心も高いといいます。
新型ハリアーのデザインにはどのような特徴があるのでしょうか。新しいハリアーの外観をデザインするうえで、「いかにもSUVといった筋骨隆々とした見せ方ではなく、知性や品格を感じさせたい」「装飾やキャラクターラインに頼らない、研ぎ澄まされたものにしたい」といった方向性はもともと決まっていたようです。
しかし、それらの要素を具体的なデザインに落とし込む作業は難航したといい、その突破口を開いたのがデザインチームの1人が着目した「断面変化」でした。
おおらかな立体の断面が大胆に変化していき、やがて鋭利な折れ面になるという斬新なモチーフにしているといいます。
それらの要素により、艶やかなサイドビューは映り込む景色をダイナミックに変化させ、ヘッドランプやリアコンビネーションランプを極限まで薄くシャープなデザインにすることで、無駄な装飾に頼らない造形美を実現しました。
また、ハリアーにおいて、内装デザインは外観デザインと同じくらい重要視されています。SUVにラグジュアリーセダンの高い質感を採り入れるという概念を世界に示した初代モデルから、歴代ハリアーは常に上質な室内空間で多くのファンを魅了してきました。
歴代ハリアーのファンの期待を超えるために、新型ハリアーでは歴代ハリアーの持つ縦基調のセンタークラスターを起点にしながら、インストルメントパネルやコンソールに、より骨太で立体的な造形を与え包まれ感や頼りがいのある逞しい骨格を生み出したといいます。
乗馬の「鞍」の厚い革が持つ、おおらかな曲面をイメージしたセンターコンソールも、上品さと逞しさの象徴としてデザインされました。
新型ハリアーのプロジェクトチーフデザイナー・渡辺義人氏は次のように話します。
「極めてチャレンジングな造形ゆえに製品化する上での課題も多く、設計部門・生産部門の協力は欠かせませんでした。
例えばスポーツカーにも負けない豊かな張り出しを持ったリヤフェンダーやシャープなラインは、限界ギリギリまで何度も鉄板のプレス成形の試行錯誤を重ねた結果です。
ランプ類もミリ単位で薄くし、上質な光り方ができるまで改良を重ねました。ハリアーの進化への挑戦や細かなこだわりを、このエクステリアデザインから感じていただけたら幸いです。
また、室内はフロントドアスピーカーやカップホルダーの底面といった普段目を引かない細部にまで注意を払い、ボーダー柄のグラフィックでさり気ない統一感を図るなど小さなところについても、ふとした瞬間に発見があるような楽しさを忍ばせています」
※ ※ ※
新型ハリアーは走行性能も格段に向上しているといいます。新型ハリアーの重厚かつしなやかな乗り味は、トヨタ内に所属するテストドライバーのなかで最高峰メンバー(通称トップガン)が担当。
そのトップガンが「絶対に譲れないポイント」としてこだわったのは、路面の起伏や横風などによる外乱が入っても常にまっすぐ、どっしり走れることでした。
この決してぶれない基軸の上に、走り出しから感じる上品さ、ステアリングの正確さ、しなやかな乗り心地など、感性領域の質感をつくり込んだのが新型ハリアーの進化した走りだといいます。
トヨタ車全般の運動性能評価を担当する片山智之氏は次のように述べています。
「新型ハリアーでとくにこだわったのは『質感』という部分です。音や振動も含めたいろいろな要素が『がさつ』でないことはもちろんですが、何も感じないような『無機質』とも違います。
こだわったのは、走り出しから4つのタイヤが接地して、それが前に転がり始めて動いていく感覚がドライバーに伝わってくること。高速道路であれば、ハンドルをまっすぐに保持しているだけで、操っている感覚やタイヤとのつながりが伝わってくることです。
新型ハリアーの走りは、今までやりたかったことの集大成です。GA-Kプラットフォームを使用し、最新の『いい素材』を使って、その良さを100%引き出すことができたと思います」
■新型ハリアーはSUVというカテゴリーを超えた、ただひとつの存在!?
新型ハリアーのチーフエンジニア・佐伯禎一氏は、2019年4月に発売されると瞬く間に人気SUVに君臨した「RAV4」のチーフエンジニアも務めています。
新型ハリアーと同じGA-Kプラットフォームを使用する「RAV4」
新型ハリアーとRAV4は、同じGA-Kプラットフォームを用いています。タフさやオフロードテイストなどが特徴のRAV4に対して、新型ハリアーはどのようなSUVなのでしょうか。
「新型ハリアーの開発では、SUVにまつわる道具としての機能性、スペースの広さといった従来からの物差しで測るような便利さだけではなく、ユーザーの琴線に触れる感性価値を重視して開発しました。
数値で表す性能や分かりやすい装備などとは別の『直感で感じる何か』『言い表せない部分』をどう表現し、どう開発メンバーと共有するかは大変難しいテーマでした。
昨今のカーライクSUVのトレンドの先、さらにその先にハリアーをどう位置付けるべきか。お客さまのニーズがモノからコトへ変化している今、さらに『コトの先』を考える必要があると思いました。
『コトの先』とは、コトも含めた時間や人そのものではないかと考えています。『モノ』であるハリアーを手にして、それをきっかけに新しい価値観に触れ、さまざまなことを感じ取る『コト』へとつながっていきます。
新型ハリアーは、SUVというカテゴリーを超えたただひとつの存在です。お客さまの人生が新型ハリアーを通して豊かになり、一人でも多くの人にトヨタファンになっていただければと思います」(佐伯氏)
※ ※ ※
従来の国産SUVとは一味違う新型ハリアー。デザイン・走り・パッケージを総合的に高めたSUVカテゴリーを超える存在として、発売が楽しみな1台です。
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