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トヨタ「マークX GRMN」 中古相場で高騰!? スポーツモデルに人気が集まるワケ

くるまのニュース / 2020年6月8日 7時10分

自動車メーカーは、定期的に限定車を販売する傾向にあります。そのなかでも、スポーツモデルの限定車は価格帯が高額になるにも関わらず、即完売となることが多いといいます。なぜ、スポーツモデルの限定車は高い人気を誇るのでしょうか。

■マークX GRMNが中古車市場で高騰! どんなモデルだった?

 2019年3月11日に、限定350台が発売されたトヨタのマークX GRMN。発売時の価格は、513万円(消費税8%込み)と決して安い設定ではなかったにも関わらず、予約が開始された同年1月11日から数日も経たないうちに規定台数が完売したといいます。

 GRMNとは、TOYOTA GAZOO Racingが手掛けるスポーツカーシリーズ「GR」の頂点に立つ数量限定モデルを指し、これまでに「iQ」「ヴィッツ」「マークX(2015年)」「86」が販売されました。なお、GRMNは「ガズー・レーシング・マイスター・オブ・ニュルブルクリンク」の頭文字です。
 
 2015年に登場して好評だった初代マークX GRMNから約3年が経過し、2019年3月に発売された2代目モデルはさらなる進化を遂げました。

 ベース車にはマークXの上級グレード「350RDS」が用いられており、最高出力318馬力を発生する3.5リッターV型6気筒の自然吸気エンジンと6速MTを組み合わせることで、FRスポーツセダンならではのパフォーマンスを追求したということです。

 快適なシフト操作を実現するために、リヤディファレンシャルギヤ比の変更や操作系のチューニングに加え、トランスミッションのマッチングを図るためにエンジンの出力制御特性などの専用チューニングを実施。

 また、初代マークX GRMNのハイレベルなボディ剛性をさらに高めるため、全252か所におよぶスポット溶接打点を追加。新開発のショックアブソーバーを用いた専用のサスペンションやEPSのチューニングとあわせ、意のままに走れるクルマに仕上がっています。

 外装では、フロントバンパーなど光輝部品加飾のダーク化、4本出しマフラー(大型バッフル)、19インチBBS製鍛造アルミホイール&前後異サイズタイヤ(前:235/40R19 後:255/35R19)といった専用装備を装着。

 リアスポイラー、ブレーキキャリパー(ホワイト塗装、フロントのみGRロゴ付)&スポーツブレーキパットなど、GRセダンの頂点にふさわしいデザイン・パーツを採用しています。

 現在、初代ならびに2代目のマークX GRMNは新車で購入することは出来ず、中古車市場でも数台が流通しているほどで、2代目マークX GRMNは約650万円という発売時の価格より約140万円ほどの高値が付いています。

 以前、初代マークX GRMNの中古車を扱ったことのある中古車屋のスタッフは、次のように話します。

「マークX GRMNは、GRがチューニングをしたこともあり、熟成した仕上がりになっています。中古車市場では、GRが手掛けたというクルマ自体の価値と限定販売だった希少性により、高値が付いているのだと思います」

※ ※ ※

 マークX自体は、2019年12月末で生産を終了しています。先立って、同年4月24日には、マークXのファイナルエディションとして特別仕様車「250S“Final Edition”」と「250S Four“Final Edition”」が発売されました。

 そのため、ベースのマークXが無くなったことで、今後は中古車市場に出回るマークX GRMNはさらなる価格の高騰が予想されます。

■スバルやホンダにも人気の限定スポーツモデルが存在

 人気の限定スポーツモデルといえば、クルマ好きのなかではスバルが有名です。

 2015年に限定400台で発売した「S207」は新車価格が599万4000円から637万2000円という価格でしたが、即座に完売しています。

 同様に、2017年には450台限定で「S208」が登場し、626万4000円から710万6400円という価格でしたが、S208は抽選販売となり、限定数を大きく超える2600件もの応募がありました。

 また、直近ではスバルの走りを支え続けたEJ20型エンジンの生産終了を記念し、特別仕様車「WRX STI EJ20 Final Edition」を555台限定で発売するなど、このモデルも高い人気を誇りました。

400台が即完売したスバル「WRX STI」の限定車「S207」400台が即完売したスバル「WRX STI」の限定車「S207」

 ホンダでは、2015年に4代目となる「シビックタイプR」を限定750台(428万円)で販売。このシビックタイプRのベースは日本で販売されなかった9代目「シビックハッチバック」ということもあり、ウェブサイトに申し込みが殺到するほどでした。

 ホンダによると「2015年に限定で発売したシビックタイプRは、ニュルブルクリンク北コースで当時のFF車最速となるタイムを記録したことや、ベース車が日本で発売されていなかったことなどが影響して、販売台数をはるかに超える約10倍以上の申し込みがありました」といいます。

※ ※ ※

 日本市場で、これらの限定車に人気が集中するのは、「限定」という言葉に弱い日本人の性格や、高値で転売することを狙ったユーザーや業者による影響が大きいといえます。

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