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マツダSUV初「二桁車名」最初は不安も… 主力に急成長「CX-30」人気の要因とは

くるまのニュース / 2020年6月14日 7時30分

マツダの新世代SUV「CX-30」が発売されて半年以上が経過しました。同社の既存SUVと比べても販売は好調だといいますが、車名の命名規則なども含め、発売前は大きな話題となりました。果たして、人気の要因は何なのでしょうか。また、同社の既存SUVと食い合うことはないのでしょうか。

■まさかの二桁車名でも成功!? CX-30の販売実績は

 マツダSUV新時代の幕開けである「CX-30」が日本で発売され、早くも7か月が経過しました。

 2019年度(2019年4月から2020年3月)の実績は、10月発売のため6か月分しかないにも関わらず、2万1378台を記録。同社の「CX-5」1年間分(2万7737台)に迫る勢いでよく売れています。CX-30は、いったいどのようなユーザーに人気となっているのでしょうか。

 CX-30の登場は衝撃的で、新たな展開にユーザーのみならず、業界関係者の多くが驚きました。

 なぜなら、これまでのマツダSUVの規則の常識を覆す「二桁数字表示」として、「CX-30」を名乗ったからです。

 マツダのSUVシフトは、同社が第六世代と呼ぶ商品群のトップバッター「CX-5」から本格化しました。

 マツダ独自のエンジン思想によって研ぎ澄まされたSKYACTIVエンジンのなかでは、とくにディーゼルのSKYACTIV-D搭載車が一気にブレイク。

 ディーゼルといえばマツダ、という時代がやってきたと感じたユーザーが多かったと思います。

 その後、「デミオ(現マツダ2)」ベースの「CX-3」、さらに「CX-5」の3列シート版である「CX-8」が登場。海外では中国市場に特化した「CX-4」と、CXシリーズを拡充してきました。

 こうしたなか、マツダの丸本明社長が「2019年中に新型SUVを世界市場向けに導入する」と発言。

 時期的に、「マツダ3(アクセラの後継車)」が登場することが分かっていたので、日本での中小型車に相当するC/Dセグメント用の新型プラットフォーム(SKYACTIVシャーシ)採用で、エンジンラインアップには「SKYACTIV-X」が含まれることが予測できました。

 大方の予想は「CX-3」のフルモデルチェンジ、または「CX-4」をフルモデルチェンジして日本にも導入というものでした。

 ところが、登場したのはこれまでのCXシリーズとは少し毛色が変わったCX-30となりました。

■CX-30を軸としたマツダのSUVは、さらに進化する!?

 では、ユーザー層はどのような人がメインなのでしょうか。

 マツダによると想定通り、独身の方、また既婚で未就学児童がいるヤングファミリー、そして40代から50代の子離れ世帯がメインユーザー。それ以外にも幅広い層に人気が広がっているそうです。

 販売状況について、さらに踏み込んでマツダに聞きました。

 マツダ「CX-30」 マツダ「CX-30」

――CXの二桁数字モデル第一弾として、商品企画部門として市場導入前の緊張感はどれほどでしたか。

 先行する各CXシリーズが一定の評価があるなか、“ニュー・ネーム・プレート(まったく新しい名前)”としての導入で、CX-30のコンセプトをお客さまに理解していただき、また受け入れていただけるかという意味での緊張感は非常に高まりました。そのため、導入に際しては、CX-30の提供価値とストーリーの伝え方を入念に準備してきました。

――発売から半年を過ぎ、商品企画担当としてのいまの思いはいかがでしょうか。

 狙いであったボディのサイズ感とパッケージとデザインの高次元での融合は、多くの方に受け入れられたと感じ、商品の方向性は正しかったと安堵しています。

――販売現場の話ですが、乗り換え前の車種は、自銘柄では、CX-3、CX-5、デミオ(現マツダ2)が多く、他銘柄ではトヨタ「C-HR」、スバル「XV」、ホンダ「ヴェゼル」という名前が挙がっています。そのなかで気になるのはCX-5とのカニバリ(食い合い)ですが、実際どうでしょうか。

 国内販売店では現在、CX-30を軸としたSUVラインアップをご提案しています。CX-30想定のご来店で、こ自身のライフスタイルに合わせて再検討した結果、CX-5購入という場合もあります。CX-30の発売後もボディサイズや荷室容量などの違いによりCX-30、CX-3、CX-5、CX-8で売り分けができております。マツダSUV群としての相乗効果を得る体制が整いました。

――最後にSKYCTIV-Xについて。マツダ3が発売で先行しましたが、市場からの反応をどう意識していましたか。
 
 発売開始はマツダ3と若干違うものの、CX-30とほぼ同時開発の日程で進めてきました。欧州で初めてSKYCTIV-Xを導入して以降、賛辞や激励などさなざまなコメントを頂いています。技術は日ごとに進化しており、これまでSKYCTIV-GとDがそうであったように、お客様のコメントを参考に、今後もより良いエンジンに育成してきたいと思っています。

※ ※ ※

 2020年は欧州を皮切りに、マツダ初の量産型EV「MX-30」を発売予定。軽から大型車まで、SUV激戦区の様相を呈してきた日本市場で、CX-30を軸足としたマツダSUV群のさらなる進化に期待したいと思います。

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