エグ味が抜けてマイルド顔に! メルセデス・ベンツ「Eクラス・クーペ/カブリオレ」がフェイスリフト
くるまのニュース / 2020年6月18日 8時10分
メルセデス・ベンツ「Eクラス・クーペ/カブリオレ」が、ドイツ本国でフェイスリフトされた。欧米では、ブランドのイメージを代表するカテゴリーであるだけに、失敗の許されないフェイスリフトだが、発売から4年が経過し、どのように変化したのだろうか。
■最大のトピックは、フロントフェイスのリフレッシュ!
2017年に登場した現行の5代目「Eクラス・クーペ(C238)/カブリオレ(A238)」が、本国でフェイスリフトを受けた。
アッパーミドルクラスのラグジュアリー・クーペ/カブリオレは、日本ではなかなか市場が大きいとはいえないが、ヨーロッパや北米では、プレミアムブランドのイメージを牽引する存在として一定の需要があるカテゴリーである。
それだけに各ブランドとも決して手を抜くことはなく、それはメルセデス・ベンツも同様だ。
今回のフェイスリフトでは、まずデザインがリフレッシュされた。
エクステリアは、「Aシェイプ」を採用したフロントグリルや、従来よりスリムな形状となった新デザインのLEDヘッドランプ、内部のグラフィックが変更されたLEDリアコンビランプなどを採用し、これまで以上のスポーティネスが表現されている。
またエアロダイナミクスを考慮して設計され、燃費向上に寄与する「エアロホイール」が新たに設定された点も要注目である。
このほか、ボディカラーにはハイテク・シルバーとグラファイト・グレー・メタリック、モハベ・シルバー、パタゴニア・レッド(デジーノ仕様)の4色の新色が用意された。
インテリアは、従来から基本的に大きな変化はないが、現代的でスポーティかつラグジュアリーなスタイルは、デビューから4年目となる今もこのクラスの基準となるクオリティだ。
今回は新たにオープン・ポアグレー・アッシュ・ウッドとアルミニウムにライト・カーボン・ファイバー・グレインを組み合わせたトリムが設定され、フレッシュなイメージを手に入れている。
新しいインテリジェント・ステアリングホイールの採用も、新型のハイライトだ。
これは、従来はトルクセンサーを用いていたハンズオフの検知を、静電容量でおこなうことを可能にしたもの。これにより、運転支援システム使用時にステアリングに触れていれば検知できるようになり、利便性が大きく向上している。
これは将来的にレベル3以上の自動運転が実用化される時に向けて、必要な進化といってよいだろう。
そして最新世代のメルセデスにはおなじみのMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)も採用。10.25インチのタッチディスプレイとともに、インフォテインメント機能や車両設定が、より直感的に操作できるようになっている。
MBUXについては、おそらく日本仕様では他のモデルと同様に標準搭載となるだろう。
■ガソリン、ディーゼル両方にISGが備わった
パワートレインは、まず2.0リッターの4気筒ディーゼルターボユニットが、新世代のOM654M型に変更された。
またこのエンジンには、15kWと180Nmを発揮する48VのISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)が組み合わされ、さらにはブレーキエネルギー回生機能とコースティング機能を備え、一層ダイナミックな走りと大幅な高効率化を両立しているのだ。
フロントグリルがパナメリカーナグリルになったメルセデスAMG「E53 4マチック+」
このISGは、M256型の3.0リッター直列6気筒ガソリン・ターボ搭載モデルにも備わり、こちらは16kWと250Nmを発揮する。
これは、すでに昨年発表されたEクラス・セダン/ステーションワゴン/オールテレインから採用されている。
「EQブースト」と呼ばれるこの48Vマイルドハイブリッドシステムは、プラグインハイブリッド「EQパワー」およびバッテリーEV「EQモデル」とならび、メルセデスの電化ストラテジーの重要なパートであり、今後も一層拡大していくはずである。
また435psと520Nmを発揮する3.0リッター直列6気筒ターボに16kWと250NmのISGを組み合わせた強心臓を搭載するメルセデスAMG「E53 4マチック+」は、今回のフェイスリフトでLEDヘッドランプやフロントグリル、前後バンパー、20インチアルミホイールなどが新デザインとなり、エアロダイナミクスの改善に加えて一層ダイナミックなルックスを手に入れたほか、レッドのステッチが施されたスポーツシートやスポーツステアリングが新デザインとなっている。
さらに走行モードを切り替えるAMGダイナミック・セレクトのロータリー式のスイッチと、AMGダイナミック・セレクトとESPおよび4WDシステムを統合制御する、新しい「AMGダイナミクス・ビークル・ダイナミクス・コントロール」を搭載。
「ベーシック」「アドバンスト」、「プロ」の3段階で、ドライバーのアクションとセンサー情報に基づいて車両の挙動を予測し、より快適な、またよりダイナミックなドライビング体験を実現する。これはかなり興味深い機能といえるだろう。
デザインのリフレッシュや機能装備のアップデート、さらなるダイナミックな走り、一層の高効率化と、ますますクルマとしての魅力が高まったニューメルセデス・ベンツEクラス・クーペ/カブリオレは、ヨーロッパでは2020年秋にデリバリーを開始する予定だ。
おそらく日本には2020年末か2021年春に上陸すると予想される。今時のプレミアムSUVも悪くないが、余裕のある大人の雰囲気を演出するラグジュアリーな2ドアモデルに、いまこそ乗ってみるのも悪くなさそうだ。
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