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いまでは失われた個性的なデザインのモデルとは!? 変顔な車5選

くるまのニュース / 2020年6月23日 6時10分

クルマのデザインでとくに重要なのがフロントフェイスです。文字どおりクルマの「顔」にあたる部分ですが、顔の良し悪しで販売台数が大きく左右されることもあります。そこで、かなり個性的なフロントフェイスのクルマを5車種ピックアップして紹介します。

■強烈な個性を放つフロントフェイスのクルマを振り返る

 クルマの販売台数を決める重要な要素のひとつが、外観のデザインです。とくにフロントフェイスは、文字どおりクルマの「顔」で、そのクルマの第一印象が決まります。

 それほど重要なフロントフェイスですが、なかにはとてもユニークなモデルも存在。

 そこで、かなり個性的なフロントフェイスのクルマを5車種ピックアップして紹介します。

●三菱「ミラージュディンゴ」

「ミラージュディンゴ」の奇抜すぎるフロントフェイスは賛否両論あり!?「ミラージュディンゴ」の奇抜すぎるフロントフェイスは賛否両論あり!?

 1999年に発売された三菱「ミラージュディンゴ」は、同社のコンパクトカー「ミラージュ」の名を冠していますが、派生車ではなく独立した車種として登場。

 ボディはコンパクトなトールワゴンタイプで、前後にブリスターフェンダーを採用したスポーティなフォルムが斬新でしたが、さらに特徴的だったのがフロントフェイスです。

 ターンシグナルを内蔵した縦型ヘッドライトを採用しており、テールライトもヘッドライトと同様なイメージの縦基調となっています。

 新開発の1.5リッター直列4気筒直噴エンジン「GDI」を搭載するなど、技術的には意欲作でしたが、販売はそれほど順調ではなく、むしろ発売年が販売台数のピークで年々下がる状況でした。

 三菱は販売低迷の原因が個性的なフロントフェイスにあったと判断したのか、2001年に大規模なマイナーチェンジをおこない、フロントとリアのデザインを刷新。

 とくにフロントフェイスはまったくの別物となり、ヘッドライトは縦基調からオーソドックスな横基調となるなど、今度は個性的とはいいがたいデザインになりました。

 しかし、販売台数は好転することなく2002年に生産を終了。ミラージュディンゴの名は一代で消えてしまいました。

●日産「クエスト」

ブサカワイイ顔が印象的な大型ミニバンの「クエスト」ブサカワイイ顔が印象的な大型ミニバンの「クエスト」

 1992年に北米で発売された日産「クエスト」は、7人乗りの大型ミニバンです。

 生産はオハイオ州の工場でおこなわれ、1995年にはオーテックジャパンが輸入して日本でも販売されましたが、左ハンドルのみでリアのスライドドアが右側だけという使い勝手の悪さから、日本ではヒットしませんでした。

 そして、1998年に登場した2代目は、全体のフォルム初代から大きく変わらないキープコンセプトとしながら、フロントフェイスは一新されました。

 初代とくらべてアクの強い顔になったうえ、2001年のマイナーチェンジでさらにフロントフェイスのデザインが変更され、まるで熱帯の淡水魚のような顔になります。

 2代目クエストは2002年に一旦販売を終了しますが2004年に3代目が登場。デザインはすべて一新されて変顔ではなくなってしまいました。

●光岡「オロチ」

「オロチ」のフロントフェイスは、もはや芸術の域に達している!?「オロチ」のフロントフェイスは、もはや芸術の域に達している!?

 国内で10番目の自動車メーカーである光岡が、2001年の東京モーターショーに初出展する際に制作した「大蛇(オロチ)」は、ホンダ「NSX」をベースとしてパイプフレームを組み合わせ、独自のデザインのボディを被せたコンセプトカーでした。

 その際の反響が大きかったため、2003年の東京モーターショーには国内の保安基準に適合した2作目となるコンセプトカーを出展。2005年の東京モーターショーのプレスデーに市販化を発表しました。

 そして、2006年10月に市販モデルを発表し、2007年4月より販売を開始。車名は日本の神話に登場する「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」から「大蛇(オロチ)」と名付けられました。

 デザインもヤマタノオロチにヒントを得たスタイリングで、一見すると「怖い」、しかし「見たい」という衝動に駆られる妖艶さを実現したといいます。

 フロントフェイスは大蛇そのもので、海外からも注目を浴びました。

 オロチは2014年に生産を終了しましたが、2018年には中古車のオロチをベースに、永井豪氏のマンガ「デビルマン」とコラボした「デビルマン オロチ」を限定1台で販売するなど、再び話題となりました。

■変顔クルマ界のレジェンド的存在の高級車2台

●ランチア「テージス」

げっ歯類のような表情に見える「テージス」げっ歯類のような表情に見える「テージス」

 ランチアがつくるクルマは、「ストラトス」や「デルタHF インテグラーレ」などスポーツカーが日本で有名ですが、これまでコンパクトカー、セダン、ステーションワゴンと、さまざまなジャンルのクルマを生産してきました。

 なかでもユニークなモデルが、2001年に発売された高級セダンの「テージス」で、ランチアのラインナップではフラッグシップに位置するモデルでした。

 テージス最大の特徴はフロントフェイスにあり、クラシカルな高級車を目指したといいますが、パッと見は小動物のような印象です。反対にリアのデザインはシンプルで、前後の見た目に大きなギャップがあります。

 このデザインはコンセプトカーをベースにしており、ほぼそのままのデザインで市販化されました。

 テージスはフルモデルチェンジすることなく2009年まで生産され、イタリアではマセラティ「クアトロポルト」と並ぶプレステージサルーンとして愛されました。

●フォード「スコーピオ」

高級感ゼロのフロントフェイスが酷評された「スコーピオ」高級感ゼロのフロントフェイスが酷評された「スコーピオ」

 欧州製ラグジュアリーカーというと、昔からメルセデス・ベンツとBMWが高いシェアを誇っていますが、それに対抗して欧州フォードから1985年に初代「スコーピオ」が発売されました。

 ボディタイプは当初、5ドアハッチバックのみでしたが後にセダンとステーションワゴンが加わり、欧州での初代スコーピオの評価は高く、1986年には「ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したほどです。

 そして、1994年にモデルチェンジされた2代目では、内外装のデザインを一新。また、サスペンションの改良により走行性能の向上が図られました。

 しかし、小ぶりなヘッドライトとグリルを配した高級車らしからぬフロントフェイスと、ボッテリとしたリアのデザインが酷評され、販売は極端に低迷。

 後に、デザインの変更がおこなわれましたが販売台数が好転することなく、スコーピオは1998年に生産を終了。後継車は無く、これがきっかけで欧州フォードは高級セダン市場から撤退してしまいました。

※ ※ ※

 近年のクルマは、精悍なフロントフェイスを採用しているケースが多い印象で、どのモデルも怒り顔の表情です。

 デザインには流行があり、精悍なフロントフェイスはそれだけでカッコよく見えますから、採用されるのも納得できます。

 しかし、横並びにどれも同じような表情で、昔の方が個性的だったかもしれません。

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