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日産はオープン好きだった!? かつて一世を風靡した日産のオープンモデルの魅力

くるまのニュース / 2020年6月26日 10時10分

クルマ好きなら1度は乗ってみたいオープンモデルですが、現在の国産オープンモデルはホンダ「S660」、マツダ「ロードスター」、ダイハツ「コペン」のみです。しかし、じつは日産にも数多くの魅力的なオープンモデルがありました。

■爽快感を味わえる! 日産のスポーツモデルのオープンモデル

 ルーフを開けると開放感が広がるオープンモデルは、クルマ好きには憧れの存在だといえます。

 しかし昨今はSUVやミニバン、軽自動車など、実用的なモデルが主流になっており、新車で購入できる国産オープンモデルは、ホンダ「S660」、マツダ「ロードスター」、ダイハツ「コペン」の3車種のみという状況です。

 かつて日産には、多くの魅力的なオープンモデルがラインナップされていました。日産のオープンモデルには、どのようなモデルがあるのでしょうか。

 手頃なサイズのクーペとしてラインナップされた「シルビア」ですが、1988年に登場した5代目(S13型)には、オーテックジャパンが手掛けたコンバーチブルモデルが設定されていました。

 また、当時はデートカーやスペシャリティカーと呼ばれ、ライバルのホンダ「プレリュード」とともに大ヒットを記録しました。

 1993年に登場した6代目(S14型)は、ボディを大型化したことで軽快感が薄れ、人気が低迷。その後、最後のシルビアとなる7代目(S15型)が、5ナンバーサイズにダウンサイジングして1999年に登場しました。

 そのS15型シルビアの「スペックS」をベースとしたオープンモデルが、「シルビア ヴァリエッタ」です。こちらもオーテックジャパンが開発を担当しています。

 シルビア ヴァリエッタは、国産車としては初となる「電動フルメタルルーフ」を組み合わせていました。

 165馬力(MT車)の2リッターエンジンを搭載し、トランスミッションは4速ATと5速MT。全長4445mm×全幅1695mm×全高1285mmという5ナンバーサイズで2+2の4人乗りとし、後席は荷物スペースとしても使用できるなど実用性に優れています。

 前述のように、クーペとしてもオープンモデルとしても楽しめる電動フルメタルルーフを採用することで、スポーティとスペシャリティを両立していました。

 販売台数的には1000台強でしたが、貴重なFRクーペでオープンという特徴から話題になりました。

 さらにスポーツカーでは、「フェアレディZ」にもオープンモデルが存在。北米を中心とした海外ではオープンモデルの需要は一定数あり、歴代フェアレディZにはオープンに近い「Tバールーフ」仕様がラインナップされていました。

 6代目となる現行モデル(Z34型)は2008年12月にデビュー。現在では10年以上も販売されているロングセラーですが、2009年10月から5年にわたってオープンモデルの「フェアレディZ ロードスター」が販売されました。

 おもに北米向けだったフェアレディZ ロードスターは、全長4250mm×全幅1845mm×全高1325mmというサイズに、3.7リッターV型6気筒エンジンを搭載した大排気量スポーツカーです。

 当時の新車価格は、6速MTが435万7500円から、7速ATが483万円からという、輸入オープンモデルに匹敵するような高額車でした。

 国内でフェアレディZ ロードスターは、798台を販売。優れた動力性能と流麗なデザインが、スポーツカー好きから高い評価を得ましたが、クーペモデルのフェアレディZのさらなる進化に注力するとして2014年9月に生産が終了しました。

■コンパクトカー「マーチ」をベースとしたオープンモデルもあった

 日産はスポーツモデルだけでなく、コンパクトカーをベースにしたオープンモデルも手がけてきました。

 1987年に初代マーチをベースとし、パイクカーと呼ばれるレトロ調のクルマの第1弾として「Be-1」が登場。Be-1は可愛らしいルックスで注目を集め、1989年に第2弾の「パオ」、1991年に第3弾の「フィガロ」が発売されました。

日産「フィガロ」日産「フィガロ」

 Be-1やパオがコンパクトハッチの基本デザインを踏襲していたのに対し、フィガロは丸っこいクーペボディと、大きなソフトトップを備えた2シーターコンバーチブルというスタイルを採用します。

 フィガロは全長3740mm×全幅1630mm×全高1365mmとコンパクトながら、レトロだけれどほかのどのクルマにも似ていない個性的なスタイリングと、同じくレトロポップなデザインを採用した白いインテリアが特徴でした。

 エンジンは、初代マーチ(K10型)譲りの1リッター直列4気筒ターボに3ATを搭載。このルックスに惚れ込んだ人は多く、日本限定8000台限定での発売予定でしたが、予約が殺到したため急遽2万台まで生産が拡大されました。

 また、日本と同じ左側通行で右ハンドルのイギリスに中古車が輸出されたことにより、海外でも人気に火がつき、世界3大ギタリストのひとりであるエリック・クラプトン氏や、世界的なロックバンド「オアシス」のノエル・ギャラガー氏などもオーナーだったとわれています。

 オープンモデルだったフィガロですが、ソフトトップを閉めたスタイルが可愛いので、オープンにして走っているオーナーは少なかったようです。

 さらに、マーチをベースとしたオープンモデルとして、「マイクラC+C(シープラスシー)」があります。3代目マーチ(K12型)をベースに開発された、扱いやすいオープンモデルです。

 C+Cは、「クーペ&コンバーチブル」を意味しており、2代目マーチ(K11型)にもラインナップされた「カブリオレ」のあとを受け継ぐモデルとして2005年に欧州でデビュー。2007年には1500台限定で日本に導入されました。

 手軽なコンパクトカーでありながら、電動格納式ガラストップを採用したクーペだったことが特徴的です。

 開発と生産は英国日産で、ドイツの名門ボディワーク会社であるカルマン社がルーフ部分を手がけました。

 全長3820mm×全幅1670mm×全高1445mmのサイズに、1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載。ベース車両のマーチと同様の性能を持ち合わせたうえに、小さいながらも後部座席があり、実用性も十分なオシャレなコンパクトオープンでした。

※ ※ ※

 オープンモデルが希少だった1982年には、「パルサー」の派生車として「パルサーエクサ」が登場しています。

 当時人気になりつつあったリトラクタブルヘッドライトを採用した2ドアノッチバックスタイルのクーペですが、全国100台限定で「コンバーチブル」が特別仕様車として作られました。

 現在ではかなり小さい部類に入る全長4125mm×全幅1620mm×全高1340mmのボディに、85馬力の1.5リッターエンジンを搭載。トランスミッションは5速MTのみでした。

 特別仕様車とはいえ、クーペにもオープンを設定していた日産は、かなりオープンモデルが好きなメーカーともいえます。

 現在国内では日産のオープンモデルはありませんが、今後オープンモデルが登場することを期待したいです。

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