マツダ2代目「ロードスター」はちょっと地味!? 歴代唯一の激レアモデルとは

くるまのニュース / 2020年7月12日 18時10分

大ヒットとなったマツダ初代「ロードスター」ですが、1998年に2代目へフルモデルチェンジします。NB型と呼ばれる2代目ロードスターは、どのようなモデルだったのでしょうか。歴史を振り返ります。

■初代から正常進化した2代目ロードスター

 ヒットしたクルマの2代目は鳴かず飛ばずになるというジンクスがありますが、それはモデルチェンジでボディサイズが大きくなったり、エンジンの排気量がアップしたり、豪華装備となったりと、いろいろ欲張ってしまうことも原因といえるでしょう。

 その点、大ヒットを記録したマツダ(ユーノス)初代「ロードスター」を引き継いで、1998年1月に登場した2代目ロードスター(NB型)は、初代とほぼ同じサイズのボディに同じ排気量のエンジンを搭載し、初代のコンセプトを崩すことなく正常進化を果たしました。

 なお、この時点ですでにユーノス店は廃止されていたため、「マツダ ロードスター」として販売されています。

 プラットフォームは初代のものをキャリーオーバーしていますが、より優れたハンドリングや快適な乗り心地を実現するために剛性をアップ。

 ただし、やみくもに補強を入れるのではなく、効果の高い部分を重点的に補強し、そこまで剛性アップに寄与しない部分は廃止、または板厚の最適化をおこなって重量増を最低限に抑えています。

 搭載されたエンジンは、初代の後期型に採用された1.8リッターのBP-ZE[RS]型のほか、1.8リッターエンジンと入れ替わる形で廃止されていた1.6リッターのB6-ZE[RS]型を復活させることで、より幅広いユーザーに選んでもらえるようになりました。

 トランスミッションは1.8リッターモデルには新開発の6速MTを搭載。1.6リッターモデルは従来の5速MTの改良型が搭載されました。

 また、両エンジンとも4速ATが用意され、電子制御式としたことで変速レスポンスが向上するなど、よりドライビングが楽しめる2ペダル仕様となっています。

 メカニズム的には初代の正常進化版といえる2代目ロードスターですが、大きく変化したのが内外装です。

 とくに外観は、初代のアイデンティティでもあったリトラクタブルヘッドライトを潔く廃止。これにより軽量化と前方視界向上、そして空力性能と吸気位置をヘッドライト裏にすることで、エンジン性能も向上させました。

 また、初代と同じく曲面を連続させた面構成としながらも、より抑揚をつけることで初代の丸みを帯びたイメージから、ボリュームのあるダイナミックなデザインを実現しています。

 そして、オープンカーの要ともいえるソフトトップ(幌)は、リアスクリーンをビニールからガラスへ変更し、後方視界を改善。

 これにより、初代のようにリアスクリーンだけを開ける通称「NA開け」はできなくなりましたが、フルオープンにするときにファスナーを開ける必要がなくなったことで、より手軽にオープンエアモータリングを楽しめるようになりました。

■ロードスター史上初の特別なモデルなモデルも登場

 内装は、初代のT字型のインパネスタイルは不変ですが、ナビゲーションの装着も考慮してオーディオスペースを前方へ移動。インパネ自体も立体的な構造とすることでより現代的なイメージとなりました。

 また、グローブボックスやドアポケットの容量を拡大したほか、カップホルダーを標準装備することで、使い勝手も向上しています。

屋根が開かない「ロードスタークーペ」屋根が開かない「ロードスタークーペ」

 登場から2年半後の2000年7月には、初の大幅な商品改良を実施。フロントマスクを当時のマツダのアイデンティティであった五角形グリルと同様の開口部を持つバンパーに変更し、併せてヘッドライトとテールランプもデザインを改めています。

 さらに1.8リッターエンジンを連続位相可変バルブタイミング機構(S-VT)付きのものへ変更し、145馬力から160馬力へと大幅なパワーアップを果たしました(1.6リッターモデルは変更なし)。

 2001年12月には、ナンバー付きワンメイクレースなどに参戦できるモータースポーツベース車として「NR-A」が追加設定されました。

 1.6リッターモデルをベースに、ビルシュタイン製の車高調整式サスペンションや大径ブレーキ、大型ラジエータなどを標準装備したモデルで、ディーラーオプションとしてバケットシートやロールケージなども設定される本格的なものでした。

 2代目ロードスターを語る上で外せないのが、現在のところこの世代にしか設定されていなかったふたつのモデルでしょう。

 ひとつ目は2003年10月に受注をスタートした「ロードスタークーペ」です。これはマツダ車の架装を請け負うマツダE&Tの手によってスチール製ルーフが備え付けられたもので、いまのところ歴代で唯一の“屋根の開かないロードスター”となります。

 ふたつ目は2003年12月に350台限定でリリースされた「ロードスターターボ」です。こちらはS-VTが備わらない1.6リッターエンジンをベースにターボチャージャーを組み込んだもので、最高出力は172馬力、トルクは20%向上されていました。こちらも歴代で唯一のターボエンジン搭載車です。

※ ※ ※

 どちらかというと初代の影に隠れて地味な存在に見られがちな2代目ロードスターではありますが、スペシャルなモデルがあったり、そもそも初代モデルの完成形ともいえる存在として、実力は折り紙付きです。

 2代目ロードスターは、そろそろ再評価されるフェーズに入ってきたのかもしれません。なお、現在は初代の中古車価格が高騰してしまったので、2代目はお買い得なモデルといえます。

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