1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

炎天下の洗車は危険がいっぱい!? 洗車のプロに教わる真夏の正しい洗車法

くるまのニュース / 2020年7月26日 18時10分

夏の日差しが強いときに、洗車をするとクルマを痛めてしまう可能性があるといいます。真夏に洗車するときは、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。洗車のプロにきいてみました。

■夏の洗車は直射日光が当たらない場所が基本

 気温が高い夏は、洗車しやすい季節ではありますが、間違った洗車方法で逆にボディを傷つけてしまうことも多いといいます。

 真夏に洗車をするとき、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか。夏ならではの洗車法やコツについて、洗車のプロに聞いてみました。

 夏特有の傾向として考えられるのが、強い日差しです。紫外線の量が多いだけでなく、洗車をしているそばから、水分が蒸発していってしまいます。

 早く乾くのは時短につながりますが、しっかり洗車する前に乾いてしまっては余分に水を使う必要があり、逆に時間がかかる場合もあります。

 さらにボディ表面の温度が上昇し、洗車だけでなくコーティング以前に火傷にも注意しなければいけません。

 都内にあるガラスコーティング専門店のスタッフ Hさんは、次のようにいいます。

「夏の洗車は、長所と短所が混在しているコンディションで作業することになります。とくに気をつけて欲しいのが、直射日光を避けるということです。

 人の肌にも長時間の日光が良くないように、クルマのボディ(塗装面)にとっても過度な直射日光は劣化の原因になります。

 また気温も高いため、短時間で仕上げる必要があります。我々が洗車する場合は複数のスタッフで一気に洗い上げるか、屋内の安定した環境下で仕上げます。自分で洗車する場合は、直射日光が当たらない場所で洗車してください」

 Hさんいわく、夏の洗車はできる限り短時間で終わらせるために、効率的に洗車するのがおすすめだそうです。

「夏は、先にホイールとタイヤを洗浄するのがいいと思います。最初に全体を水で濡らしてしまうと、ボディ表面に付着した水が乾いてしまい、水滴がレンズ効果となりシミの原因にもなります。

 またホイールとタイヤは、もっとも汚れている部分でもありますので、先にブレーキダストなどを落としておくのがおすすめです」

 夏は足回りから洗うというのは意外ですが、ボディを濡らした水分は乾きやすいので、効率を考えるとタイヤやホイールから洗うというのも納得です。

「次にボディの洗浄ですが、たいていが屋外で作業するかと思います。晴れた日などはボディにかかった水もすぐに乾いてしまいますので、ボディ全体を一気に洗うのではなく、大まかに4つ程度の部分をとして分けて作業すると良いと思います」

 洗車するときに使用しているタオルやスポンジは、こまめにあわ立てたシャンプー剤(カーシャンプーを水で希釈したもの)を含ませながらおこなうと良いといいます。

「意外に見落としがちなのが、シャンプー剤に浸したタオルやスポンジにゴミが付着しているのに気づかず、ゴシゴシとボディを洗っているケースです。それではボディにゴミを擦り付けているのと同じになってしまいます。

 シャンプー剤の目的は、洗剤の泡で汚れを浮かせることですので、あわ立てたシャンプー剤でボディ表面を優しく洗浄してあげてください」

 また、あわ立てたシャンプー剤を使ったあとには、洗い残しがないように注意する必要があるのだそうです。

「クルマの仕上がりは、下地がきれいであるほどコーティングの仕上がりなども違ってきます。洗い残しに気づかずコーティングしてしまうと、汚れまでコーティングしてしまうことになり、シミの原因になってしまいます。

 洗い残しを減らす意味でも、全体を一気に洗浄するのではなく、ボンネットまでのフロント部分まで、左サイドの前後ドアまで、右サイドの前後ドア、リア周りといったように、区分けして洗い残しがないようにしていただきたいです。

 そのときに、セーム革やマイクロファイバーなどの布で水分をしっかり拭きあげて、余計な水分をしっかり取り除くことが大切です」

■こびりついた虫の死骸や鳥フンは柔らかくしてから除去

 きれいに洗車できたら、次はコーティングやワックス作業です。こちらは洗車以上に細かく区分けして、1パネルごとに仕上げるのがおすすめだといいます。

「夏はとにかく早く乾くので作業が進みやすい反面、適度な水分もあったほうがコーティング剤は伸びが良くなり、均一に仕上げやすくなります。

 濡らしたマイクロファイバーなどを固く絞り、パネルごとに再度拭き上げてからコーティングすれば、洗車後に付着したホコリも除去でき、ムラにならずに仕上げることができると思います」

直射日光を避けて洗車する直射日光を避けて洗車する

 また、普段目につきにくい部分にも注目してほしいとHさんはいいます。ドアの内側部分やドアを開けたサイドシルなど、ドアが閉まっている状態では見えない部分もコーティングすることで仕上がりの印象が変わってくるそうです。

 夏に高速道路を走行したり、行楽地などから帰ってくると、グリルやボンネット、フロントウインドウなどに虫の死骸がこびりつくことがあります。

 また、駐車場に停めておいただけでも鳥フンの被害に遭うこともあり、これらを放置すると、ボディ表面に固着してしまいます。

「虫の死骸や鳥のフンなどは酸性でボディを痛めるため、できるだけ早めに除去したほうが良いです。ただ、これも乾いた状態で無理やり剥がそうとすると、ボディ表面に傷をつけてしまうこともあります。

 おすすめなのは、紙ナプキンやティッシュなどを十分水で濡らして汚れを包むようにして少し放置する方法です。汚れが水分によって柔らかくなったら、そのまま拭き取り捨てることができます。

 ただ、虫の死骸などが大量に付着した場合は、乾いた状態のままで拭き取るのではなく、洗剤などを希釈した水で洗い流していただいたほうが、結果として短時間できれいにできます」

 また近年、発生しやすくなっているゲリラ豪雨などに遭遇した場合も、できるだけ早めに水洗いしてほしいそうです。

「ゲリラ豪雨など大量かつ強い雨は、コーティング表面をかなり削ってしまいます。また乾いた水分はイオンデポジットと呼ばれるシミになりやすいので、できる限り早めに洗い流してきれいに拭きあげることで、きれいな状態を長持ちできると思います」

※ ※ ※

 夏の洗車のポイントは、「直射日光厳禁」「スピード勝負」「コーティングはパネルごと」ということです。

 夏はボディの表面温度が上がりやすく、クルマにとっても厳しい季節です。洗車やコーティングで日焼け対策もしてあげて、少しでも長く新車に近いコンディションを保ちましょう。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください