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「災害時はコイツにお任せ」 変身しそうな三菱ふそう「キャンター」がガチで凄い!

くるまのニュース / 2020年8月9日 18時10分

トラックの開発・販売などをおこなう三菱ふそうと国士舘大学が、近年多発する災害支援をテーマにコラボレーションしたコンセプトモデルをお披露目しました。ロボットにトランスフォームしそうな救援支援車とはどのようなクルマなのでしょうか。

■ベースは小型トラック「キャンター」

 近年、日本全国を襲う未曾有の大災害。とくに、西日本では毎年のように大雨による冠水・浸水被害が多発しているほか、地震大国ともいわれる日本では地震そのものやそれによる津波の被害も発生しています。
 
 そのような非常事態時に活躍することを期待され開発されたのが、三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下、三菱ふそう)と国士舘大学が共同で提案する「Canter ATHENA(キャンターアテーナ)」です。頼もしい存在のキャンターアテーナとは、どのようなクルマなのでしょうか。

 2020年7月30日に三菱ふそうは、独自の製品開発プラットフォームを紹介するイベント「Fuso Future Solutions Lab」を本社の川崎製作所にて開催。

 このイベントは、社会のニーズや課題に向けたソリューションとなり得る革新的な製品開発を目的に、社内及び社外からクリエイティブなアイデアを創出するオープンなプラットフォームの場としておこなわれました。

 今回、出展されたキャンターアテーナは、三菱ふそうの小型トラック「キャンター」の四輪駆動車をベースに、実際に救急救助を担う国士舘大学の防災・救急救助総合研究所と共同開発した災害用レスキュー車両の試作車です。

 2019年10月末に開催された東京モーターショー2019にも参考出品車として展示し、救助および緊急サービスの具体的なニーズに対応した車両となっています。

 ベースとなるキャンターは、3リッターディーゼルエンジンを搭載し、4つの異なる馬力ごとに設定が選べるほか、ボディバリエーションもカーゴ、ダンプ、バン(箱車)、キャリアカー、EX(ロングカーゴ)と多用な業務に活用できる小型トラックです。

 そのキャンターをベースに開発されたキャンターアテーナは、ベース車に大きな改造をおこなわずに開発されたといいます。

 なお、タイヤとホイールを悪路走破性に優れたものに変更。荷室部分を専用設計することで、救援や救援に必要なヘルメットやライト、救命具の装備が可能です。

 後方の荷台部分には、大型車両では走破できない場所などでも機動性を失うことなく活動するために、オフロードバイクを2台搭載しています。

 キャンターアテーナについて、三菱ふそうの開発担当者は次のように話します。

「災害時などでの活動を視野に入れたキャンターアテーナは、市販車の開発にともなう制約がなく、実際の救急救助をおこなう団体の意見を取り入れ、災害時の悪路で活躍できる車両のコンセプトとして開発しました。

 2019年初頭から国士舘大学の防災・救急救助総合研究所と協力して作ってきましたが、キャンターアテーナの活躍する想定場面は、被災地の道路などがある程度復旧し、仮道路などが出来た二次救援を目的としています。

 あくまで一次救援の自衛隊や警察と同じような動きをするのではなく、そのあとの被災者などのケアやフォローを目的としています」

※ ※ ※

 今後、キャンターアテーナは国士舘大学の防災・救急救助総合研究所において、実際の災害対応に利用される計画だといいます。

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