小さくたって高級車! 贅沢気分を味わえるプレミアムコンパクト5選
くるまのニュース / 2020年8月15日 6時10分
充実した装備と上品なインテリアが魅力の高級車ですが、たいていのモデルは上級クラスならではの立派なサイズで、駐車場の関係などで、乗りたくても乗れない人もいるでしょう。そこで今回は、サイズはコンパクトながらインテリアの質感が高く、贅沢な気分にさせてくれるプレミアムなコンパクトカーを5台紹介します。
■サイズを超えた上質さが魅力のプレミアムコンパクト
豪華な装備で快適な乗り心地が味わえる高級車ですが、駐車場のスペースが狭いなどの事情で、大きなボディサイズの高級車を諦めざるを得ないという人もいるでしょう。
そこで、見た目はコンパクトでも上質なインテリアで高い満足感が得られる「プレミアムコンパクト」は、見逃せないジャンルといえます。
今回は新車での購入はもちろん、中古車でも狙える車種を中心にセレクトしたプレミアムコンパクトを5台紹介します。
●レクサス「CT」
日本が誇る高級車ブランドであるレクサスのエントリーモデルとして、2011年に登場した「CT」は、は5ドアハッチバックのハイブリッド専用車です。
ライバルとなるフォルクスワーゲン「ゴルフ」やアウディ「A3」、BMW「1シリーズ」、メルセデス・ベンツ「Aクラス」など、人気車種がひしめき合う激戦区「Cセグメント」に投入されました。
CTのボディサイズは全長4320mm×全幅1765mm×全高1450mmと、日本の道路事情でも取り回しが良く、レクサスならではのエレガントさがありながら、華美すぎず飽きのこないデザインに仕上がっています。
パワートレインは、1.8リッター直列4気筒エンジンとモーターの組み合わせで、トヨタ3代目「プリウス」と共通ですが、CTは独自のセッティングになっており、システム合計の最高出力は136馬力です。
トランスミッションはプリウスと同様な電気式無断変速機ですが、ハンドルにパドルシフトを備え、6速マニュアルモードが選択可能となっています。
足まわりにはスポーティな走行フィーリングを実現すべく、新開発されたマクファーソンストラット&ダブルウィッシュボーン式のサスペンションを搭載。
ヤマハが開発した「パフォーマンスダンパー」と呼ばれる、ノイズや衝撃を効果的に吸収するパーツを採用することで、プレミアムコンパクトらしい上質なフィーリングが味わえます。
CTは2度のマイナーチェンジによって中身を熟成させていますが、すでに登場から10年近いロングセラーモデルです。現行型の価格(消費税込、以下同様)は383万9815円から485万8334円です。
中古車は、現行型でも手頃な価格の個体が多く、初期型なら60万円から150万円が相場となります。
●日産「ノート e-POWERメダリスト」
手頃な価格と扱いやすいサイズでスポーティ感もあるコンパクトカーとして人気の高い日産「ノート」は、次世代のコンパクトカーとして初代モデルが2005年に発売されました。
当初は「マーチ」のプラットフォームを採用し、全高1535mmのハイトワゴンのような5ドアハッチバックスタイルでした。
現行型は2012年にフルモデルチェンジした2代目で、2016年のマイナーチェンジで「e-POWER」を搭載。シリーズハイブリッド方式と呼ばれるシステムで、エンジンは発電のみに使われ駆動はモーターでおこないます。
普段は蓄えた電力で走り必要になればエンジン始動するという比較的シンプルな構造となっており、トランスミッションが不要なため製造コストも抑えることができるハイブリッド方式です。
ノートのサイズは全長4100mm×全幅1695mm×全高1520mmと立体駐車場に収まる5ナンバーサイズになっており、扱いやすいのもポイントです。
ノートでプレミアムコンパクトと呼べるグレードは「e-POWERメダリスト」で、「プレミアムホワイトインテリア」と名付けられたクリームホワイトの合皮素材をシートに採用。
レザーシートの高級感を演出するとともに、ハンドルも本革巻きとすることで、プレミアムな雰囲気を手軽に味わうことができます。
e-POWERメダリストの新車価格は239万6900円から268万9500円です。
中古車はさらに狙いやすくなっており、相場は3年落ちで80万円から、3年未満の初回車検付きでも120万円からと非常にお買い得になっています。
「毎日使える足グルマが欲しいけど、高級感も欲しい」という人には、ベストバイな1台です。
●マツダ「マツダ2 プロアクティブ」
マツダのコンパクトカー「マツダ2」は、もともとは4代目デミオとして販売されていましたが、2019年のマイナーチェンジを機に名称変更しました。
マイナーチェンジでは、フロントグリルやヘッドライトのデザイン変更だけでなく、走りやインテリアの質感向上や静粛性をアップさせる改良がおこなわれています。
全長4065mm×全幅1695mm×全高1500mmというサイズで、エンジンは1.5リッターガソリンエンジンと1.5リッター直噴ディーゼルターボ、モータースポーツ用として開発されたハイオク仕様の1.5リッターガソリンをラインナップしています。
マツダ2で注目したいグレードが「プロアクティブ」です。
アドバンストキーレスエントリーやフルオートエアコン、UVカットガラスなどが標準装備されるだけでなく、スマートブレーキサポートやレーンキープアシスト、マツダ・レーダークルーズコントロールなどがオプションで追加可能。
さらにフロントガラスにさまざまな情報を投影できる「アクティブドライビングディスプレイ」も標準装備となります。
通常のプロアクティブはレザー調(合皮)シートではありませんが(オプションでレザーシートの「L パッケージ」も用意)、ブラウンとブラックの2トーンでまとめられたインテリアはプレミアムコンパクトと呼べる上質さを感じさせます。
マツダ2 プロアクティブは、新車価格が169万4000円からとお手頃ではありますが、中古車なら2019年モデルが120万円からで探せます。
さらにマツダ2には6速ATに加え6速MTも設定されており、上質な空間とスポーティな走りを同時に楽しめるのも大きなセールスポイントだといえます。
■輸入車のプレミアムコンパクトは?
●アウディ「A1 スポーツバック」
フォルクスワーゲングループのプレミアムブランドとして人気の高いアウディですが、同ブランドのエントリーモデルが「A1 スポーツバック」です。
アウディ「A1 スポーツバック」
2011年に国内導入された当初は、1.4リッターエンジンを搭載した3ドアハッチバックのみでしたが、翌2012年に5ドアハッチバックボディのA1 スポーツバックが登場しました。
2019年に現行型となる2代目へとフルモデルチェンジ。ヘッドライトの形状などを含むフロント周りのデザインは、現在、アウディに共通する意匠へと変更され、ボディサイズは全長4040mm×全幅1740mm×全高1435mmとなりました。
これに合わせて、搭載されるエンジンは新しい1リッター直列3気筒ターボと1.4リッター直列3気筒ターボの2種類になりましたが、駆動方式がFFなのは初代と同じです。
コンパクトなサイズからは想像もつかない上質な装備を備えているのも、A1スポーツバックの特徴です。
現行型ではアナログメーターを廃止し、新たに高解像度の10.25インチカラーディスプレーを採用。スピードメーターやタコメーター、マップ表示などを切り替えできる、まさにプレミアムな近未来感あるインテリアになっています。
なお、新車価格は294万円から351万円。中古車は、1.4リッターを搭載する初代モデルが中心になりますが、初期型であれば100万円以下から選ぶことができます。
●フォルクスワーゲン「ポロ R-Line」
フォルクスワーゲンはコンパクトカー作りに定評のあるメーカーですが、日本でも人気の高いモデルが「ポロ」です。
現在では、ポロよりもコンパクトな「up!」がありますが、もともとはVWのエントリーモデルとして、1975年に初代がデビュー。現行型は2018年に登場した6代目です。
ポロはアウディ「A1」と基本コンポーネンツを共有していますが、プレミアムコンパクトとして完成されたA1に対して、ポロに高級感を付与したモデルとしてリリースされたのが、2019年に登場した「ポロ R-Line」というスペシャルモデルです。
ポロのベースグレードである「TSI トレンドライン」は、全長4060mm×全幅1750mm×全高1450mmというサイズに1リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載する一方、ポロ R-Lineはプレミアムコンパクトと呼ぶにふさわしい装備と性能を手に入れました。
150馬力を誇る1.5リッターターボエンジン「TSI Evo」を搭載し、17インチの専用アルミホイールと電子制御式ディファレンシャルロック「XDS」を装備。
さらに専用のエアロパーツでドレスアップされており、まるでアウディの「Sライン」のようなメーカー純正コンプリートモデルになっております。
また、大型セダンの「パサート」や「アルテオン」と同じ「MQB」プラットフォームを採用し、見た目以上の広さと快適性ある居住空間を実現しています。
2019年に追加されたモデルだけあって、中古車相場は240万円から280万円台とまだまだ高値で推移中ですが、新車価格が334万円からということを考えると、お求めやすくなっているといえます。
※ ※ ※
「大は小を兼ねる」といいますが、プレミアムコンパクトは「小でも大並みの満足感が得られる」稀有な存在です。
経済性が優れる点においても、プレミアムコンパクトは注目のジャンルといえるのではないでしょうか。
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