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ユニークかつ斬新なデザイン!? 再評価されるべき3列シート車3選

くるまのニュース / 2020年8月26日 16時10分

ミニバンに代表される3列シート車は、ファミリー層を中心に高い人気を誇っています。一方で、これまでミニバンだけでなく、さまざまな3列シート車が出ては消えてを繰り返しています。そこで、いまならもっと評価されてもおかしくない3列シート車を、3車種ピックアップして紹介します。

■いまならもっと評価されそうな3列シート車を振り返る

 1990年代に爆発的に普及したミニバンは、3列シートが設定され6人から8人の多人数乗車が可能なため、ファミリー層から絶大な人気を獲得。

 たとえ3列目のシートを使う機会が年に数回でも、ミニバン=3列シートというニーズは健在です。

 一方で、ミニバンだけでなく、これまでさまざまな3列シートが誕生しては消えていきました。

 そこで、いまならもっと評価されてもおかしくない3列シート車を、3車種ピックアップして紹介します。

●日産「キューブキュービック」

全長4m未満ながら3列シートを実現した「キューブキュービック」全長4m未満ながら3列シートを実現した「キューブキュービック」

 1998年に、コンパクトカーの日産2代目「マーチ」のコンポーネンツを使って開発されたトールワゴン、初代「キューブ」が発売されました。コンパクトなボディサイズながらマーチよりも広い室内空間を実現したことで人気となります。

 そして、2002年には、キューブという車名にふさわしい「箱型」デザインの2代目が登場。左右非対称のリアゲートが斬新で、箱型の副産物として見切りの良さもあり、若い年齢層のユーザーから高い支持を得ました。

 そして、2003年にはこの2代目キューブをベースに、ロングホイールベース化した3列シート7人乗りミニバンの「キューブキュービック」が登場。

 ボディサイズは全長3900mm×全幅1670mm×全高1645mm、ホイールベース2600mmと、キューブに対して全長、ホイールベースともに170mm長くなっています。

 キューブと外観のデザインで明確な違いはほとんど無く、リアドアが3列目シートの乗降性から長くなっていますが、両車を並べてみないと、一見して見分けられないほどでした。

 発売当初、搭載されたエンジンは98馬力の1.4リッター直列4気筒のみで、2005年のマイナーチェンジで1.5リッターエンジンが追加されます。

 3列目シートの足元はかなり狭く、シートバックも立っており、居住性は評価されるものではありませんでしたが、トヨタ「シエンタ」よりも360mmも短い全長で3列シート実現したパッケージングはスゴいといえるでしょう。

 キューブキュービックは大いに話題となりましたが、2008年に3代目キューブの登場を期に、1代限りで消滅してしまいました。

●スバル「エクシーガ クロスオーバー7」

快速クロスオーバーSUVで3列シートの「エクシーガ クロスオーバー7」快速クロスオーバーSUVで3列シートの「エクシーガ クロスオーバー7」

 2008年に登場したスバル「エクシーガ」は、「レガシィツーリングワゴン」などで培ったステーションワゴンづくりのノウハウを生かし、3列シートで7人がしっかり乗れる高い居住性と、広い室内空間を実現したミニバンです。

 シャシやプラットフォームを含む部品の約50%をレガシィと共有し、発売時はターボと自然吸気とも2リッター水平対向4気筒DOHCエンジンを搭載。2009年には2.5リッターエンジン搭載車も追加ラインナップされ、3列シート車ながらパワフルな走りを披露。

 SUV人気が高まっていた2015年には、エクシーガをベースにSUVの要素を取り入れた内外装とした、新型クロスオーバーモデル「エクシーガ クロスオーバー7」を発売しました。

 都会的なSUVには十分なロードクリアランスである、最低地上高170mmを確保した専用サスペンションと、立体駐車場への対応も考慮しながら全幅を1800mmまで拡大。

 エンジンは最高出力173馬力を発揮する2.5リッター水平対向4気筒DOHCのみを搭載。

 外装では大型フロントグリルやルーフレールを装備し、前後バンパーや樹脂製ホイールアーチなど、SUVらしさを表現しています。

 しかし、販売が伸び悩んだことから2018年に販売が終了し、「ドミンゴ」にはじまったスバルの3列シート車は国内市場から消滅してしまいました。

 現在、ミニバンからの乗り換え需要として3列シートSUVが販売好調なため、エクシーガ クロスオーバー7も、もう少しの期間売っていれば状況が変わったのかもしれません。

■優れたデザインながら出るのが早すぎたホンダのSUVとは

●ホンダ「クロスロード」

いまでも通用するデザインで、コンパクトな3列シートSUVの「クロスロード」いまでも通用するデザインで、コンパクトな3列シートSUVの「クロスロード」

 ホンダ初の自社製SUV「CR-V」は1995年に発売され、大ヒットしました。しかし、CR-Vの登場以前は、イギリスのローバーグループや、いすゞからOEM供給されたSUVを販売しており、そのなかの1台がランドローバー「ディスカバリー」をベースとした初代「クロスロード」です。

 1993年に発売された初代クロスロードは、3.9リッターV型8気筒エンジンを搭載した本格的なクロスカントリー4WD車です。しかし、販売が低迷したため1998年に販売を終了しました。

 それから9年後の2007年に、2代目「ストリーム」をベースにしたクロスオーバーSUVとして、2代目クロスロードが発売

 2代目は全長4285mm×全幅1755mm×全高1670mmと、比較的短い全長ながら広い室内を実現したことで、3列シート7人乗りとなっていました。

 外観は直線基調のデザインで、随所に角を落としたような意匠を採用したことで、アウトドアギアのようなSUVらしさを表現。

 エンジンはストリームと同じ最高出力140馬力の1.8リッター直列4気筒もしくは150馬力の2リッターを搭載し、駆動方式はFFと4WDが設定されました。

 スタイリッシュで手頃なサイズの7シーターSUVとなっており、売れない要素は見当たらないのですが、販売が低迷したため発売から4年も経っていない2010年に生産を終了。

 生産中止した後に中古車の人気が高くなるなど、完全に出るのが早すぎたモデルです。その後ホンダの3列シートSUVは、現行モデルのCR-Vが2018年に登場するまで待たなければなりませんでした。

※ ※ ※

 今回の3選には登場していませんが、ステーションワゴンにも3列シート車があります。現行モデルではトヨタ「プリウスα」がありますが、2020年7月に生産終了したホンダ「ジェイド」も3列シートです。

 さらに昔に遡ると、日産「セドリック/グロリア ワゴン」、トヨタ「クラウン ワゴン」、「セプターワゴン」なども3列シートの7人乗りステーションワゴンでした。

 しかもこれらのモデルはユニークで、3列目のシートは荷室に設置され、折りたたみ式で後ろ向きに座るレイアウトを採用。

 想像しただけでも乗り物酔いしそうですが、実際は緊急用で、後に消滅してしまいました。

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