トヨタ新型「ハイラックス」がワイルドすぎる! 新旧モデルはどこが変わった?
くるまのニュース / 2020年8月31日 17時10分
トヨタのピックアップトラック「ハイラックス」が、2020年8月19日にマイナーチェンジしました。デザインや機能など、どこが進化したのでしょうか。従来モデルと比較してみます。
■新たなフロントグリルでタフさを強調
国内では唯一のピックアップトラックであるトヨタ「ハイラックス」が、2020年8月にマイナーチェンジを実施しました。
新型ハイラックスはどこが変わったのでしょうか。従来モデルと比較してみました。
新型ハイラックスの変更点として、外観のデザインが大きく変更されました。
従来型のフロントグリルは、メッキの横基調のデザインでしたが、新型ハイラックスは下に広がる台形の大きなグリルを装着。厚みを増した造形で、ワイルドさを表現しています。
新型ハイラックスのフロントデザインは、北米で販売されている「タコマ」や「タンドラ」といったトヨタのピックアップトラックと共通化されていますが、日本専用のバンパーガードガーニッシュを採用することで、よりアクティブなイメージが強調しています。
なお、国内で2018年に設定された特別仕様車「Z ブラックラリーエディション」でも、同様のデザインが採用されていました。
さらに、ヘッドライトはBi-Beam LED化され、先進的な表情も演出するとともに、テールランプの形状も変更されています。
内装に大きな変更はありませんが、エントリーグレードの「X」にも、自発光式のオプティトロンメーターと4.2インチTFTカラーマルチインフォーメーションディスプレイが設定され、視認性が向上しました。
また、メーターリングにメッキが使用されるなど、タフなイメージを表現しています。
■乗り心地や燃費、安全性も向上
海外で販売されるハイラックスは、2.8リッターディーゼルや2.7リッターガソリンなど、さまざまなエンジンがラインナップされますが、日本仕様は2.4リッター直列4気筒ディーゼルが搭載されています。
トヨタ新型「ハイラックス」(2020年8月マナーチェンジ)
エンジンは、インジェクターやピストン改良による燃焼効率の向上やフリクションを低減するとともに、アイドリングストップ機能の追加などによってWLTCモード走行燃費は11.7km/Lを達成。
JC08モードは、11.8km/Lだった従来型に対して新型ハイラックスは13.6km/Lと、従来型に対し15%以上の燃費向上を実現しました。
さらに、サスペンションの改良とパワーステアリングのオイル流量を制御するVFC(バリアブルフローコントロール)機能の追加により、操縦安定性と乗り心地が向上しています。
駆動方式は、路面の状況によって2WDと4WDを切り替えられるパートタイム4WDシステムを採用していますが、上級グレードの「Z」には、新たな機構としてオートLSD(リミテッドスリップディファレンシャル)が搭載されました。
オートLSDは、左右の駆動輪にトルクを適切に配分することでトラクション性を向上させるというもので、コーナリング時やオフロードなど高い車両コントロール性能を発揮します。
安全装備については、「Z」グレードに、歩行者(昼夜)と自転車(昼)などを検知する「プリクラッシュセーフティ」や設定した車速で先行車との車間を保ちながら追従走行する「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付き)」を設定。
また、車線をカメラで認識し、ウインカー操作をせずに車線を逸脱する可能性がある場合に警告・回避サポートをおこなう「レーンディパーチャーアラート(ヨーアシスト機能付)」などを装備しています。
さらに、静止物の接近を表示とブザーで知らせる「クリアランスソナー&バックソナー」を新たに搭載し、安全性も向上しました。
※ ※ ※
ハイラックスは、ビジネスユースのみならず、個性的なスタイルを求める若年層を中心に人気を高めています。
全長5340mm×全幅1855mm×全高1800mmと国産車では最大級のボディサイズで、狭い道や駐車場などで取り回しづらい面もありますが、乗るとワクワク感が得られる魅力的なモデルだといえます。
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