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トヨタ「プリウス」は3代目が狙い目!? 人気ハイブリッド車の中古車動向は?

くるまのニュース / 2020年9月10日 18時10分

世界初の量産ハイブリッド乗用車として1997年に発売されたトヨタ「プリウス」は、中古車としてもおすすめの1台です。プリウスの歴史や中古車市場での動向を紹介します。

■世界初の量産ハイブリッド車 トヨタ「プリウス」

 いまでは多くのメーカーの多くの車種に採用されているハイブリッドシステムですが、世界で初めて搭載した量産乗用車は1997年に登場したトヨタ「プリウス」です。

 プリウスの名前は、1995年に開催された第31回東京モーターショーに展示されたコンセプトカーで初めて使われました。

 トヨタEMS(Energy Management System)という新たなパワートレインシステムを搭載し、10・15モード燃費は30km/Lを目標としたハイブリッド車とアナウンスされていました。

 内外装はコンセプトカー然としたものでしたが、5ナンバーサイズのボディや、ややハイデッキとした4ドアセダンのスタイルなどは、市販モデルに通じるものがあったといえます。

 そして1997年12月に、世界初の量産ハイブリッドカーとしてプリウスの販売がスタートしました。

 THS(Toyota Hybrid System)と名付けられたパワートレインは、1.5リッターのミラーサイクル方式のガソリンエンジンと永久磁石式同期モーターを併用するシステムで、当時のカタログ燃費は28.0km/L(10・15モード)と、1.5リッタークラスの車両としては驚異的な数値をマークしていました。

 ボディタイプは4ドアセダンながらキャビンを高めに設定し、高い着座位置や広い室内空間を実現していました。

 一方で空気抵抗を抑えるためにフロントグリルとボンネットをシームレスに繋ぎ、Aピラーを寝かせるデザインとした、近未来的なフォルムを採用しています。

 そして2000年5月には大規模なマイナーチェンジを実施。このマイナーチェンジでは内外装の変更だけではなく、エンジンの出力向上やモーターの変更などメカニズム面での変更も多岐に渡りました。

 車両型式もNHW10型からNHW11型になるなど、フルモデルチェンジに近い変更がなされています。

 その後も改良を重ねられた初代プリウスは、最終的にカタログ燃費で31.0km/L(10・15モード)をマークするまでになり、コンセプトカー時代の30km/Lという数値をクリアすることになりました。

 ただし、当時はハイブリッド車への理解がまだそこまで進んでおらず、5ナンバーサイズのセダンながら215万円(登場時)と高価だったため、現在のような人気車種とはならなかったのです。

 2003年9月には2代目へとフルモデルチェンジし、ボディタイプが4ドアセダンから5ドアハッチバックへと変更され、現行型まで続くリアが切り落とされたような空力ボディとなりました。

 搭載されるパワートレインもTHS-IIへと進化し、エンジンはさらに高出力化。組み合わされる新型モーターもより高出力なものになり、初代で聞かれたパワー不足の声に応えています。

 燃費性能はさらに向上し、35.5km/L(10・15モード)という当時の世界最高の省燃費性能を持ち合わせていました。

 そのほかのメカニズムとしては、エンジンがアイドリングストップしていても動作可能な電動インバーターエアコンや、モーターのみで走行が可能なEVモードの採用。量産ハイブリッドカーの先駆けとして、いまでは一般的な装備をいち早く採用していたことも注目すべきポイントでしょう。

 2009年5月には3代目が登場。デザインはキープコンセプトでしたが、ハイブリッドシステムは全体の90%以上を新開発したリダクション機構付THS-IIとなり、搭載されるエンジンは1.8リッターへと拡大。併せてモーターも変更され、2.4リッタークラスの動力性能を実現しました。

 さらに2009年12月からはプラグインハイブリッドモデルの「プリウスPHV」も登場。当初はリースのみでしたが、2012年1月からは一般ユーザーへの市販もスタートしています。

 この3代目モデルでは、プリウスとしては初めて月間新車販売台数ランキングで首位を獲得しました。

 これは当時の「エコカー補助金」も後押ししたといわれていますが、そこから19か月連続で首位を獲得し続けていました。

 現行型となる4代目は2015年12月に登場。トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)を採用した初のモデルです。

 その基本性能の高さとともに、奇抜なデザインが話題になりましたが、2018年12月のマイナーチェンジでデザインが改められました。

 また、燃費性能にもさらに磨きをかけ、「E」グレードでカタログ燃費は40.8km/L(JC08モード)と、リッター40kmの大台を突破しています。

 また、プリウスとしては初めてE-Fourと呼ばれる電気式4WDが選択できるようになったほか、先進安全装備の「トヨタセーフティセンス」も導入されました。

 プラグインハイブリッドモデルのプリウスPHVは2017年2月に登場。見た目に違いのほとんどなかった先代に対して、新型はプリウスとは異なるエクステリアが与えられています。

■中古車でのプリウスの状況は?

 圧倒的な台数を販売している歴代プリウスだけに、中古車の登録台数は1万台弱(PHV含む)と、豊富にそろっています(2020年9月現在)。

トヨタ4代目「プリウス」トヨタ4代目「プリウス」

 しかし、初代モデルとなるとたったの6台とかなり希少ですが、プレミア価格というわけでもなく、車両価格は20万円から30万円台といったところです。

 2代目モデルとなると台数は増えますが、それでも361台と全体からみると少ない台数。安いものでは10万円を切るものもあり、高いものは100万円近い価格ですが、これらはカスタムがなされた個体となっていました。

 また、1万キロから2万キロ台の低走行のものも少なくなく、価格も30万円から50万円台と手ごろなので、買いやすいハイブリッド車を探してい人は、高年式、低走行の2代目プリウスを探してみるのもアリかもしれません。

 3代目モデルは5000台以上と、歴代のなかでもっとも中古車の台数が多くなっています。

 安いものでは10万円台からあり、200万円中盤まで幅広い価格帯となっていますが、高いものは手の込んだカスタムがされたものなどや、スポーティバージョンの「G’s」が中心で、前期型などであれば走行1万キロ未満のものでも100万円以内で狙うことができます。

 現行型の4代目は4000台弱と、3代目ほどではないものの豊富な台数が流通しています。現行型ということもあって格安なものはありませんが、過走行や修復歴ありの個体であれば100万円を切るものも見つかるようになってきました。

 プリウスPHVは、先代モデルが100台強と若干少なめで、価格は50万円から150万円というところですが、そこまでバッテリー容量が大きくないため、積極的に先代のPHVを選ぶメリットは薄いといえます。

 一方、現行モデルのPHVは約300台となりますが、2017年以降のモデルということで価格は170万円からとなっていますが、新車価格が約330万円からだったことを考えると買い得感は高いといえるのではないでしょうか。

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