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SUV戦国時代!? スバル「XV」は独自のポジション構築 どんな特徴がある?

くるまのニュース / 2020年9月17日 10時10分

怒涛の新型車ラッシュとなるコンパクトSUV市場。そのなかで独自のポジションを築いているのがスバル「XV」です。トヨタ新型「ヤリスクロス」や日産新型「キックス」が相次いで登場するなかで、XVはそのポジションを維持出来るのでしょうか。

■昨今のコンパクトSUVブーム。XVはどんなポジションを築いている?

 コンパクトSUVは国内外問わず人気のジャンルとなっており、各ブランドが力を注いでいる市場です。 

 そんななか、スバルはコンパクトSUVとして「XV」をラインナップ。昨今では、トヨタ新型「ヤリスクロス」や日産新型「キックス」に注目が集まりますが、XVのポジションとはどのようなものなのでしょうか。

 2010年6月24日にスバルは3代目「インプレッサ」の一部改良を実施。同時にクロスオーバーモデルとなる「インプレッサXV」を新たに追加したことが、現在のXVが誕生したきっかけです。

 当時のインプレッサXVは、スバルが提案する新しいクロスオーバー“Active Sports Gear”をコンセプトとし、インプレッサ(5ドアモデル)をベースに、専用のフロントグリル、フロントバンパー、サイドクラッディング、 ルーフレール、ルーフスポイラーを採用したクロスオーバーテイストのモデルでした。
 
 2012年にXVは2代目モデルへフルモデルチェンジし、このタイミングでインプレッサから独自してXVという車名に変更。2013年にはスバル初のハイブリッド車が発売され話題となりました。

 2017年5月24日には、3代目となる現行モデルが発売されましたが、激化するコンパクトSUV市場でどのようなポジションを築いているのでしょうか。

 現行XVは、スバル共通のデザインフィロソフィー“DYNAMIC × SOLID”を採用した、都会的でクールな「スポカジスタイル」を実現したモデルです。

 ラギッドなSUVデザインに流麗さを融合させて街中で映えつつ、自然のなかにも似合うデザインとし、広い視界と取り回しの良さ、乗り降りしやすい実用性を備えています。

 安全面では、歩行者保護エアバッグと先進運転支援システム「アイサイト(ver.3)」を全車に標準装備。次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用し、高い操舵応答性と操縦安定性を実現しています。

 また、背の高いSUV特有のロールを少なくし、危険回避性能も大幅に向上。200mmの最低地上高を兼ね備え、本格SUV並みの悪路走破性を実現しましたこともあり、ほかのコンパクトSUVよりも本格派SUVといえるかもしれません。

 パワートレインは、1.6リッターガソリンエンジンと2リッターガソリンエンジンを設定していましたが、2018年10月の改良で、2リッターハイブリッドの「e-BOXER」を追加。さらに、2019年11月の改良において、2リッターはハイブリッド仕様のみとなりました。

 駆動補式は、全車にシンメトリカルAWDを採用しています。リアルタイム制御により、4つのタイヤに最適なトルクを配分。優れた悪路走破性を発揮するともに、さらにAWD性能をより高める制御システム「X-MODE」を搭載しました。

 現行XVの発売後約1か月の受注台数は、月販目標1000台に対して約10倍となる1万1085台を達成していました。

 発売直後の状況について、スバルは「スバル車にお乗りのお客さま以外からの受注が全体の約6割を占めており、新型『SUBARU XV』はこれまで以上に幅広いお客さまから支持されています」とコメント。

 さらに、男女構成比では女性が16%とほかのスバル車の平均を上回るとともに、世代構成比は幅広い世代で均等に支持されるなど、新たなスバルファンを獲得する功績を残していました。

 そんな魅了あるXVですが、昨今では、マツダ「CX-30」や日産「キックス」、トヨタ「ヤリスクロス」など相次いで後発のライバルが登場しています。

 直近の販売動向についてスバルの販売店スタッフは次のように話します。

「最近のコンパクトSUVブームはスゴい勢いを感じています。XVは、ライバルとされるモデルのなかでも大柄なサイズですが、決して扱いにくいことはありません。また、全高が1550mmになるので機械式駐車場でも駐めることが出来ます。

 また、少し前まで都会派かつスタイリッシュなデザインが好まれる傾向でしたが、トヨタ『RAV4』や『ライズ』、『ヤリスクロス』、マツダ『CX-30』などブラック樹脂のバンパーやフェンダーを強調したデザインを採用していることもあり、徐々にXVのデザインに近しいトレンドとなっています。

 さらに、10月8日にはよりアクティブなデザインに変更された大幅改良モデルが発売されるので、販売面でもこのトレンドに乗れることを期待しています」

■燃費を懸念するユーザーも?

 日本のユーザーは、クルマを購入する際の検討ポイントとして「燃費性能」を重視する傾向にあるといいます。では、燃費性能においては、ライバルとどのような違いがあるのでしょうか。

 XVのWLTCモード燃費は1.6リッターガソリンが13.3km/L、2リッターハイブリッド車が15.0km/Lとなっています。

 一方、かねてからのライバルとされていたトヨタ「C-HR」はWLTCモード燃費でガソリン車が14.3km/Lから15.4km/L、ハイブリッド車で25.0km/Lから25.8km/Lです。

 同じくライバルのホンダ「ヴェゼル」は、WLTCモード燃費でガソリン車が17.0km/Lから18.6km/L、ターボ車が16.4km/L、ハイブリット車が18.4km/Lから21.0km/Lとなっています。

 また、2020年8月31日に発売された新型ヤリスクロスはライバルのなかでももっとも後発に登場したコンパクトSUVですが、ガソリン車が17.4km/Lから20.2km/L、ハイブリッド車が26.0km/Lから30.8km/Lと、クラストップの低燃費を誇ります。

 XVの燃費について、前述とは別のスバル販売店スタッフは以下のように話しています。

「スバル車に搭載される水平対向エンジンは、他社のエンジンと比べ燃費性能が劣る傾向にあるのは事実です。また、XVは全車AWDなのでより燃費が悪くなります。

 しかし、実際に購入されるお客さまは、XVに限らず燃費を重要視される人は少ない印象です。

 それよりも、スバルならではの『アイサイト』の安全性や『シンメトリカルAWD』の走行性能に魅了を感じて購入頂いています」

独自のポジションを築き上げるスバル「XV」独自のポジションを築き上げるスバル「XV」

 一方で、コンパクトSUVのなかでもっとも最低地上高が高いのはXVの特徴といえます。

 ライバル勢の最低地上高は、C-HRが140mm-155mm、ヴェゼルが170mm-185mm、ヤリスクロスやキックスは170mmと、ミドルサイズSUV並みの200mmを確保するXVよりも低く設定されています。

 前出のスバルの販売店スタッフは次のように説明します。

「昨今はアウトドアやキャンプが流行っていることもあり、未舗装路などを走行する機会も多くなっているようです。

 また、大雨や台風などで道路が冠水した際に少しでも最低地上高が高い方が走行出来る可能性が上がるほか、クルマへの浸水被害も軽減できます。

 このような要素もあり、ライバルよりも最低地上高を確保しつつ、全高を機械式駐車に入れる設定にしている部分などが、ライバルと異なるアピールポイントです」

※ ※ ※

 昨今のコンパクトSUV市場では、ライズが販売台数上で他車を凌駕していますが、新型ヤリスクロスの動向からも目が離せません。

 そんななか、大幅改良を控えたXVの今後の販売に期待が掛かります。

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