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100%モデナ生まれ マセラティ「MC20」がベールを脱いだ!!

くるまのニュース / 2020年9月10日 11時50分

マセラティ「MC12」のスピリットを受け継ぐあらたなスーパースポーツ「MC20」がワールドプレミア。100%メイド・イン・イタリーのMC20とはどのようなクルマなのだろうか。

■正真正銘、モデナ生まれの「MC20」

 2020年9月9日(イタリア現地時間)、マセラティはモデナで開催されたイベント「MMXX: Time to be a audacious」のなかで、新しいスーパースポーツカー「MC20」を発表した。

 MC20は、100%メイド・イン・モデナとなる。

 まず最初に、「MC20」の名前の由来から説明しよう。「MC」はマセラティ・コルセ、「20」はMC20のワールドプレミア、そしてマセラティブランドの新時代幕開けである2020年を意味している。

●エンジン

 MC20用に新開発された3リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、この新エンジンは100%マセラティ自社製となる。

 バンク角90°のV6アーキテクチャーを基本として、ツインターボとスーパースポーツカーの伝統的ソリューションであるドライサンプ潤滑システムを採用。最高出力630ps/7500rpm、最大トルク730Nm/3000-5500rpmを発揮する。

 リッターあたりの出力は210psに達し、圧縮比は11:1、ボア×ストロークは88×82mmである。

 また、自社開発の画期的な燃焼システムであるMTC(Maserati Twin Combustion)技術を世界初導入している点がトピックだ。

●デザイン

 MC20のデザインは、24か月をかけて制作された。マセラティ・イノベーション・ラボのエンジニア、マセラティ・エンジン・ラボのテクニカルスペシャリスト、マセラティ・スタイル・センターのデザイナーがひとつのチームとなって、革新的なアプローチにより生み出されている。

 まず、世界最先端のダイナミックシュミレーターを使用したバーチャル・ビークルダイナミクス開発システムにより、ダイナミックテストの97%を達成し、開発期間が大幅に短縮された。その後、さまざまな使用条件のもと、サーキットや一般道などでのテスト走行を徹底的におこなっている。

 MC20が目指したのは、100年以上にわたるマセラティの歴史的アイデンティティであり、エレガンス、パフォーマンス、そしてコンフォートを受け継ぐことであった。また、パフォーマンスを重視したことによって、結果的に個性的なフォルムを持つクルマに仕上がっている。

 マセラティ初となるバタフライドアは、単に目を見張る美しさだけではなく、人間工学的に基づいたもので、キャビンへのアクセスを最適にする機能的なドアでもある。

 また、MC20の美しさを損なわずにダウンフォースを最大限稼ぐために、控えめなリアスポイラーが装着されている。Cd値は0.38以下である。

■「MC20」には、コンバーチブルやEVモデルもある?

 キャビンは、スポーツドライビングに集中できるように、ドライバーオリエンテッドに設計された。メーターパネルとマセラティのマルチメディアシステム用のふたつの10インチスクリーンがダッシュボードに備えられている。

●キャビン

ドライビングに集中できるように、非常にシンプルにまとめられたキャビンドライビングに集中できるように、非常にシンプルにまとめられたキャビン

 カーボンファイバーで覆われたセンターコンソールは、ワイヤレススマートフォン充電器、ドライビングモードセレクター、ふたつのスピード選択ボタン、パワーウインドウコントロール、マルチメディアシステムコントロール、アームレスト下の収納コンパートメントなど、わずかな機能を備えるのみだ。

 その他のコントロールはすべてステアリングホイール上に配置されている。ステアリングホイールの左にイグニッションボタン、右にローンチコントロールがある。

 また、MC20はマセラティ・コネクトプログラムに常時接続されるのがポイント。コネクテッドナビゲーション、アレクサ、Wifiホットスポットなどのサービスが充実しており、マセラティコネクトのスマートフォンやスマートウォッチアプリで管理することも可能だ。

* * *

 MC20には、専用に開発された6つの新色(Bianco Audace/Giallo Genio/Rosso Vincente/Blu Infinito/Nero Enigma/Grigio Mistero)が用意されている。

 またMC20は、視覚的にもコンセプト的にも、2004年にマセラティがレースにカムバックを果たした「MC12」の後継モデルである。つまり、マセラティはMC20で再びレースの世界へ復帰すると宣言しているのだ。

 さらに気になる情報がひとつ。MC20のコンポーネントは、クーペとコンバーチブル、そしてEVにも対応可能なように設計されているとのこと。今回発表されたのはクーペだが、今後コンバーチブルだけでなくEVモデルもラインナップされるかもしれない。

●マセラティ「MC20C」specifications

・全長:4669mm
・全幅:1965mm
・全高:1221mm
・ホイールベース:2700mm
・車両重量:1500kg
・エンジン形式:V型6気筒ツインターボ
・排気量:3000cc
・エンジン配置:リアミッド
・駆動方式:後輪駆動
・変速機:8速DCT
・最高出力:630ps/7500rpm
・最大トルク:730Nm/3000-5500rpm
・0-100km/h:2.9秒
・最高速度:325km/h
・公称燃費(WLTC/欧州混合):8.6km/L
・ラゲッジ容量:150リッター(フロント50リッター、リア100リッター)
・燃料タンク容量:60リッター
・サスペンション:(前)ダブルウィッシュボーン式、(後)ダブルウィッシュボーン式
・ブレーキ:(前)6ピストン、Φ380mmベンチレーテッド・ディスク、(後)4ピストン、Φ350mmベンチレーテッド・ディスク
・タイヤ:(前)245/35ZR18、(後)305/30ZR20

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