スバルSUVは少数精鋭!? 全長5mのド迫力モデルも コダワリのAWD活かしたSUVラインナップとは
くるまのニュース / 2020年9月26日 14時10分
スバルが展開するSUVラインナップを見ると、最小サイズの「XV」をはじめ、世界各国で販売されるさまざまな車種があるとわかりますが、なかには北米専売車種も存在するといいます。スバルのSUVラインナップは、どのようになっているのでしょうか。
■北米専売のSUVが存在!? スバルのSUVラインナップとは
水平対向エンジンと、左右対称の4WD技術「シンメトリカルAWD」という独自技術を持つスバルは、その強みを活かした車種を、世界各国で販売しています。
そのなかには、近年世界的に人気の高まるSUVも含まれ、世界のさまざまな市場にあわせて大小さまざまなモデルを展開。海外専売車種としては全長5m級の車種も存在するというのですが、いったいどんなSUVがあるのでしょうか。
スバルが展開するSUVラインナップのなかで、海外専売でかつ全長5m級の巨大ボディを持つ車種が「アセント」です。
北米市場で販売され、ボディサイズは全長4998mm×全幅1930mm×全高1819mm、ホイールベースは2890mm、最低地上高は220mmです。スバルのほかのSUVにはない3列シートを備えるSUVとなります。
乗車定員は、2列目シートがキャプテンシートの7人乗り仕様と、2列目シートがベンチシートの8人乗り仕様のふたつが存在します。
搭載されるエンジンは、2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンです。
全車がAWDを採用しているほか、エンジン、トランスミッション、ブレーキなどを統合制御して滑りやすい路面で悪路走破性をより高める「X-MODE(エックスモード)」も標準装備です。
日本には正規輸入はされていないものの、並行輸入業者によって日本に上陸していることから、まったく購入が不可能という訳ではありません。
※ ※ ※
一方、スバルで最小となるSUVは「XV」です。「インプレッサ」をベースに、車高および最低地上高を上げたほか、樹脂パーツでSUVらしさを演出。
一般ユーザー向けにはインプレッサスポーツと異なる独立した車種として紹介されているものの、スバルの企業情報サイト上では「インプレッサスポーツ」、「インプレッサG4」とともにインプレッサシリーズの一員として紹介されており、アニュアルレポート(株主・投資家向け年次報告書)に記載される販売台数もインプレッサシリーズとして記載されています。
XVは日本市場のみならず、北米市場(北米名:クロストレック)、欧州市場、中国市場などグローバルで販売されており、ボディサイズ(各種諸元は日本仕様、以下同様)は全長4485mm×全幅1800mm×全高1550mm。
搭載されるパワートレインは2リッター水平対向4気筒直噴エンジンにモーターが組み合わされる「e-BOXER」と、1.6リッター水平対向4気筒エンジンの2種類で、全車AWD仕様となります。
X-MODEはエントリーモデル以外のグレードで標準装備。悪路走破性を強化することで、単なるインプレッサのSUV風モデルという立ち位置ではなく、スバルSUVラインナップの一員として差別化されています。
また、XVより車格が上のSUVとして「アウトバック」もありますが、こちらは「レガシィ」をベースとしたSUVとなります。ボディサイズは全長4820mm×全幅1840mm×全高1605-1660mmと、XVと比べてゆとりのあるボディサイズです。
XVと同じく、こちらも世界のさまざまな市場で販売されています。
国内仕様のアウトバックのパワートレインは、2.5リッター水平対向4気筒エンジンを搭載していますが、ひと足先にフルモデルチェンジした北米では、2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンを搭載。
新型アウトバックが国内へ投入されることが期待されています。
■単一車種で年間26万台を販売したスバルのミドルサイズSUVとは
スバルの各車種のグローバル販売台数(2018年4月から2019年3月)を見ると、アウトバックを含むレガシィシリーズが約26万台、XVを含むインプレッサシリーズが年間約32万2000台を記録するなか、単一車種で約26万台を販売したのがミドルサイズSUVの「フォレスター」です。
スバル「フォレスター」
1997年に発売された初代フォレスターは、インプレッサのプラットフォームを流用して開発されたものの、インプレッサとは異なる独自ボディで登場。明確なベース車のあるXVやアウトバックと異なる、独立車種ならではのSUVらしいデザインが、歴代モデルで表現されてきました。
2020年現在、スバルがラインナップするSUV単一車種のなかでは、唯一グローバルで販売される車種となります。
ボディサイズは全長4625mm×全幅1815mm×全高1715-1730mmで、車高はスバルSUVのなかでアセントの次に高い車種となります。また、XVやアウトバックの最低地上高が200mmであるのに対し、フォレスターはアセントと同じ220mmを確保しています。
搭載されるパワートレインは、XVと同じ2リッター水平対向4気筒直噴エンジンにモーターが組み合わされる「e-BOXER」と、2.5リッター水平対向直列4気筒直噴エンジンの2種類で、駆動方式は前出の車種と同じく全車AWDです。
前述のX-MODEは全車標準装備されています。
※ ※ ※
スバルのSUVラインナップは、他社と比べてとくに車種数が豊富というわけではありませんが、どの車種でも本格的なAWDシステムを備え、クルマの基本性能の高さにこだわっています。
また、グローバルに販売される車種が中心となるなか、販売の屋台骨となるアメリカに専売車種を開発したことも、スバルのSUVラインナップの特徴といえるでしょう。
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