発売から何年経っても魅力は色褪せない!? 優れたデザインの車3選
くるまのニュース / 2020年9月30日 16時10分
クルマの販売を左右する重要な要素のひとつは、外観のデザインです。デザインには正解が無いといわれますが、優れたデザインとは長い年月を経ても魅力が色褪せないものを指すのではないでしょうか。そこで、デザインが優れていると評されたクルマを3車種ピックアップして紹介します。
■陳腐化していないデザインのクルマを振り返る
クルマが売れるか売れないかを左右する要素はいくつもありますが、なかでも重要なのが外観のデザインです。そのため、各自動車メーカーは優秀なデザイナーを雇い、時にはデザイン会社にも委託して、複雑なプロセスを経たうえで、デザインを決めます。
クルマに限った話ではありませんがデザインには正解が無いといわれ、優れたデザインというのは、何年経っても陳腐化しないことではないでしょうか。
たとえ大ヒットしたクルマでも、10年後、20年後に見ると、古臭いと思えてしまうこともあります。
そこで、何年経っても色褪せない魅力があるクルマを、3車種ピックアップして紹介します。
●ポルシェ「928」
1970年代に完成したデザインには見えない「928」
ポルシェ「911」といえば長い歴史のあるスポーツカーとして、誰もが知るクルマですが、過去に消滅の危機がありました。
そして、911の後継車として最有力だったのが1978年にデビューした「928」です。
928は911のRRと決別し、フロントに4.5リッター水冷V型8気筒エンジンを搭載。リアアクスルにトランスミッションを配置するトランスアクスルを採用したFRモデルです。
ボディは当時の911よりも遥かに大きく、やわらなか曲面で構成される美しいデザインの3ドアハッチバックで、ピュアスポーツカーというよりもグランツーリスモ=GTにカテゴライズされていました。
外観で特徴的なのがフロントフェイスで、ポップアップ式のヘッドライトを採用。非点灯時はフラットなノーズとなり、点灯時は911をイメージさせるフロッグフェイスになります。
流麗なフォルムは生産終了まで大きく変わることはありませんでしたが、フェンダーやバンパー、テールランプ、ドアミラーなどパーツごとにデザイン変更がおこなわれており、1995年の生産終了まで美しい印象を保っていました。
928はセールス的に成功したとはいえず、当初の目的だった911の後継車にはなりませんでしたが、記憶に残る1台です。
●ボルボ「850」
質実剛健ながら華やかさもある「850エステート」
かつて、日本ではボルボのクルマというと安全性が高い代わりに、無骨なデザインというイメージがありました。しかし、そんなイメージを払拭したのが、1992年に登場したボルボ「850」シリーズです。
ボディタイプはセダンと、エステートと呼ばれるステーションワゴンの2タイプが設定されており、伝統の鋭角的な直線基調を引き継ぎながらも洗練されたデザインで、シンプルな意匠ながら機能美に通じる美しさがありました。
パワーユニットは、ポルシェによって設計されたオールアルミの2.5リッター直列5気筒DOHC20バルブエンジンとなり、このエンジンをフロントに横置きに搭載するFFを採用。
1993年に追加されたステーションワゴンの「850エステート」は、スタイリッシュなデザインと広い室内空間から人気となり、1990年代のステーションワゴンブームという背景もあって、大型ワゴン市場を席巻しました。
そして、デザインとパッケージング、性能が高く評価され、輸入車としては初となる「1994年度グッドデザイン大賞」を受賞。
現在、ボルボ・カー・ジャパンによって、850シリーズのレストアサービスがおこなわれており、長く愛されています。
■バブル期に誕生した美しいスポーツカーとは
●日産「シルビア」
優れたデザインと走りで多くの人を魅了した5代目「シルビア」
日産初のスペシャリティカー初代「シルビア」は、マイカー時代がやっと到来した頃の1965年に発売されました。
内外装のデザインを優先したことで生産工程の多くが手作業だったことから、当時の価格は高級車の「セドリック」を超える120万円で、同世代の大衆車「サニー」の3倍にあたり、生産台数はわずか554台に留まりました。
その後、一旦シルビアの系譜が途絶えますが、1975年にデビューした2代目以降は量産スペシャリティカーの道を歩み、1988年に発売された5代目は、それまでのデザインコンセプトから大きく変え、初代以来の美しさが話題となりました。
外観でボンネットフードの先端に備えられた薄型のヘッドライトと、横一直線にデザインされたフロントグリルが特徴的で、滑らかなラインの均整の取れたサイドビューがとくに美しいと評されます。
シルビアのデザインは女性からも好評を博し、それまでデートカーとして君臨していたホンダ3代目「プレリュード」を瞬く間に抜き去るほどの人気を獲得。「1988年度グッドデザイン大賞」を受賞したほどです。
発売当初に搭載されたエンジンは全車1.8リッター直列4気筒で、135馬力の自然吸気と175馬力を誇るターボをラインナップ。
高性能なエンジンを搭載したFR車ということもあり、スポーツ走行を好む男性ドライバーからも支持され、現在では旧車人気と相まって程度の良い中古車が高値で取引されるなど、人気をキープしています。
※ ※ ※
日本車のデザインにも携わった著名なデザイナーといえば、ショルジェット・ジウジアーロが挙げられます。
いすゞ「117クーペ」やスバル「アルシオーネSVX」といった美しいと評されるクルマだけでなく、日産初代「マーチ」やスズキの軽商用車「キャリイ」のデザインにも関わるなど、多方面で活躍してきました。
そんなジウジアーロの代表作といえるのがフォルクスワーゲン初代「ゴルフ」と、フィアット初代「パンダ」で、どちらも大衆車ながらデザインやパッケージングが今も高く評価されています。
まさに、この2台は陳腐化していない、優れたデザインといえるのではないでしょうか。
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