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ニューモデルが続々登場! 輸入車コンパクトSUV それぞれの個性をまとめてみた

くるまのニュース / 2020年10月4日 11時50分

全長4.5m前後のSUVを「コンパクトSUV」と呼ぶが、2020年にはメルセデス・ベンツやアウディなど、プレミアムブランドから続々とニューモデルが日本に上陸を果たした。ドイツ御三家と呼ばれる3ブランドに、いま勢いのあるボルボを加えた4つのブランドのコンパクトSUVを見ていこう。

■日本だけでなく世界的にも伸びているカテゴリー

 ドイツのプレミアム御三家と呼ばれるメルセデス・ベンツ、アウディ、BMWと、最近、躍進が著しいスウェーデンのボルボ。2020年の秋、これら4つのブランドから、コンパクトSUVが出揃った。それはアウディ「Q3」、メルセデス・ベンツ「GLA」、BMW「X1」、ボルボ「XC40」である。

 そのうち、メルセデス・ベンツGLAは2020年6月、アウディQ3は同年7月に日本に上陸した最新のモデルだ。しかもメルセデスはGLAだけでなく「GLB」という3列シートを持つ兄弟車、アウディはQ3に加えクーペSUVの「Q3スポーツバック」を同時に発売、選択肢はさらに増えている。

 サイズ的にも日本で扱いやすい大きさで、プレミアムブランドのラインナップのなかでは価格も手ごろだから、これらのコンパクトSUVは、はじめての輸入車としてもうってつけだろう。

 こうして出揃ったプレミアムコンパクトSUVには、それぞれどのような特徴があるのか見ていこう。

 ●アウディ「Q3」

アウディ新型「Q3」アウディ新型「Q3」

 アウディQ3は、最近の例に漏れず1車種で2タイプのボディを持つ。SUVらしい使い勝手のハッチバックのQ3と、4ドアクーペと呼べるほどスタイリッシュなQ3スポーツバックである。

 後席にも大人が乗り、荷物もたくさん積みたいというSUVの原点に立ったQ3も、大きなシングルフレームグリルで遠くからでもアウディと判別できる個性を持っている。

 Q3スポーツバックはグリルがハニカムメッシュになり、ハッチバックのQ3との差別化をしている。リアにいくに従い、薄くなっていくグリーンハウスと、傾斜が大きいDピラーで、スタイリッシュな5ドアハッチバッククーペを演出している。

 Q3もQ3スポーツバックも、試乗車はまだ距離が伸びていなかったせいか、サスペンションの動きがやや渋く硬めに感じた。

 またエンジンも慣らしが終わっていない感じで、アクセルゲインも低めで大人しい印象だった。ただドライブモードをダイナミックにすると、エンジンの反応が良くなって気持ちよく走れた。このときダンパーの減衰力は可変ではないので変化しない。

 Q3もQ3スポーツバックもエンジンは、1.5リッターはガソリンで、2リッターはディーゼルになる。

<アウディ Q3>
全長×全幅×全高:4490mm×1840mm×1610mm(35 TFSI)
ホイールベース:2680mm
車両価格帯(消費税込、以下同様):438万円(35TFSI)から543万円(35TDI クワトロSライン)

<アウディ Q3スポーツバック>
全長×全幅×全高:4500mm×1840mm×1565mm(35 TFSI)
ホイールベース:2680mm
車両価格帯:452万円(35TFSI)から563万円(35TDI クワトロSライン)

 ●BMW「X1」

BMW「X1」は2015年に登場したBMW「X1」は2015年に登場した

 BMW X1は、初代が2009年に登場した、コンパクトSUVとしては比較的歴史のあるモデルである。

 初代は3シリーズツーリング(E91型)をベースとしていたため、後輪駆動(FR)だったが、2015年に登場した2代目となる現行型(F48型)になってから、横置きエンジンの前輪駆動(FF)ベースのシャシになった。

 1.5リッターの直列3気筒エンジン搭載モデルは「sドライブ」と呼ぶFFだが、2リッターの直列4気筒エンジン搭載車はフルタイム4WDの「xドライブ」になる。

 スペース効率を求めた結果、現行型はFFシャシを採用したのだが、FRっぽい走り味は残してあるところがBMWらしい。

 通常の走行では、コーナリングシーンでライバルのコンパクトSUVでもFFらしい特性が顔を出すことはないが、タイトコーナーの立ち上がりでアクセルペダルを深く踏み込んだケースでは、どうしてもアンダーステアで外側に膨らみ気味になる。しかしX1は、ドライバーには気づかれないように内側のブレーキを少し摘んでアンダーステアを消し、FRっぽい走り味を出しているのだ。

 X1はオーソドックスなSUVシルエットだが、兄弟車の「X2」はスタイリッシュなクーペデザインを採用している。このX2は全高が1535mmと多くの立体駐車場に入る大きさだ。1.5リッターはガソリンだけだが、2リッターエンジンはガソリンとディーゼルが用意されている。

<BMW X1>
全長×全幅×全高:4455mm×1820mm×1610mm(sドライブ18i)
ホイールベース:2670mm
車両価格帯:440万円(sドライブ 18i)から653万円(xドライブ25i Mスポーツ)

<BMW X2>
全長×全幅×全高:4375mm×1825mm×1535mm(sドライブ18i)
ホイールベース:2670mm
車両価格帯:451万円(sドライブ 18i)から701万円(M35i)

■メルセデスの最新SUVと、2018-19COTYにも選ばれたボルボ・モデル

 ●メルセデス・ベンツ「GLA」

メルセデス・ベンツ新型「GLA」。2020年6月に日本に上陸したメルセデス・ベンツ新型「GLA」。2020年6月に日本に上陸した

 メルセデス・ベンツGLAは、「Aクラス」のプラットフォームを用いたクーペSUVだ。初代は2013年に登場、そしてこの2020年6月、2代目に進化し、新型GLAとして兄弟車GLBとともに日本に上陸した。

 クーペデザインではあるがラゲッジスペースは通常時425リッターとそれなりに広くなっている。GLAよりひと回り大きく、3列シートを持つ兄弟車GLBは、見た目も実用上もスペースユーティリティを重視したSUVになっている。

 GLAとGLBでは走り味も異なり、GLAは固めたサスペンションでスポーティな雰囲気に対し、GLBは20インチタイヤを履いていてもソフトな当たりで乗員に刺激を与えない。

 このようにメルセデス・ベンツも、コンパクトSUVカテゴリーにも2車種用意して、ユーザーのライフスタイルに合わせて選べるようになっている。ちなみに、現在日本で展開するエンジンバリエーションは、GLAは2リッターのディーゼルエンジンのみで、GLBはディーゼルとガソリンの両方から選ぶことができる。

<Mercedes-Benz GLA>
全長×全幅×全高:4415mm×1835mm×1620mm
ホイールベース:2730mm
車両価格帯:520万円(200d 4マティック)

<Mercedes-Benz GLB>
全長×全幅×全高:4640mm×1835mm×1700mm(200d)
ホイールベース:2830mm
車両価格帯:512万円(200d)から696万円(250 4マティック スポーツ)

 ●VOLVO「XC40」

ボルボ「XC40」。ボルボは電動化戦略を推し進めているボルボ「XC40」。ボルボは電動化戦略を推し進めている

 XC40は、最近のボルボのヒット作といっていい。

 これは世界でも日本でも同じで、販売記録を伸ばしている。これはスカンジナビアンデザインが広く受け入れられているということ、最近のボルボのクルマとしての出来が良いことが功を奏しているのだろう。

 また電動化に関しても時代の先頭を切っているから、ブームに乗り遅れたくない人にとってはボルボに乗ることで安心できる。XC40プラグインハイブリッド(PHEV)は少し大きめのリチウムイオンバッテリーを搭載し、そこに外部充電をすることでEV走行する距離を伸ばしCO2(二酸化炭素)の排出を抑えることができる。

 またXC40マイルドハイブリッド(MHEV)は48Vのインテグレーテッド・スターター・ジェネレータ・モジュール(ISGM)がベルト駆動でエンジンを助けることで、燃費とCO2排出を抑える。

 これらの仕上がりも良く、静かでスムーズな走りになっている。電気モーターの助けもあり、立ち上がりから力があるので、SUVで重量があるクルマでも、とても滑らかに走るから気持ちがいい。PHEV、MHEVの後には100%電気自動車のEVも、今後日本に上陸する予定になっている。

<VOLVO XC40>
全長×全幅×全高:4425mm×1875mm×1660mm
ホイールベース:2700mm
車両価格帯:409万円(B4)から649万円(リチャージ・プラグインハイブリッドT5インスクリプション)

※ ※ ※

 いま流行しているコンパクトSUVに、これだけの選択肢があるということは選ぶ側にとっては嬉しいことだろう。だがそれぞれの装備やオプション、さらにトータルの価格まで含めると、これは大いに悩むことになりそうだ。

 クルマ選びで悩むことは、非常に楽しい時間である。それぞれディーラーに行って自分で実際に運転してみて、気に入ることも大事なポイントだ。

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