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走れば走るほどもっと乗りたくなる!? 優れたハンドリングのFF車3選

くるまのニュース / 2020年10月22日 16時10分

ハイパワーなエンジンを搭載した生粋のスポーツカーやスーパーカーというと、後輪駆動もしくは4WDというのが定番です。しかし、前輪駆動でもハンドリングが高く評価されたモデルが存在。そこで、運動性能が優れたFFモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

■優れたハンドリングの前輪駆動車を振り返る

 現行モデルのスポーツカーやスーパーカーは、高性能なエンジンを搭載し、後輪駆動もしくは4WDというのが一般的です。とくにハイパワーなエンジンを搭載していると、駆動力を地面に伝えるにはリア駆動か4WDが有利なためです。

 一方で、それほど大パワーでなければ、前輪駆動車でも運動性能や加速性能が大きく劣るわけではありません。

 実際に、優れたハンドリングと評された前輪駆動車も存在。そこで、とくに運動性能が優れたFFモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●ロータス2代目「エラン」

ロータスが前輪駆動車をつくったことが大いに話題となった2代目「エラン」ロータスが前輪駆動車をつくったことが大いに話題となった2代目「エラン」

 イギリスを代表する老舗スポーツカーメーカーといえばロータスです。F1マシンを製作するほどの高い技術力を持っていたロータスは、レースに出場するのと並行して、高性能な市販車を数多く生み出しました。そのなかの1台が、1962年に登場した初代「エラン」です。

 エランは鋼板製バックボーンフレームにFRP製ボディを架装したオープン2シーター(後にクローズドボディを追加)のFRスポーツカーで、軽量な車体にパワフルな1.6リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載し、優れた走行性能を発揮。

 エランは欧州とアメリカでヒットし、その後も改良が重ねられて1975年まで生産されました。

 その後ロータスはトヨタと資本関係を結び、1986年にはゼネラルモーターズ(以下、GM)の傘下となり、1990年に2代目エランを発売。

 初代と同じくバックボーンフレームに、スタイリッシュなFRP製ボディを架装したオープン2シーターモデルです。

 搭載されたエンジンは、ロータスと同じく当時GMの傘下だったいすゞが「ジェミニ」用に開発した1.6リッター直列4気筒DOHCで、ターボと自然吸気を設定。5速MTのトランスミッションもいすゞから供給されました。

 そして、2代目エラン最大の特徴は、ロータスが生産するクルマで唯一無二の前輪駆動となっていたことです。

 サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンを採用し、ロータスの手によるセッティングから優れたハンドリングを実現。新世代のFFスポーツカーとして高く評価されました。

 しかし、伝統的に後輪駆動のクルマを製造してきたロータスがFFを採用したことと、高額な価格だったことから販売は極端に低迷し、1995年に生産を終了。

 その後、2代目エランの製造権は韓国のキアに売られ、1996年に同社のエンジンを搭載したキア「エラン」(日本では「ビガート」)として発売されました。

●「ミニ クーパーS」第1世代

デザインだけでなく、クイックなハンドリングが高く評価された「ミニ」デザインだけでなく、クイックなハンドリングが高く評価された「ミニ」

 BMWグループのプレミアムスモールとして2000年に登場した「ミニ」は、BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)が販売していたミニを彷彿とさせるデザインで、発売直後から世界中で人気となりました。

 グレードはベーシックな「ワン」、スポーティな「クーパー」、そして、スーパーチャージャーを装着した「クーパーS」をラインナップ。このグレード構成もクラシック・ミニを踏襲しています。

 ボディサイズは全長3655mm×全幅1690mm×全高1425mm(クーパーS)と非常にコンパクトで、ラインナップは3ドアハッチバックのみです。

 クーパーSに搭載されたエンジンは最高出力170馬力を誇る1.6リッター直列4気筒スーパーチャージャーで、トランスミッションは6速MTが組み合わされます。

 足まわりはフロントがストラット、リアがマルチリンクの4輪独立懸架を採用し、クラシック・ミニをイメージさせるクイックなハンドリングは「ゴーカートフィーリング」と呼ばれ、高く評価されました。

 その後、オープンモデルの「コンバーチブル」が設定されますが、優れたハンドリングはそのままに、手軽にオープンエアドライブが楽しめるモデルとして人気となります。

 2006年には(日本での販売は2007年から)第2世代にモデルチェンジし、2013年には現行モデルの第3世代が登場し、ボディバリエーションも拡充しましたが、ドライブフィールやデザインのコンセプトは第1世代から変わっていません。

■日本が誇る往年のFFコーナリングマシンとは!?

●ホンダ2代目「CR-X」

軽量ハイパワーなコーナリングマシンに仕立てられた2代目「CR-X」軽量ハイパワーなコーナリングマシンに仕立てられた2代目「CR-X」

 1983年に登場したホンダ「バラードスポーツCR-X」は、「シビック」とシャシを共用する4人乗りファストバッククーペで、コンパクトなスポーツカーとしてシビックと人気を二分しました。

 シビックに比べ極端に短いホイールベースにより、クイックな挙動の高い運動性能を発揮し、シビックとは違う操縦性となっていました。

 そして、1987年に発売された2代目は「CR-X」に改名され、ワイド化されたシャシに4輪ダブルウィッシュボーン・サスペンションを採用したことで、コーナーリング性能が向上。

 外観は初代のフォルムを継承しながらも張りのあるグラマラスなボディによって、ワイド&ローなスタイルが強調されています。

 1989年のマイナーチェンジで追加された「SiR」グレードには、最高出力160馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒DOHC VTEC「B16A型」エンジンを搭載し、トランスミッションは5速MTのみを設定。

 自然吸気の市販車用エンジンで、リッターあたり100馬力を誇ったのは、当時としては驚異的なことです。

 初代よりも大型化したボディながら車重は970kg(SiR)と軽量で、ハイパワーなエンジンと優れた足まわりから、走りを重視するユーザーだけでなくジムカーナなどのモータースポーツ車両としても人気となりました。

 その後、1992年に3代目にあたる「CR-Xデルソル」がデビュー。ボディはオープン2シーターとコンセプトが大きく変わったことがネガティブな要素となってしまい、ヒット作にはならず、この代をもってCR-Xの歴史は幕を閉じました。

※ ※ ※

 現在、日本車で高性能なFFモデルの最高峰に位置するのは、ホンダ「シビックタイプR」です。

 2020年10月にマイナーチェンジモデルが発売され、エンジンは最高出力320馬力を誇る2リッター直列4気筒ターボを搭載。

 これ以上のパワーアップはトラクションの限界もあるため難しいと思われますが、それでも300馬力を大きく超えるパワーは、ひと昔前のFF車では考えられませんでした。

 技術の進歩によって、FFスポーツカーの概念が大きく変わったといえます。

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