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めちゃカッコイイのになぜ売らない!? 完成度は高いけど未販売の車3選

くるまのニュース / 2020年10月26日 16時10分

各メーカーから、毎年数多くの新型車が販売されますが、試作されたものの販売されなかったケースや、市販直前でお蔵入りになったクルマも存在。そこで、市販されなかったけれど完成度が高かったモデル、3車種をピックアップして紹介します。

■市販されなかったけど、めちゃカッコよかったクルマを振り返る

 世界中の自動車メーカーは、毎年数多くの新型車を発売します。一方で、試作してみたものの市販にはいたらなかったモデルや、発売直前で突然お蔵入りしてしまったクルマも存在。

 前者はもともと市販の予定がなかったもののつくってみたというケースがあり、後者では世界経済の悪化やマーケットの変化が影響したケースが考えられます。

 そこで、完成度が高く評判は良かったものの、結局は市販に至らなかったクルマを、3車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「FT-86 オープンコンセプト」

東京モーターショーに出展された、右ハンドル仕様の「FT-86 オープンコンセプト」東京モーターショーに出展された、右ハンドル仕様の「FT-86 オープンコンセプト」

 トヨタ「86」はスバルと共同開発された2ドアFRクーペで、2012年にスバル「BRZ」とともにデビューしました。

 車名は、かつてのコンパクトFRスポーツモデルの「AE86型 カローラレビン/スプリンタートレノ」をオマージュ。

 世界的にも希少なコンパクトFRスポーツモデルが登場したことで、国内外から注目を集めました。

 そして、2013年にスイスで開催された「ジュネーブショー」のトヨタブースに、86をベースにしたコンセプトカー「FT-86 オープンコンセプト」が展示され、大いに話題となります。

 基本的なスタイルは86と変わらず、ルーフは電動のソフトトップに変えられており、オープン時のフォルムも美しいと評価されました。

 その後、同じく2013年に開催された「東京モーターショー」でもFT-86 オープンコンセプトの右ハンドル仕様を展示。

 その完成度の高さから市販化が大いに期待されましたが、結局は販売するには至りませんでした。

●日産「370Z NISMO ロードスターコンセプト」

ハイパフォーマンスカーとして市販が期待された「370Z NISMO ロードスターコンセプト」ハイパフォーマンスカーとして市販が期待された「370Z NISMO ロードスターコンセプト」

 日産は2020年9月16日に、新型「フェアレディZ プロトタイプ」を世界初公開しました。現行モデルの「Z34型」が発売されてから12年ぶりとなるフルモデルチェンジです。

 1969年に誕生した初代フェアレディZから一貫して、販売の主なマーケットはアメリカで、前述のとおりアメリカではスポーツカーにオープンモデルを設定するのが一般的です。

 そこで、1989年に発売された4代目からオープンモデルを設定し、5代目、現行の6代目にもオープンモデルが追加されています。

 北米では2009年に「370Z ロードスター」を発売。その後、日本市場にも「フェアレディZ ロードスター」として投入されましたが、2014年に国内販売は終了しています。

 その後も北米では370Z ロードスターは継続販売され、北米日産は2015年のシカゴモーターショーに「370Z NISMO ロードスターコンセプト」を出展しました。

 350馬力まで出力を高められた3.7リッターV型6気筒エンジンを搭載し、強化されたサスペンションやブレーキ、ロードスター専用デザインのカーボンファイバー製リアスポイラー、レカロ製バケットシートを装備するなど、NISMOシリーズにふさわしいスペックとアイテムを採用。

 しかし、見た目はいつ市販してもおかしくないほどのクオリティでしたが、結局市販されることはなく、2018年にはアメリカでも370Z ロードスターの販売は終了しています。

■理由もわからずお蔵入りした超スタイリッシュなSUVとは!?

●ランドローバー「レンジローバーSVクーペ」

本来ならば超高級SUVとなるはずだった「レンジローバーSVクーペ」本来ならば超高級SUVとなるはずだった「レンジローバーSVクーペ」

 ランドローバーはSUVを専門に販売する歴史のあるメーカーで、1970年に登場した初代「レンジローバー」は、高い悪路走破性を誇る高級クロカン車としての地位を確立し、以降はラグジュアリーなSUVを数多く輩出しています。

 このランドローバーは2018年に、世界初のフルサイズ・ラグジュアリー2ドアSUVの「レンジローバーSVクーペ」を、世界限定999台で販売すると発表しました。

 ベースとなった4ドアのレンジローバーに対してボディパネルのほとんどを新作して2ドア化。外観はレンジローバーのイメージを踏襲しながらも、低くリアに向かってなだらかに傾斜するルーフラインが、クーペとしての美しさを演出。

 大きくなった左右のドアには、力をかけずに閉じることができる電動クローズ機構を採用しています。

 内装では前席と後席が異なる色でコーディネートされ、明るい色と落ち着いた色の対比がユニークな4種類の2トーンカラーが設定されました。

 また、素材も本革だけでなく、ハンドルやセンターコンソールなどに本木目をふんだんに使用するなど、高度なクラフトマンシップによって豪華な内装を演出。

 エンジンは最高出力565馬力を発揮する5リッターV型8気筒スーパーチャージャー付きエンジンを搭載し、0-100km/h加速は5.3秒、最高速度は266km/hとされ、8速ATと組み合わされた4WDを採用しています。

 生産は通常のラインではなく、顧客のリクエストから特別な1台を製作する「スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)」が、手作業でおこなうことも決まっていました。

 しかし、2019年の始めに、この特別な2ドアSUVクーペは1台も販売されることなく、理由も明確にさないまま計画を中止したと発表され、幻のモデルとなってしまいました。

※ ※ ※

 市販を予定して企画されながらも販売されなかったモデルは、一般に公表されることがないため実数は不明です。

 一方で、ホンダが発売する予定だったFRスポーツカーなど、明確に開発の凍結が発表された例もあります。

 われわれが知らないところで、数多くのモデルがお蔵入りになっていると想像できますが、各メーカーによる新型車の開発は、それほど慎重に検討を重ねているということでしょう。

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