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日産「フェアレディZ」に幻のモデルが存在!? 激レア「ミドルスポーツ」とは?

くるまのニュース / 2020年11月1日 14時10分

日産新型「フェアレディZ(プロトタイプ)」の登場が注目されていますが、50年以上にわたるZの歴史のなかには、日の目を見ることがなかった試作車が存在しています。そのなかでZ33型の先行試作車だった「ミドルスポーツ」とは、どのようなモデルなのでしょうか。

■「シルビア(S14)」をベースとした幻の「ミドルスポーツ」とは?

 2020年9月16日に、日産新型「フェアレディZ」のプロトタイプが世界初公開され、多くのクルマ好きから注目を集めました。

 初代フェアレディZが登場したのは1969年で、その後世代を重ね、現行モデルの「Z34型」は6代目です。

 初代モデルがデビューしてから50年以上が経過していますが、日本だけでなく世界でフェアレディZは愛されています。

 バブル期に誕生した4代目の「Z32型」は、それまでのロングノーズショートデッキのスタイルから、ワイド&ローに転換。また、国内で初めて最高出力280馬力に到達したクルマでもあり、「280馬力自主規制」はZ32型から始まったとされています。

 1989年7月の発売からマイナーチェンジを続け、2000年12月までの長期間にわたって販売され続けましたが、フェアレディZの系譜はここで一旦途切れてしまいました。

 その一方で日産は、Z32型の後継車となるモデルのあり方を模索し、1990年代半ばにさまざまな検討が進められていたといいます。

 そのとき、5代目になるZ33型の試作車の1台として作られたのが、「ミドルスポーツ」です。

 Z33型先行検討車であるミドルスポーツは、左ハンドルの「S14型 240SX(日本名:シルビア)」をベースに、2.4リッター直列4気筒エンジン(KA24DE型)を、200馬力・256Nmにチューンしてフロントミッドシップに搭載。

 ボディサイズは全長4310mm×全幅1770mm×全高1280mmと、ベースの240SXよりも全長は短く、全幅を広げたワイド&ローのクーペスタイルを実現しました。

 ミドルスポーツのデザインは、Zらしいファストバックスタイルとしながら、全体の雰囲気はZ33型に通じる部分もあり、また、リアのデザインはZ32型との共通点を感じさせ、独自の魅力をまとっています。

 Zにゆかりの深い片山豊氏が、休日にテストコースでミドルスポーツの占有試乗した際、人車一体感とZのDNAを感じて、同車を気に入ったというエピソードが残されているといいます。

 ミドルスポーツが世に出ることはありませんでしたが、2002年にZ33型が登場したことで、Zの歴史が再び始まり、さらに新型モデルがこれから登場しようとしています。

 新型車の登場は華々しいものですが、その一方で、ミドルスポーツのような陰の立役者がいるのかもしれません。

※ ※ ※

 ミドルスポーツは20年以上にわたって日産社内で保管され、2019年に試作部門によって当時の姿を取り戻し、神奈川県横浜市にある日産ギャラリーに展示されています。

 ちなみに、ミドルスポーツの隣に展示されているのは、2001年の北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)に出展された「NISSAN Z CONCEPT」。

 これはZ33型が登場する直前に発表されたコンセプトカーですが、外観はほぼ市販車と同様の仕上がりといえるでしょう。

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