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マツダの「ロータリー」復活に熱狂!? 今度はなぜEV? 祖先の「デミオEV」とは

くるまのニュース / 2020年11月4日 14時50分

ロータリーエンジンがエコカーとして2022年に復活!? 「発電機」という新たな役割を与えられるというのですが、その祖先といえる「デミオEV」はどんなクルマだったのでしょうか。

■マツダの電動化戦略を象徴する「MX-30」

 マツダは、2021年1月に初の量産EV(電気自動車)として「MX-30」のEV仕様を発売することを明言しています。すでにマイルドハイブリッド仕様が発売されているMX-30は、マツダが推し進める電動化戦略を象徴する1台といえるでしょう。

 そして2022年の前半には、ロータリーエンジンを発電機として利用するレンジエクステンダーEV仕様も投入されるといいます。

 ロータリーエンジンは、マツダが長年研究・開発を重ねてきたエンジンです。1967年に発売された同社の「コスモスポーツ」に、量産車として世界初搭載されました。

 一般的なエンジンがピストンの往復運動を回転力に変換しているのに対し、ロータリーエンジンは「ローター」と呼ばれるおにぎり型の部品がひょうたん型の「ハウジング」という枠のなかを回転して駆動します。

 小型・軽量でありながら高出力という特徴を持つロータリーエンジンは、マツダのスポーツカーを中心に搭載されてきましたが、2012年の「RX-8」生産終了によって搭載車の販売は一旦終了となりました。

 そしてマツダは2013年に、発電用ロータリーエンジンをトランクスペース下に搭載した試作車「デミオEV」を発表。

 ロータリーエンジンの研究を継続していることをアピールするとともに、発電用という新たなロータリーエンジンの活用方法を提示したのです。ロータリーエンジンが本来持つ静粛性の高さを活かしているといいます。

 MX-30のレンジエクステンダーEV仕様には、デミオEVで得た知見も盛り込まれるものと見られます。

※ ※ ※

 ロータリーエンジンを活用した環境対応車は、じつはレンジエクステンダーEVが初ではありません。

 マツダは2006年に「RX-8ハイドロジェンRE」の限定リース販売を開始し、世界で初めて水素ロータリーエンジン車のリース販売をした自動車メーカーとなりました。

 それではここでクイズです。「RX-8ハイドロジェンRE」について誤った表記のものはどれですか。

【1】ロータリーエンジンによる発電で走行するEVであった

【2】水素タンクの容量は110L/35MPaであった

【3】水素を燃焼させるエンジンであった

【4】ガソリンに燃料を切り替えて走ることもできた

※ ※ ※

 正解は、【1】の「ロータリーエンジンによる発電で走行するEVであった」です。

 RX-8ハイドロジェンREは、水素を燃料としますが、燃料電池車とは異なり内燃機関のロータリーエンジンで水素を燃焼させて走行します。ガソリンも選択できるデュアルフューエルシステムを採用し、水素ステーションのない地域での利便性も確保しました。

 水素走行時のCO2(二酸化炭素)排出量はゼロ、NOx(窒素酸化物)もほとんど発生しない優れた環境性能を持ちます。また、既存のロータリーエンジンの生産設備を活用できることもメリットとされました。

 2006年当時のリース価格(消費税抜)は40万円/月で、最初にリース契約を結んだのは、エネルギー関連企業の出光興産と岩谷産業だったということです。

※クイズの出典元:くるまマイスター検定

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