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走ることに特化したモデルとは!? ストイックに性能を追求した車3選

くるまのニュース / 2020年11月4日 16時10分

高性能なエンジンと優れた足まわりで、速く走ることを目指したクルマとしてスポーツカーが挙げられます。そうした走ることに特化したクルマのなかには、快適装備や過度の電子デバイスをあえて搭載せずに、走行性能を高めたモデルが存在。そこで、ストイックに性能を追求したクルマを3車種ピックアップして紹介します。

■レーシングカーにもっとも近いクルマを振り返る

 速く走ることを目的に開発されたクルマというと、スポーツカーが挙げられます。一般的にスポーツカーは高性能なエンジンを搭載し、優れた足まわりと相まって、高い加速性能と旋回性能を獲得。

 そうしたスポーツカーのなかには、さらに走ることに特化した性能を追求したモデルが存在。そこで、ストイックに性能を高めたクルマを3車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「NSXタイプR」

街乗りは考慮しないほど走りに特化した「NSXタイプR」街乗りは考慮しないほど走りに特化した「NSXタイプR」

 1990年にホンダは、世界に通用するスーパースポーツカーの初代「NSX」を発売。世界初のオールアルミモノコック・シャシを採用し、最高出力280馬力(5速MT)を発揮する3リッターV型6気筒エンジンをリアミッドシップに搭載し、走行性能と運動性能が高く評価されました。

 さらに1992年には、ノーマルの状態でサーキット走行も可能にした、「NSXタイプR」が追加ラインナップされました。

 NSXタイプRはベースモデルに対して部品の材質変更や、遮音材や制振材の削減、快適装備の一部を非搭載とすることで、120kgもの大幅な軽量化を実現。

 また、専用にチューニングされたサスペンションやレスポンスを高めたエンジンを採用し、街なかでの快適性や乗り心地を考慮しない、ストイックな仕様です。

 そして、2002年にはさらに進化した第2世代の「NSX-R」を発売。エンジンはスタンダードモデルと同様に3.2リッターV型6気筒を搭載し、NSXタイプRと同様に軽量化と運動性能の向上が図られました。

 当然、トラクションコントロールやパワーステアリングなどは設定されず、ABSもサーキット走行に適したセッティングとするなど、ドライバーの腕が試されるというコンセプトを継承。

 現在、販売されている2代目NSXはハイテク満載で、走行性能については凄まじく向上していますが、NSXタイプR、NSX-Rのアナログな走りも大いに魅力があります。

●ポルシェ「911カレラRS」

レースカーをベースに仕立てられた「911カレラRS」レースカーをベースに仕立てられた「911カレラRS」

 世界でもっとも有名なスポーツカーの1台であるポルシェ「911」は、1964年に誕生しました。以来、現行モデルまで一貫して水平対向エンジンをリアに搭載し、リアタイヤを駆動するRR(4WDもあり)を受け継いでいます。

 そして、第1世代の究極の進化系といえるモデルが、1973年に1500台ほど販売された「911カレラRS」です。

 911カレラRSはレースに出場するための認証用に開発され、ボディの軽量化とハイパワーなエンジンを搭載するなど、高性能化が図られています。

 そして、1989年から1993年まで販売された第3世代の「964型」にも、1992年に911カレラRSが設定されました。

 新世代の911カレラRSはワンメイクレース用の「カップカー」をベースに開発。アルミ製フロントフード、遮音材やエアコン、オーディオ、パワーステアリング、パワーウインドウなどの撤去、2シーター化、マグネシウム製ホイールの採用などにより、150kgほど軽量化がおこなわれています。

 また、車高を40mm低くしたサスペンションとブレーキの強化に、最高出力260馬力に高められた3.6リッター空冷水平対向6気筒エンジンを搭載。

 内装には標準でレカロ製フルバケットシートが設置されるなど、まさにレーシングカーに近いロードカーに仕立てられたストイックな仕様となっています。

■公道最強といえるマシンとは!?

●ケータハム「セブン」

まさに究極のロードゴーイングマシンといえる「セブン」まさに究極のロードゴーイングマシンといえる「セブン」

 イギリスを代表する、レーシングカーおよびスポーツカーメーカーのロータスは、1957年に後に傑作といわれた「セブン」を発表しました。

 セブンはキットカーとしての販売がメインで、オーナーが自分で組み立てることで安価に設定し、ヒット作になります。

 外観はロングノーズ・ショートデッキのフォルムで、フォーミュラーカーのようなイメージとされ、ドライバーは後輪軸付近に着座する古典的なFRスポーツカーです。

 このセブンのヒットによって1973年の「シリーズ4」まで生産が続き、その後、セブンの製造権と販売権はケータハムが引き継ぎました。

 ケータハムによって作られた「シリーズ3」セブンの進化系が、現在のケータハム「セブン」です。

 ロータスセブンの頃からエンジンやサスペンション、ブレーキは大きく進化していますが、基本的なフォルムやレイアウト、装備はほとんど変わらず、ヒーターすらオプション扱いで、廉価グレードではフロントウインドウもオプションとなっています。

 グレードはエンジンの仕様や装備の違いで複数存在し、トップグレードの「620R」では最高出力310馬力のエンジンを搭載しながら車重はわずか545kgと、完全にレーシングカーの領域です。

 セブンはドライビングに介入するような電子デバイスもなく、すべてがドライバーの腕次第という古くからのピュアスポーツカーのままということが特徴で、いまも世界中で高い人気を誇っています。

※ ※ ※

 今回、紹介したNSXタイプRと911カレラRSは、異常なまでの価格高騰が続いており、中古車がオークションに出品されると新車価格の2倍以上で落札されるケースもあり、20年ほど前の相場の3倍以上です。

 これは、この2台に限った現象ではなく、1990年代以前の高級スポーツカーは軒並み投機対象となってしまったことが原因ですが、いいかえれば、それだけニーズがあるということでしょう。

 しかし、本当に走りを楽しみたいという人が、おいそれと手が出せない価格となってしまったことは、憂慮すべき問題です。

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