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納車1年半待ちのフェラーリ「ローマ」が6300万円で落札!

くるまのニュース / 2020年11月12日 19時10分

フェラーリの新たなカテゴリーに位置する「ローマ」が、オークションに登場。新車価格よりも遥かに高額なプライスで落札された理由とは?

■納車まで1年半待ちの「ローマ」

 フェラーリの新型V型8気筒FRモデル、「ローマ」。

 映画『ドルチェ・ヴィータ=甘い生活』へのオマージュとして、かつてない妖艶なスタイルで見る者を魅了する、この最新のフェラーリだが、聞くところによれば今からフェラーリにそれをオーダーしても、実際にカスタマーのもとにそれが届けられるのは、1年半ほど先の話になるという。

 甘い生活は、なかなかに遠い存在なのだ。

 そのローマが、早くもオークション・シーンに登場した。

 これはRMサザビーズとフェラーリのコラボレーションによって実現したもので、ビアンコ・イタリアのボディカラーに、ボルドー・レザーのインテリアカラーというコンビネーションで仕上げられている。

 もちろんファクトリー・オプションも豊富に装備されており、カーボン製のフロントスポイラーやリアディフューザー、アンダードアカバー、20インチ径の鍛造ダイアモンド・ポリッシュ・ホイールなどが装着され、外観はさらにスポーティに、そして美しく演出されているのが特徴だ。

 メカニズムや装備でも、同様にノーマルのローマに追加されたメニューは多い。助手席前方に備わるディスプレイを始め、スポーツエグゾースト、マグネライド・サスペンションなどはその代表的な例だ。

 ちなみに同車は現在マラネロにおいて製作中で、2021年モデルとしてローマの中ではもっとも早いロットでデリバリーされることが決定しているという。通常ならばフェラーリの上顧客でなければこれだけ早いタイミングで新型車を手に入れることなど不可能な話であるから、今回のオークションに世界から多くの視線が集中するのも当然であった。

■どうして現行モデルにプレミアがつくのか?

 実際の入札は、2020年10月22日から29日までの期間、オンラインでおこなわれた。

 ちなみにこのオークションの真の目的は、「ア・フェラーリ・トゥ・ベネフィット・セーブ・ザ・チルドレン」というタイトルからも理解できるように、収益金は世界の子供を支援するためにイギリスのNGO団体、「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付されることにあった。

 同NGOは1919年に創立されて以降、10億人を超える子供を支えてきた実績があり、フェラーリとRMオークションは、その活動に賛同したというわけである。

●2021 フェラーリ「ローマ」

フェラーリ「ローマ」のオークションでの収益金は、世界の子供を支援するためにイギリスのNGO団体、「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付される(C)2020 Courtesy of RM Sotheby'sフェラーリ「ローマ」のオークションでの収益金は、世界の子供を支援するためにイギリスのNGO団体、「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付される(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 オークションは締め切りが近づくにつれて、加速度的にその勢いを増し、最終の落札価格は実に60万ドル(邦貨換算約6300万円)にまで跳ね上がった。これはローマの新車車両価格と比較して、約1.7倍という数字に相当する。

 この高額な落札価格の理由は、フェラーリが、プレミアム・ブランドの中でも特別なバリューを持つブランドであること。そして誰よりも早く、そのニューモデルを手にしたいと願う、独特の意識がカスタマーに働くブランドであるからにほかならない。

 今回このローマを落札したカスタマーも、納車までにかかる約1年半という時間を含めて考えれば、あるいはその価格は適切なものと感じているのかもしれない。

 もちろん、このオークションがチャリティであるので、寄付という側面があるのも忘れてはならないだろう。

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