日産 新型SUV「キャシュカイ」見えた!?「e-POWER」初搭載で2021年春発表
くるまのニュース / 2020年11月13日 20時33分
日産のクロスオーバーSUV「キャシュカイ」の新型モデル(プロトタイプ)が公開されました。3代目にフルモデルチェンジするキャシュカイですが、欧州初の技術が搭載されます。
■新型キャシュカイに欧州初の「e-POWER」を搭載
日産の欧州法人は、クロスオーバーSUV「キャシュカイ」の新型モデルのプロトタイプを2020年11月13日に公開しました。
現行キャシュカイは2014年に登場した2代目モデルで、かつて日本でも販売されていた「デュアリス」の後継車になります。
2007年に初代モデルがデビューして以来、欧州では300万台以上を販売。同市場におけるミドルクラスクロスオーバーSUVの先駆者としての地位を築いてきました。
フルモデルチェンジして3代目となる新型キャシュカイですが、現在導入に向けての最終準備が進んでいるといいます。
今回発表された新型キャシュカイの画像では、ボディがカモフラージュ柄に包まれているためデザインの詳細はわかりません。
しかし日産は、現在のキャシュカイの“ちょうど良い”プロポーションを維持することを中心に開発したといいます。
都市部の道路でも取り回し性が良く、狭いスペースでも楽に駐車できるサイズでありながら、優れた室内空間を実現しているようです。
なお、新型キャシュカイのスタイリングは、従来モデルと同じく、英国ロンドンに拠点を置く「ニッサンデザインヨーロッパ」のチームが担当。エンジニアリングは英国ベッドフォードシャー州クランフィールドにある「ニッサンテクニカルセンターヨーロッパ」が担当しました。
新型キャシュカイは、最先端の「CMF-C」プラットフォームを欧州で初めて採用しています。
CMF-Cプラットフォームのベース構造(バックボーン)は、衝撃を構造体に伝達しやすくするために、より均質な形状に改良することで、クラックルゾーンのエネルギーをより効果的に吸収し、事故の際に乗員に伝わる潜在的な負荷を軽減する効果があるといいます。
また、リアハッチバックドアに初めて複合材を採用したり、フロントとリアのドア、フロントフェンダー、ボンネットをすべてアルミ製に変更。高度な製造技術により、現行モデルに比べて60kg軽量化され、剛性は41%向上しました。
これにより、ワンランク上のセグメントのような洗練された走りや乗り心地、走りのレスポンスを実現するとともに、事故時の安全性にも優れたボディを実現しています。
※ ※ ※
新型キャシュカイは、1.3リッターガソリンエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせたモデルとして、出力の異なる2つのパワートレインが用意される予定です。
さらに、ガソリンエンジンで発電した電気でモーターを駆動する「e-POWER」が、欧州で初めて導入されることになりました。
パワートレインのスペックについては、市場投入時に公表されるということです。
■安全な運転をアシストする「プロパイロット with ナビリンク」搭載
安全機能では、新型キャシュカイに次世代運転支援システム「プロパイロット」が搭載され、より幅広い状況でドライバーをアシストします。
「プロパイロット with ナビリンク」と名付けられたこのシステムは、運転中の疲労やストレスを軽減するとともに、直感的な操作性を実現。
日産新型「キャシュカイ」
高速道路においては、前走車との車間を保ちながら加減速をおこなう追従走行に加え、道路標識を読み取り、制限速度まで減速するシステムも備わります。
また、ナビゲーションシステムのデータを利用して、急カーブや出口ランプに接近する際に速度を調整することも可能になりました。
さらに、ブラインドスポットレーダーと通信して、後方死角に車両が接近しているときに、車線変更をおこなおうとハンドルを切っても、ステアリング入力の補正を介入させて車線変更操作を抑制する機能も装備されます。
そのほかのアップグレードとして「側面保護」警告が含まれており、スーパーマーケットの駐車スペースに入る際などに、車両側面の物体との接触の危険性をドライバーに警告。
また、既存の移動物体検知警報を改良し、近くを移動する障害物を検知した場合にブレーキをかけてクルマを停止させることで、駐車スペースからの後退時の衝突を防ぐことができます。
さまざまな先進機能を含むプロパイロット with ナビリンクは、中間グレード以上に標準装備される予定です。
現行キャシュカイは2014年の発売以来、上位グレードにLEDライトを搭載していますが、最上級グレードに搭載されているライトは、ハンドル操作と連動して周囲を照らし、クリアな視界を実現しています。
新型キャシュカイでは、道路状況などに照射範囲を変化させる先進のヘッドライトシステムが開発されました。
ビームは12個に分割されており、対向車を検知するとビームを選択的に停止させることが可能。この新技術により、対向車を幻惑させることなく、ビームをより遠く、より広く照射することができるようになりました。
※ ※ ※
新型キャシュカイは、2021年春に欧州で発表される予定です。
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