1000馬力のハイパーEVとして復活した陸の王者「ハマー」 日本ではいつ登場!?
くるまのニュース / 2020年11月25日 11時50分
2020年10月20日、米国で新型「ハマー」が発表された。10年ぶりに復活したハマーは電気自動車(EV)となり、なんと最高出力1000馬力、最大トルクは1万5590Nmを発生するというハイパーEVトラックとして生まれ変わった。北米では2021年から販売が開始され、およそ1190万円からというプライスタグが付いているが、日本で導入されることはあるのだろうか。
■2021年に発売予定 その後スペック違いのグレードが追加登場する
2020年10月20日、米ゼネラル・モーターズ(GM)は、GMCブランドから新型モデル「ハマーEV」を発表した。10年ぶりとなる「ハマー」の新型モデルは、GMCブランドとして初のEVとしての誕生となる。
注目は、GMが開発した新型バッテリー「アルティウム」を使ったグローバルEVプラットフォームを採用している点だ。
アルティウムは、パウチ型セルをバッテリーパック内に水平にも垂直にも積み重ねることができ、自由なレイアウトを実現しているのが特徴だ。また、グローバルEVプラットフォームは、前輪駆動から後輪駆動車、4WDにまで対応し、電池容量も50kWhから200kWhと幅広く設定可能だという。
しかも、GMとLG化学との合弁事業により、バッテリーコストを1kWhあたり100ドル以下という非常にリーズナブルに生産することを見込んでいるというから驚く。つまり、リーズナブルにフレキシブルな車種に対応できるのが、アルティウムとグローバルEVプラットフォームということになる。
EV開発を独自に進めていたホンダが一転してGMと提携したのは、それだけアルティウムとグローバルEVプラットフォームの出来が良かったといえるだろう。
実際に、発表された新型「ハマーEV」は驚くべき高性能を謳っている。
まず、2021年秋に発売となる第一弾モデルの「ハマーEV Edition 1」は、3モーター仕様により、最高出力1000馬力、最大トルク1万1500lb-ft(約1万5590Nm)ものパワーを誇る。
0-60mph(0-約97km/h)加速が約3秒という、とんでもないパフォーマンスを発揮する。また、リアのふたつのモーターを使うトルクベクタリング機能も備わっているというから、オフロードだけでなくオンロードでも、驚くほどの速さを見せつけることだろう。
バッテリー容量は発表されていないが、アルティウムバッテリーを24モジュール搭載。推定での航続距離は350マイル以上(約560km以上)だ。
350kWの直流急速充電機能があり、10分間で約100マイル(約160km)走行分の充電が可能となるという。また、ハンズオフ機能を備えた先進運転支援機能「スーパークルーズ」を搭載。ACC中のハンズオフと、自動での車線変更を可能としている。
ちなみにハマーEVは、パフォーマンス違いによって4種類のモデルが計画されており、第一弾が2021年に発売される「ハマーEV Edition 1」となる。その価格は11万2595ドル(約1180万円)から。
その翌年となる2022年には、2番目のモデルとなる最高出力800馬力の「ハマーEV 3X」(9万9995ドル:約1050万円)が発売される予定だ。
そして、2023年には2モーターで最高出力625馬力・航続距離300マイルの「ハマーEV 2X」(8万9995ドル:約945万円)、2024年に最高出力625馬力で航続距離250マイルの「ハマーEV 2」(7万9995ドル:約840万円)と続く。最初にハイパフォーマンスでもっとも高価なモデルが登場し、1年ごとに廉価版が登場することになるのだ。
■GMジャパンの答えは明確だった
では、そんな「ハマーEV」は日本にやってくるのであろうか。
2002年に発売されたハマー「H2」。日本では三井物産オートモービルが輸入販売をおこなっていた。ハマー「H3」も同様だった
そして、やってくるとすれば、どこからの販売となるのだろうか。
これはどういうことかといえば、かつて日本でも導入されていた「ハマーH2」「ハマーH3」はGMのクルマではあるのだが、当時の日本での正規販売は、GMジャパンではなく三井物産オートモーティブが担ってきたのだ。
ハマーEVの導入計画はあるのだろうか。GMジャパンの広報に話を聞いてみると「ハマーEVが日本に導入される予定はありません」との明快な答えが返ってきた。
「そもそもGMCブランドを日本に入れる予定がないからです」ともいう。
ちなみに、かつてハマーを日本で販売していた三井物産オートモーティブだが、現在では商用車の輸出や損害車両・中古車のインターネットオークションの運営をおこなっており、乗用車の新車販売は手がけていない。
※ ※ ※
つまりは、今のところハマーEVが日本にやってくる予定はまったくないようだ。
しかし、ハマーEVは、来年2021年だけでなく、翌年、その翌年と、毎年のようにバリエーションを増やしていく予定だ。本国アメリカで、それなりの数が売れるようなった先には、あらためて日本への導入が検討されるかもしれない。
それに、そもそもは現地となるアメリカでのヒット。それがないことには、アメリカ以外の国々で販売するという話も出てこないはず。来年以降のアメリカの販売状況にまずは注目といったところだろう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
三菱「新型“2人乗り”軽バン」公開! 斬新“窓なし”&超静音仕様! 乗り心地も“良好”になった 新「L100」インドネシアで306万円から
くるまのニュース / 2024年4月19日 16時10分
-
新型「爆速“スポーティ”セダン」実車公開! 斬新シフト&超美麗ボディ採用! 580馬力超えの「ギセラ」米に登場
くるまのニュース / 2024年4月14日 20時10分
-
斬新”開くライト”採用の新型「スーパーカー」実車公開! ホンダ「NSX」デザインな「1000馬力超えマシン」! 超カッコイイ「KAVEYA」NYに登場
くるまのニュース / 2024年4月5日 18時10分
-
ホンダが新型「デカいSUV」実車公開! 斬新な“高級感デザイン”が超カッコイイ! オーバー700万円の新型「プロローグ」米国に登場
くるまのニュース / 2024年4月3日 8時10分
-
新型BMW5シリーズはEVを特別扱いしないセダン&ワゴンだ メルセデスとの戦略の違いが明白!
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年3月30日 9時26分
ランキング
-
1納豆のタレやワサビなどの余った小袋調味料は、どう処分すればいい? 正しい捨て方と活用法
オールアバウト / 2024年4月23日 20時15分
-
2家のネット回線が遅いです。中継機かメッシュWi-Fiの導入を検討しているのですが、どちらがいいですか?
オールアバウト / 2024年4月23日 21時25分
-
3流行りの調理法も実はNG? 炊飯器が壊れやすくなる使い方5選【家電のプロが解説】
オールアバウト / 2024年4月23日 21時15分
-
4ゲームプログラミング入門書、横浜の15歳が完成 「ないなら自分で書く」制作経験盛り込んだ380ページ
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年4月22日 11時30分
-
5迷惑おじさんキャンパーの“ある行動”のせいで家族キャンプが台無し。注意するとまさかの反応
女子SPA! / 2024年4月14日 8時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください