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生産終わって再評価された!? ジワジワと価格が上がってきた車3選

くるまのニュース / 2020年11月26日 16時10分

近年、1980年代から1990年代に生産された高性能車を中心に、中古車価格が高騰しています。さらにもっと新しいモデルでも、中古車価格が上昇してきたモデルも存在。そこで、ジワジワと価格高騰が始まっているクルマを、3車種ピックアップして紹介します。

■最近、中古車価格が高騰してきたクルマを振り返る

 現在、1980年代から1990年代に生産された高性能車を中心に、中古車価格が高騰しています。理由はさまざまですが、カーアクション映画の影響や、アメリカでのクラシックカー輸入緩和(25年ルール)、円安時に日本の中古車が海外に流出したことなどがきっかけといわれています。

 こうした状況は日本だけでなく海外でも同様ですが、とくに人気となっているのが日本車で、日産「スカイラインGT-R」やホンダ「NSX」などは、新車価格を上まわる価格で流通しているくらいです。

 一方で、もう少し年式の新しいモデルもネオクラシック人気に引きずられ、価格が高騰しているなど、相場を読むのは難しい状況となっています。

 さらに、これまで価格が高騰していなかったのに、価格が上がってきたモデルも存在。

 そこで、ジワジワと価格が上がってきたクルマを、3車種ピックアップして紹介します。

●マツダ「ロードスター」

パワフルなエンジンを搭載して人気上昇中の3代目「ロードスター」パワフルなエンジンを搭載して人気上昇中の3代目「ロードスター」

 1989年に発売されたマツダ初代(ユーノス)「ロードスター」は、軽量コンパクトな車体と十分なパワーのエンジンを組み合わせ、アナログなドライブフィールが再評価されたことで、ここ数年で価格が高騰してしまいました。

 この初代に原点回帰したのが現行モデルの4代目ですが、近年は3代目も見直されたことで、中古車の人気が高くなっています。

 3代目ロードスターは2005年8月に発売されました。シャシの基本構造は「RX-8」と共通とし、2代目から大きくシャシ性能が向上しました。

 質感の高いドライビングフィール実現のために、前後フェンダーは大きく張り出してワイドトレッドとし、ボディサイズは全長4020mm×全幅1720mm×全高1255mmとシリーズ初の3ナンバーボディを採用。

 エンジンは170馬力を発揮する2リッター直列4気筒を搭載して、2代目から約20kg増となった車重を補っています。

 こうして3代目ロードスターは大きく重くなったことで、初期のコンセプトから離れていってしまったともいわれましたが、総合的には高く評価され、第26回 2005-2006 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したほどです。

 その後、2015年まで10年に渡って販売された長寿モデルとなり、前述のとおり原点回帰した4代目へとバトンタッチします。

 絶版となった3代目はすぐに中古車人気が高くなったわけではありませんが、4代目よりもパワフルな2リッターエンジンに、ワイドトレッドによる高い旋回性能、比較的安価な価格から徐々に人気となり、その結果需要と供給のバランスから高騰が始まりました。

 現在は最終モデルに近い低走行の物件で200万円強、初期のモデルでも低走行ならば130万円から150万円の価格帯です。

●三菱「パジェロ」

惜しまれつつ生産を終え価格も高値安定中の4代目「パジェロ」惜しまれつつ生産を終え価格も高値安定中の4代目「パジェロ」

 1990年代の初頭に、日本の自動車市場では「RVブーム」が起こりました。RVとは「レクリエーショナル・ビークル」の略で、主にレジャー用途に適したクルマを指し、ミニバンやステーションワゴン、そしてクロスカントリー車が含まれました。

 なかでもクロスカントリー車の人気はすさまじく、いまのSUV人気を遥かに超える勢いで、各メーカーから次々とクロスカントリー車が発売されたほどです。

 このRVブームをけん引したのが1991年に登場した三菱2代目「パジェロ」で、発売と同時に大ヒットを記録。

 しかし、その後ブームの終焉とともに販売台数が減り、2019年9月に4代目をもって国内モデルの生産を終了して歴史に幕を閉じました。

 この最終モデルの限定車である「ファイナルエディション」は高値安定なのですが、それ以前のモデルでもかなり高額な値段で取り引きされています。

 とくに2010年モデル以降のクリーンディーゼル搭載車や、外観が最終モデルと同じ2014年モデル以降は高い人気を誇っており、5万km未満の個体なら330万円前後、10万km以上の個体でも200万円強です。

 パジェロはタマ数が少なく、いまでは希少な国産大型クロスカントリー車ということもあり、しばらくは高値が続くと予想されます。

■現行モデルにはない高性能バージョンが高騰!?

●ホンダ「アコードユーロR」

シリーズ最後の高性能モデルということから価格高騰中の2代目「アコードユーロR」シリーズ最後の高性能モデルということから価格高騰中の2代目「アコードユーロR」

 ホンダの高性能モデルといえば「タイプR」ですが、現在、「NSX/インテグラ/シビック」と、すべてのタイプRがプレミア価格で取り引きされています。

 一方、タイプRほどストイックではない高性能モデルとしては、2000年に初代が登場した「アコードユーロR」が挙げられ、現在、じわじわと相場が上がってきている状況です。

 なかでもアコードで最後の高性能モデルである2002年発売の2代目ユーロRは、タマ数も少ない状況から、高値の個体が目立っています。

 2代目ユーロRは220馬力を誇る2リッター直列4気筒DOHC i-VTECエンジンを搭載し、トランスミッションは6速MTのみで、フロントがダブルウイッシュボーン、リアがマルチリンクの足まわりも強化されるなど、高い動力性能と運動性能を獲得。

 タイプRよりもマイルドな乗り心地であり、5名乗車で普段使いにも最適な高性能セダンというキャラクターと、以降のモデルでは高性能なMT車が設定されなかったこともあって、絶版となってから人気が出たようです。

 現在、比較的低走行の個体で220万円前後、程度によっては250万円ほどの個体もあります。

※ ※ ※

 日本の中古車は海外に比べて程度が良いクルマが多いとされています。とくに高額なクルマほどオリジナルの状態を維持しており、メンテナンスもきちんと受けているということもあって、海外から注目されてきました。

 なかでもターゲットとなったのが空冷エンジンを搭載したポルシェ「911」で、まだ中古車の価格が高騰していなかった5年ほど前に急激な円安が重なり、海外のバイヤーが大挙して買い付けに来日したといいます。

 その後、世界的に空冷911の価格が高騰したことや円高に転じたことで、日本の中古911の流出は止まりましたが、もはや手軽に手が出せる価格ではありません。

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