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意外なクルマが爆売れしてる!? アメリカ人が好きな日本車5選

くるまのニュース / 2020年12月19日 6時30分

日本車は世界各国で販売されており人気がありますが、とくにアメリカではすっかり日本車が定着し、販売ランキングの上位を数多く占めています。そこで今回はいまアメリカで売れている日本車を5台紹介します。

■アメリカでも日本メーカーのSUV人気は強い

 世界中の国で日本車が販売されており、人気を得ています。自動車大国のアメリカでも日本車の人気は高く、当たり前のように販売台数ランキングで日本メーカーが上位を占めています。

 すでにトヨタやホンダ、日産などは当たり前の選択肢になりっているアメリカ市場ですが、米消費者情報誌「コンシュマー・リポート」による2020年度「自動車ブランド信頼度ランキング」では、マツダが初の首位を獲得。

 2位にトヨタ、3位にレクサスと日本メーカーがトップ3を独占するなど、日本車が広く浸透していることが分かります。

 そこで今回は、アメリカの2020年上半期のランキングをベースに、「アメリカで売れてる日本車」を5台ピックアップして紹介します。

●トヨタ「RAV4」(日本車メーカー1位、総合4位)

 現在のSUVを牽引するトヨタ「RAV4」。1994年に登場した初代は日本でも人気を博しましたが、2000年に誕生した2代目以降は、日本より北米での人気が高かったクロスオーバーSUVです。

 2代目からは北米でのニーズに応える形でより実用的なSUVらしいデザインへと変更。しかし当時の日本はミニバンやワゴンが大ブームで、2代目は日本での販売は苦戦しました。

 この傾向は3代目でも変わらず、海外では北米を中心に売れ続ける一方で、4代目は日本での販売は見送られてしまったのです。

 そして5代目は日本でも2019年に販売を再開。瞬く間にヒットモデルとなり、2019-2020 日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝くなど、完全復活しました。

 RAV4は全長4600mm×全幅1855mm×全高1685mmものミドルサイズSUVへと進化し、ハイブリッドモデルに加え、2020年6月にはプラグインハイブリッドの「RAV4 PHV」が追加されています。

 搭載されるパワーユニットは、日本仕様は2リッター直列4気筒エンジンと、2.5リッターのハイブリッドですが、北米仕様では2.5リッター直噴エンジンを搭載。ハイブリッドは日本と同じ2.5リッターを採用しています

 ガソリンエンジンの4WDモデルにはリアのトルクを左右独立で制御する「ダイナミックトルクベクタリング機構」や、走行状況に応じて2WDへと切り替え燃費向上を図る「ディスコネクト機構」など先進の技術も搭載され、タフなオフロード性能と優れた燃費性能を両立しています。

 2020年の上半期に記録したアメリカでの販売台数は18万3360台で、総合ランキングでも4位。SUVとしては堂々1位に輝いています。

●ホンダ「CR-V」(日本車メーカー2位、総合5位)

 ホンダ「CR-V」の初代は、1995年に「クリエイティブ・ムーバー」の第2弾として登場。「シビック」や「オルティア」と同じプラットフォームを採用し、全車コラムAT&ウォークスルー機能などを盛り込み、高い実用性と快適な居住性でヒットモデルになりました。

 2001年にデビューした2代目は初代の良さを引き継ぎつつ、より都会的にモデルチェンジ。

 樹脂パーツを多用するなどアウトドア感と都会的なスタイリングが上手にブレンドされていましたが、海外での人気は高まりつつも日本市場ではSUVブームの終焉もあって下降線を辿ります。

 その傾向が顕著になったのは、2006年に誕生した3代目から。それまでの高い実用性と手頃な価格戦略からプレミアム路線へと変更されました。

 ボディの大型化や排気量アップがおこなわれましたが、日本市場では失敗。逆に海外では好意的に受け取られて順調に販売台数を伸ばすなど、より海外モデルっぽい仕様になっていきます。

 2011年誕生の4代目はさらに海外指向が強まり、プレミアム路線をキープ。

 日本仕様には2リッターエンジン&CVTを搭載したモデルを導入しましたが、海外での人気が上昇する一方、日本での販売は低下し、2016年に販売が終了しました。

 そして2016年にCR-Vは5代目へと進化。当初は海外専売モデルとなっており、日本に導入されたのは2018年になってからです。

 5代目CR-Vは全長4605mm×全幅1855mm×全高1680mmというミドルクラスSUVとして平均的な大きさながら、高級感を感じさせるデザインや装備の充実など、それまで同じような歴史を辿ってきたRAV4とは異なり、プレミアム路線を継続しました。

 パワーユニットは1.5リッター直噴ターボエンジンと、2リッターエンジン+モーターのハイブリッドを採用しています。

 海外では相変わらず高い人気を誇り、米国ランキングでは総合5位、SUVでも2位となる13万8898台を販売。北米でのCR-V人気はまだ当分続きそうです。

●トヨタ「カムリ」(日本車メーカー4位、総合7位)

 日本では地味な存在とされる「カムリ」ですが、じつは北米の乗用車部門で15年連続ナンバー1になるなど、セダンとして高い評価を受けています。

 日本では、大型セダンはFRのほうが適していると思われていますが、アメリカでは1回の走行距離が長く、大柄な人間が複数乗るケースも想定したゆとりある車内空間などを考慮すると大型FFセダンのほうが都合がよく、実際にニーズも高いといわれています。

 そんなニーズにマッチしているのがカムリなのです。

 日本ではクラウンや「マークII兄弟」の陰に隠れ、注目度が低かったカムリですが、1996年に登場した6代目は北米版カムリ「セプター」を統合する形で3ナンバー化され、その頃から日本より北米向きの仕様になっています。

 2001年には7代目へと進化しましたが、同じコンポーネントを使用する高級感セダン「ウィンダム」の影にまたもや隠れ、日本ではさらに存在感が薄れていました。

 一方で北米では順調に販売数を伸ばし、北米販売ランキングでは上位をキープ。世代を重ねるごとに、海外での評価はさらに高まっていきます。

 2017年にはプラットフォームやパワートレインを一新した10代目がデビュー。高い燃焼効率を誇る2.5リッターダイナミックフォースエンジンと軽量化・高効率化が進んだハイブリッドシステムを組み合わせ、新しいTNGAプラットフォーム採用で低重心化を実現させています。

 10代目カムリのポイントは、使い勝手に優れて、実用性が高いのはもちろん、低重心化によりクーペのようなスタイリッシュなデザインを採用したことです。

 全長4910mm×全幅1840mm×全高1445mmと、ラージクラスにも負けないサイズで、スタイリッシュなミドルクラスFFセダンとしての地位を築いています。

 北米ランキングでは、フォード「Fシリーズ」やSUVには及びませんでしたが、総合で7位、乗用車(セダン)部門では首位をキープし、12万5899台も販売されています。

■アメリカでもコンパクト指向が強まっている?

●ホンダ「シビック」(日本車メーカー3位、総合6位)

 かつてのホンダ「シビック」といえば、さまざまな新技術が投入され、スポーティで手頃なサイズと価格帯のハッチバックが主流でした。

 コンパクトハッチの部類に属していたシビックですが、その間に「フィット」の誕生や手頃な「インサイト」などもあり、日本市場では立ち位置が微妙になっていました。

ホンダ「シビック ハッチバック」(北米仕様)ホンダ「シビック ハッチバック」(北米仕様)

 その点、アメリカでは若者を中心に販売が好調で、アメリカのユーザーが好む仕様に進化しています。

 現在販売されている10代目は、完全なアメリカ市場向けとなっており、現地でのニーズに応えた形になっています。

 ボディサイズは全長4520mm×全幅1800mm×全高1435mmと、ミドルクラスに属するほどの大きさまで拡大。

 当初アメリカでは、3ドアクーペと4ドアセダン、5ドアハッチバックが用意されおり、ハッチバックをベースとした高性能の「タイプR」もありますが、3ドアクーペは販売が終了しています。

 新型フィットは輸出されないこともあり、アメリカでのシビックはホンダのエントリーモデルとして若者を中心に人気の高いモデルなのです。

 北米ランキングでは、総合で6位・乗用車(セダン)部門では2位に食い込む高い人気を誇り、12万7858台を販売しました。

 2020年11月には、次期シビック(11代目)のプロトタイプがTwitchで発表されていますが、基本的には10代目と同じ路線でいくようです。

 2021年には新型が登場する可能性があり、モデル末期のシビックですが、相変わらず根強い人気を誇っています。

●日産「ローグ」(日本車メーカー6位、総合10位)

 日本メーカーは地域ごとに専売モデルが存在しますが、日本でも販売して欲しい魅力的なモデルの1台が、日産が北米向けに販売するSUV「ローグ」です。

 北米向け「エクストレイル」のローグは、姉妹車でありながら開発スケジュールが異なり、エクストレイルが2020年10月に一部改良が施されたのに対し、ほぼ同じタイミングでローグはフルモデルチェンジされました。

 ローグは新型プラットフォームを採用し、ボディサイズは全長4648mm×全幅1839mm×全高1699mmと、現行エクストレイルとほぼ同じ大きさです。

 パワートレインは先代モデルと同じく2.5リッター直列4気筒エンジンを搭載しますが、改良が加えられて181馬力にパワーアップされ、「エクストロニック」と呼ばれるCVTと組み合わされ、2WD(FF)とAWDが選べます。

 注目すべきは、安全装備と運転支援装置の充実ぶりです。「日産・セーフティシールド360」と呼ばれる6種類の先進運転支援装置をセットにして標準装備。

 新型「ノート」でも採用されたナビ連動型「プロパイロット」も搭載されています。

 2020年上半期でのランキングでは、先代モデルが販売されていたわけですが、販売台数は10万6967台と総合で10位、SUVでは4位につけていました。

 新型投入で次回はさらにランクアップするのが確実視されています。

※ ※ ※

 北米の販売ランキングでは、トップ3までをピックアップが占めているのですが、RAV4やCR-V、新型ローグなどミドルクラスの日本製SUVの人気も根強いものがあります。

 またカムリやシビックのようにFF車の人気が高いのも特徴で、「カローラ」シリーズも堅調な売れ行きを記録しています。

 昔のような大排気量で大きなボディも根強い人気がありますが、手頃なサイズで低燃費の日本車が上位を席巻していることを考えると、アメリカでもクルマに対する意識が変化しているのかもしれません。

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