クルマの買いどき「年内」か「年明け」か? ベストな買い替えタイミングはいつ?

くるまのニュース / 2020年12月26日 11時10分

クルマは年を越すと年式が古くなり価値が下がるため、その前に売ってしまったほうが良いといわれています。年末年始のどのタイミングでクルマを購入するのがお得なのでしょうか。

■年が明けるとクルマもひとつ歳をとる

 年末年始はクルマにとっても意味があります。とくに中古車は年を越すと「年式」が古くなり価値が下がってしまうため、販売店によっては年末に商談をまとめたがる傾向があるという話があります。

 一方で、新車の場合は年を越してからのほうが、1年近く長くその年のモデルに乗れるということから、お得感があるという意見も聞かれます。

 駆け込みの年末と、色々なものを新しくしたくなる年始では、どのタイミングでマイカーを乗り換えるのが良いのでしょうか。

 中古車を購入したい人にとって、年式は1年でも新しいほうがよいと思われがちです。イヤー制を導入していないモデルでも、やはり少しずつでも熟成や改善されている可能性がある限り、年式は気になるポイントです。

 そこで、中古車をメインに販売しているカーショップの店長 N氏に、年式が1年古くなる前に販売するため値引きなどが大きくなるのかを聞いてみました。

「弊社で扱っている輸入車の中古車はもともと古いモデルも多く、年式が1年変わったからといった理由で売り急ぐことはあまりないです。むしろ趣味性の強いモデルは年式より、そのクルマの状態やグレードで選ばれる人が多い印象です。

 ただ中古車である以上、故障したときの修理代は新車よりも高額になります。中古車を購入する際は年式に縛られず、しっかりとメンテナンスされた車両を選ぶことをおすすめしています」

 中古車購入のタイミングは、年末か年始かはそれほど影響がないようですが、それよりも同年代のモデルでマイナーチェンジなどがあった場合は、同じ年式でも価格差がかなり生じるそうです。

 それでは、新車に関しても同じなのでしょうか。結論からいうと、新車の場合は少し事情が違うようです。

 例年であればボーナス商戦などで新車販売に各メーカーが力を入れて値引きなども期待できるものですが、昨今は新型コロナ問題もあり、大きな動きは見られないようです。

「私どもはそれほど新車の取り扱いは多くないのですが、今年は指名買いされるようなニューモデルが少ないこともあって、それほど盛り上がっている印象はありません。

 ただ、感染予防策としてマイカーが見直されていることは実感しており、多くのお客さまからクルマを買いたいという話をいただきます。

 新車を購入してどれくらいの期間乗るつもりなのかということで、お得な購入時期は変わってきます。

 3年程度で乗り換えるのであれば、年式が新しくなる年明けまで待ったほうが下取りで有利ですし、新春セールもあります。

 例年であれば年末は在庫車を売り切りたいディーラーは、値引きやサービスも頑張ってくれる傾向は続いています。長く乗るつもりならば、将来的な下取りはあまり見込めない可能性があるので、値引きが多い年末に購入するのがおすすめです」(中古車店店長N氏)

■年明けは認定中古車(新古車)が増える?

 新車や中古車以外のクルマや、クルマのジャンルによって、お得な購入時期に違いはあるのでしょうか。

 できるだけ新車に近い状態の中古車、いわゆる新古車を狙うなら、新年が明けて1月末や2月あたりがお得だといいます。

ズラリと並ぶ中古車ズラリと並ぶ中古車

「いわゆる新古車は、年末に抱えた在庫車両を登録しただけで市場に出すケースがほとんどです。最近は減少傾向にありますが、新車だけでなく中古車も併売しているような大手ディーラーですと、掘り出し物があるかもしれません」(中古車店店長N氏)

 中古車でも趣味性の強いオープンカーなどは、とくに冬は需要が下がる傾向にあり、その車種の需要が低いときが購入の狙い目。逆にSUVや4WD車は冬に需要が伸びるといわれています。

「本当の狙い目は2月かもしれません。2月は販売が落ち込みやすく、4月の新年度を迎える前に多少価格を下げてでも販売店は数字を伸ばしたいものです。

 不人気車はできる限り在庫にしておきたくないのはどのお店も同じです。程度が良く走行距離は少なくても人気がないクルマなら、お得感も感じられやすくおすすめです」(中古車店店長N氏)

 趣味性の高い車種は、意外にもトータルでのコストパフォーマンスに優れるケースも多いようです。

 とくにMTのスポーツカーは、いつの時代にも一定のニーズがあり、走行距離や状態にもよりますが、ATでは安い下取り価格も、専門店などではMTなら下取りが高くつくこともあります。

「そもそもMT設定がない車両が増えており、MTモデルはその希少性から中古車市場では人気が高いです。

 たとえば、新型の登場が期待されているトヨタ『86』やスバル『BRZ』などでは、MTの中古車は確実にプラス査定で下取りしてもらえると思います」(中古車店店長N氏)

 また、同じ年式でも国産車と輸入車では状況が変わってきます。

 国産車の場合は便利さや信頼性などは高いのですが、5年落ちでガクッと価値が下がります。

 一方で輸入車は年式が古くなってもある程度の人気車種であれば価値をキープしやすい傾向があります。

 中古車なら、下取り査定が高くなりやすい輸入車のほうがトータルではお得になることもあるようです。

「ドイツ御三家と言われるメルセデス・ベンツやBMW、アウディなどはスポーティなグレードを展開しています。新車では割高だった価格差も中古車では縮まりますので、数年後の価値を考慮しても、上級グレードを選ぶほうが結果としてお得感を感じやすいと思います」(中古車店店長N氏)

※ ※ ※

 趣味性の高い車種であれば年式はそれほど価値に影響を与えませんが、国産車の新車購入を検討されている方は、販売が落ち込む2月まで待つのも良さそうです。

 ただし、最近は密にならないとうことでマイカー需要が少しアップしそうですが、年末年始よりも2月や3月の年度末のほうがお得感に購入できるといえます。

 ただし中古車の場合は、1台ごとのコンディションにバラツキがあるので、購入時期より車種と状態で選ぶほうがよいのではないでしょうか。

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