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致死率は最大約12倍 「シートベルトなぜ着けない?」いまだ5人に2人は未着用という現実

くるまのニュース / 2020年12月25日 14時50分

クルマのシートベルトは、エアバッグの効果を正しく発揮させるためにも重要な安全装備ですが、いまだ後席での着用率は高くありません。最新データでは、どのような結果になっているのでしょうか。

■国内初採用から50年以上が経過したが…

 普及が進んでいる衝突被害軽減ブレーキをはじめ、近年は予防安全装備の進化が目覚ましいです。
 
 高速道路などでクルマがアクセル操作やハンドル操作をサポートする技術も研究開発が進んでいて、クルマにとって理想とされる交通事故ゼロの社会に向けて、少しずつ着実に歩みを進めています。

 一方で、万が一の事故の際に乗員を守る衝突安全技術の存在も忘れてはなりません。

 事故を未然に防ぐアクティブセーフティ(能動安全)分野に対してパッシブセーフティ(受動安全)分野とも呼ばれますが、具体的には衝突吸収構造のボディやエアバッグ、シートベルトなどが挙げられますが、このなかでドライバーや乗員が自ら意識しなければならないのがシートベルトの着用です。

 エアバッグも、シートベルトを適切に使用していなければ効果を正しく発揮できません。

 3点式シートベルトを世界で初めて実用化したのは北欧の自動車メーカーであるボルボで、1959年に自社の「PV544」というモデルに3点式シートベルトを初めて搭載。そのうえで、3点式シートベルトの技術をどの自動車メーカーも使えるよう特許を無償公開しました。

 その後、ホンダは1964年に日本で初めて3点式シートベルトを採用。1964年に発売した「S600」に装備されています。

 以来、普及が進んだシートベルトですが、国内初採用から50年以上が経過した現在も着用せずに乗車するユーザーが存在するといいます。

 JAFと警察庁が合同でおこなっている「シートベルト着用状況全国調査」の最新データ(2019年版)によると、一般道路での着用率について運転席と助手席はともに90%を超えているものの、後席での着用率は39.2%を記録。

 高速道路においても後席の着用率は74.1%にとどまるなど、依然としてシートベルト着用の重要性が正しく理解されているとはいえません。

 それではここでクイズです。

 シートベルトの着用について、誤った説明をしている文章は、次のうちどれでしょう。

【1】ドライバーだけでなく、すべての乗員が装着しなければならない

【2】クルマが高速道路を走行しているとき、装着が義務付けられている

【3】着用していないと、事故のときの死亡率が高くなる

※ ※ ※

 正解は【2】の「乗車しているクルマが高速道路を走行しているとき、装着が義務付けられている」です。

 シートベルトの着用は道路交通法第71条の3で規定されていますが、走行する道路に関する例外規定などはなく、公道ではいかなるときもすべての乗員がシートベルトを装着することを義務付けています。

 ちなみに警察庁によると、事故の際に後部座席でシートベルト非着用だったときの致死率は、一般道路で約3.3倍、高速道路では約11.7倍まで上昇するということです。

「窮屈で面倒」「必要性を感じない」といった声も聞かれますが、クルマに乗ったらシートベルトを必ず着用しましょう。

 また、6歳未満の子どもおよびシートベルトを安全に使える身長に達していない子どもは、チャイルドシートを利用することが必要です。

※クイズの出典元:くるまマイスター検定

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