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進路塞ぐ車線なぜ存在? ポールと黄色線で車線変更も出来ず 攻略不可能な交差点の謎とは

くるまのニュース / 2021年1月13日 10時10分

東京都内を走行中、突然「進路が塞がれた」という投稿がSNSで話題となっています。本来なら左折専用車線のハズが、なぜかオレンジポールで直進することが出来なくなっているうえに、イエローラインによって車線変更も不可という不思議な交差点が存在します。

■進路を封じるポールにより直進できない!一体なぜ?

 2020年12月19日にSNS上にて、2枚の写真と共に「いきなり進路を封じてくる」という投稿がありました。
 
 通常ではあまり目にする光景ではない道路状況や、イエローカットしてしまうことによって「違反となってしまうのではないか?」などの理由から話題となっています。

 投稿された写真を見ると、3車線ある左折レーンの1番左側だけが、ゼブラゾーン(導流帯)と共にポールがあり、道が狭まり直進ができない状態となっています。

 投稿者のこひつじas防人%食用に適さない(@as_sakimori)さんは以下のように話します。

「この写真は2017年に撮影したもので、当時都内をクルマで走っていた際に発見しました。

 偶然、通りかかった横断歩道でこのような面白いものを見つけて慌てて撮影をして投稿しました」

 本来、導流帯は「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」に定められており、その道路状況によって、周囲の交通状況から車線を絞るなどの誘導が必要となる場所に使用されています。

 したがって、導流帯を走行することによって法令的に違反になる事や罰則金が発生することはありませんが、導流帯の名前の通りに、その誘導に従って走る必要があります。

 しかし、今回の写真のように導流帯にポールがある場合では誘導された先がポールに衝突してしまう状況となっており、黄色の実線(イエローライン)をまたぐこととなってしまいます。

 黄色の実線は、車線変更の禁止のほかに、道路交通法第30条で以下3つの状況で追越しを禁止しています。

 1.道路のまがりかど附近、上り坂の頂上附近又は勾配の急な下り坂
 2.トンネル(車両通行帯の設けられた道路以外の道路の部分に限る。)
 3.交差点(当該車両が第36条第2項に規定する優先道路を通行している場合における当該有線道路にある交差点を除く。)、踏切、横断歩道又は自転車横断帯及びこれらの手間の側端から前に30メートル以内の部分

 これらに該当する場合は、道路交通法第119条第1項により、3か月以下の懲役又は50万円以下の罰金に処することとなります。

■直進できない場合のイエローカットは例外?

 では、この交差点のように車線変更ができず、導流帯にはポールが立てられていて直進ができない場合のイエローカットは例外となるのでしょうか。

 この場合の可能性としては、道路交通法の通行区分の第17条の「当該車両が道路の損壊、道路工事その他の障害のため当該道路の左側部分を通行することができないとき。」の項目に今回の道路状況が当てはまり、例外としてイエローカットして走行できる可能性があります。

 また、この交差点の手前に車線減少や、都市部によって渋滞緩和や円滑に走行する為のセンターラインが指定される場所もあり、注意喚起や事前に知ることができる標識がある可能性もあり、正しい走り方としては、交差点手前で中央線に車線変更することが、正解の走り方といえるでしょう。

 追い越し禁止区域でも、今回のように車線が減少、導流帯とポールが立っていることにより走行できない、というケースが場所によってあるようです。

 なお、警察関係者によると「交差点付近(黄色の実線)での車線変更は例外無く違反です」といいます。

2017年に撮影された進めない左折専用レーン。現在では、車線が整備されている画像:こひつじas防人%食用に適さない(@as_sakimori)2017年に撮影された進めない左折専用レーン。現在では、車線が整備されている画像:こひつじas防人%食用に適さない(@as_sakimori)

 では、2017年の撮影から4年経った現在の撮影場所はどうなっているのでしょうか。

 撮影された場所は、東京都江東区の豊洲二丁目の晴海通り沿いの交差点です。

 現在では、導流帯やイエローラインなどが新たに引き直されておりされており、2017年時点で3車線あった左折専用レーンは2車線に縮小しています。

 そして、塞がれていた1番左側の左折専用レーンがあった場所には、50mほど手前まで延長された導流帯が存在。さらには、その手前の交差点付近に車線減少を案内する矢印が書かれるなど、道路事情が変化していました。

 恐らく、2017年の撮影当時には1番左側の左折専用レーンは何らかの理由で使用不可という状態となっており、現在に至るまでに車線変更の工事がおこなわれたようです。

 この1番左側の車線が使えなく廃止された背景について、近隣店舗のスタッフは次のように話します。

「ここの左折専用レーンの先には、よく路上駐車をする人がいました。しかし、交差点には歩道橋があり、左折した後が死角状態となっていたこともあり、路上駐車に気づかず左折したことによる追突事故が何回かありました。恐らく、そうした事故などがあったことで、歩道側にゼブラエリアを作って駐停車を出来なくしたのではないでしょうか」

※ ※ ※

 日本全国には、「なぜここに?」というような標識や柵・ポールを見かけることがあります。こうした、一見不思議な物の背景にはその場所独自の危険性を抑止する目的が多いようです。

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