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ブガッティ「ヴェイロン」のルーツはベントレーにあった! 新デザインディレクターにミント氏が就任

くるまのニュース / 2021年1月30日 8時30分

ベントレーの新デザインディレクターにアンドレアス・ミント氏が決まった。VWグループで長年経験を積んだミント氏は、実は1999年にベントレーが発表したコンセプトカーであり、ブガッティ「ヴェイロン」の元ネタともいわれている「ユーノディエール」のエクステリアデザインを担当していた。

■ベントレーにもEV化の波が押し寄せる!

 ベントレーモーターズは、アンドレアス・ミント氏が2021年3月1日付でベントレーの新デザインディレクターに就任することを発表した。前任のステファン・ジーラフ氏はベントレーでの6年間のキャリアを終え、新たな道に進むことが決定している。

 ミント氏は、フォルクスワーゲングループにおいて25年以上にわたって自動車デザインに携わっており、直近ではアウディのエクステリアデザイン部門の責任者を務めていた経歴の持ち主だ。直近の6年間では、アウディの幅広いラインナップのエクステリアデザインを刷新し、プレミアムSUVであるアウディ「Q8」や、アウディ初の完全電気自動車である「e-tron」を発表している。

 またミント氏は、アウディに在籍する前は、ヴォルフスブルクにあるフォルクスワーゲン本社のデザイン部門において15年間にわたって重要な役割を果たしてもいる。

 この間に多くのグループブランドの主要なプロジェクトに携わっており、初めてベントレーのデザインを手がけたのは、1999年のアイコニックなショーカーであるベントレー「ユーノディエール」のエクステリアデザインであった。

 このユーノディエールは、ランボルギーニ「ディアブロ」のシャシがベースとなっており、ブガッティ「ヴェイロン」のデザインのルーツといわれているコンセプトカーである。

 ミントの上司となる開発担当役員のマティアス・ラーベ博士は以下のようにコメントしている。

「ビジネス的に困難でかつエキサイティングなこの時期に、アンドレアスをベントレーに迎えられることを大変嬉しく思っています。2030年までの完全電動化への道のりを加速するため、今からハードワークが始まります。

 彼は革新的な電気自動車のデザインに関するクリエイティブな経験と、ベントレーやフォルクスワーゲングループへの情熱を併せ持っており、私たちが持続可能なラグジュアリーモビリティのリーダーとなるという目標を達成するにあたって完璧な人材です。

 また、前任のステファンについて、この6年間で彼がベントレーに多大な貢献をしてくれたことに感謝するとともに、新天地でのご活躍を心より祈っています」

 フォルクスワーゲングループのデザイン部門の責任者であるクラウス・ジシオラ氏は次のようにコメントしている。

「ベントレーはデザイン性に優れた歴史あるグローバルブランドであり、この変革の時においても、この歴史を明確に受け継ぎたいと考えています。

 ステファン・ジーラフはデザインの方向性を進化させることで道を切り開いてくれました。アンドレアス・ミントはベントレーデザインの新たなディレクターとして理想的な人物です。

 彼はアウディのすべてのショーカーと市販モデルのエクステリアデザインの責任者を務め、新たなラグジュアリークラスや初の完全電気自動車も手がけました。ベントレーの未来を形作る上で、今後重要な役割を果たしてくれると期待しています。」

 アンドレアス・ミント氏は自身の役割について次のようにコメントしている。

「ベントレーはフォルクスワーゲングループのなかでも宝石のような存在です。クルマをデザインすること、ひいては未来をデザインすることは、ひとりだけの力でできることではなく、多くの人たちと力を合わせることで達成することができると考えています。

 電動化の未来に向け、同僚たちとともに、ベントレーの次のフェーズを形作る手伝いをできれば幸いです」

 今後ミント氏は、イギリスのクルーにあるベントレー本社で、約50人のエキスパートを集めたデザインチームを率いて、すべてのラインナップ、コンセプトカー、ショーカーに関し、エクステリアやインテリア、カラー、トリムデザインを担当することが決定している。

 ベントレーが目指す完全電動化への流れに、拍車がかかりそうだ。

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