相次ぐ新型SUVにホンダ「ヴェゼル」も参戦! 元王者トヨタ「C-HR」の現状はいかに
くるまのニュース / 2021年2月17日 17時10分
かつて、SUVジャンルで販売台数No.1にも輝いたトヨタ「C-HR」ですが、最近は後発のライバル達に押され気味です。現在、C-HRを求めるユーザーはどのような部分に魅力を感じているのでしょうか。
■元SUV王者の「C-HR」を求めるユーザーの本音
近年の自動車市場ではSUVブームが起きていますが、なかでもここ数年で大きくラインナップを増やしているのが、コンパクトSUVと呼ばれるジャンルです。
なかでも、トヨタ「C-HR」は昨今のコンパクトSUVをけん引してきた1台ですが、後発でさまざまなライバルが登場した現在では、どのようなユーザーに好まれているのでしょうか。
コンパクトSUVは、SUVならではのルックスと使い勝手を持ちながら扱いやすいサイズで取り回しやすく、若い世代から高齢層まで幅広い人気を誇っています。
国産車だけでなく輸入車でも、あらゆるメーカーから新型のコンパクトSUVが登場しており、その競争は激しさを増しています。
昨今のコンパクトSUVは、2010年に日産「ジューク」が登場、その後にホンダ「ヴェゼル」(2013年)やマツダ「CX-3」(2015年)、そして前述のC-HRが第一次ブームのラインナップといえます。
現行モデルとなる初代C-HRは、2014年のパリモーターショーでコンセプトカーを公開・その後、順々に世界中のモーターショーでコンセプトカーがお披露目されておよそ2年の歳月をかけ2016年12月に発売されました。
日本自動車販売協会連合会が発表する登録車販売台数ランキングでは、発売から1か月後の2017年1月に4位(9144台)となり、絶好調のスタートダッシュを切りました。
その後も、ライバルのヴェゼルと熾烈な販売競争を繰り広げ、2017年と2018年にはSUVジャンルでトップの販売を記録。
しかし、2019年にヴェゼルにわずか209台差でSUVトップの座を渡して以来、販売が伸び悩みます。
とくに、最近では第二次コンパクトSUVブームともいえる状況となり、2018年にスズキ「ジムニーシエラ」、レクサス「UX」。2019年にはダイハツ「ロッキー」とそのOEM車としてトヨタ「ライズ」、マツダ「CX-30」が登場。
2020年には日産「キックス」やトヨタ「ヤリスクロス」、マツダ「MX-30」といった、他社だけでなく同じトヨタ内(レクサス含む)からライバルが投入されています。
では、現在のC-HRの売れ行きはどうなっているのでしょうか。また、今C-HRを選ぶユーザーは何が決めてとなっているのでしょうか。
首都圏のトヨタ販売店スタッフは次のように話します。
「現在のC-HRは、納車が1か月から2か月程度で、コンスタントに売れています。
しかし、かつてC-HRがヒットしていた頃と比べて同じようなサイズのSUVは増えていますから、コンパクトさという点ではあまり新鮮さはないでしょう。
現在、C-HRを購入されるお客さまは、デザインと走りの良さを好評いただいています。
このコンパクトSUVというジャンルは、デザインがかなり重要なポイントとなるうえ、販売台数が多いので『人と被りたくない』という需要もあります。
C-HRはかなり奇抜な見た目をしているので、その点では気に入ってくださる方がいます。
また、走りの面ではほかのコンパクトSUVよりも走行性能に重点をおいているので、そこはかなりの違いがあります。
先日も実際に、『ライズと迷っていたが、試乗の感触でC-HRに決めた』というお客さまもいらっしゃいました。
もちろん、以前ほどの勢いはなくなりましたが、決して『時代遅れ』のモデルではありません」
■C-HRは走りとデザインに定評も、後席の狭さがネック?
確かに、C-HRは走行性能の高さに定評があります。
C-HRは、2016年に開催された「ニュルブルクリンク24時間レース」に参戦していますが、これは正式発表前のタイミングということもあり、大きな話題となりました。
これまで、正式発表・発売前のモデルによるニュルブルクリンク24時間レースへの挑戦は過去にレクサス「LFA」、トヨタ「86」でおこなわれていたこともあり、スポーツモデルではないC-HRの走行性能の高さを象徴するエピソードです。
また、奇抜とも称されるデザインは、ダイヤモンドをモチーフにしたパッケージ・プロポーションを忠実に再現することで実現。ライバルとは異なる唯一無二のスタイルはユーザーから高く支持されています。
また、後席のドアハンドルはリアガラスのサイド部についていますが、前出の販売店スタッフは「横から見た感じが2ドア車っぽいのも人気がある」と話しており、その独特なデザインは今でも人気があるようです。
2019年にマイナーチェンジを遂げ、外観デザイン変更やGR SPORTが加わった。(画像は標準モデル)
一方でそのスタイリッシュなデザインにより、後席居住性はライバルに劣る点として以前から指摘されていました。
前述とは別の販売店スタッフは次のように説明しています。
「以前から後席の狭さは購入時のウイークポイントでした。後席を頻繁に使われるお客さまとしては、『ヴェゼルのほうが良い』という声もありました。
しかし、最近ではライズやヤリスクロスが登場したことで、ボディサイズは小さいながら後席の居住性は高いモデルもあるので、コンパクトSUVを求められるお客さまには『走りならC-HR』、『使い勝手ならライズやヤリスクロス』をオススメしています」
※ ※ ※
なお、登場から4年以上が経過しているということもあり、値引きについても「柔軟な対応」が見込めるとのことです。
現在のC-HRは、かつてコンパクトSUVトップを飾ったときほどの勢いはないですが、今でも人気モデルであることは変わりないようです。
しかし、長年のライバルであったホンダ「ヴェゼル」が、2020年2月18日にフルモデルチェンジを発表します。
新型ヴェゼルの登場に対し、前出とは別の販売店スタッフは「大きな影響がある」というように、コンパクトSUV市場に新たな戦いが生まれそうです。
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