どう運転すればいい? トヨタが凍結道路の安全な運転方法をアドバイス
くるまのニュース / 2021年2月17日 15時30分
寒い日が続き、道路が雪や氷などの影響を受ける冬は、道路の危険性を高めます。そこでトヨタは、寒い冬の日に安全にクルマを運転するためのヒントを呼びかけています。
■雪と氷で凍結した道路を運転するヒント
冬の寒い日に、道路が凍結していても世の中の全員がトヨタ「ランドクルーザー」に乗れるわけではありません。そこでトヨタは、雪、氷、その他の困難な状況でも、安全を確保することができる運転のヒントをアドバイスしています。
まず、クルマに雪や氷の制御設定がある場合は、それを使用します。これにより、駆動輪へのトルクが減少し、ホイールスピンの可能性が減少します。
マニュアル車では、クラッチを軽く繋いで駆動輪への動力をスムーズに供給し、横滑りの可能性を減らしましょう。
アクセルは優しく操作してください。前輪駆動車は、滑りやすい路面で加速をしすぎるとアンダーステアとなり、通常のグリップ力では曲がらなくなります。
後輪駆動車は、加速しすぎるとオーバーステアになってしまい、リアがステアリング入力を倍増させてスライドアウトしてしまいます。
緩やかな加速でグリップが失われてスリップした場合は、アクセルから足を離してスリップした方向にハンドルを切ります。
一方で、穏やかなブレーキングでグリップが失われた場合は、進みたい方向にステアリングを切り続けてください。アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)がそのコースを維持しようと、制動力を強めます。
ABSは、ブレーキとステアリング操作の両方を同時におこなえるように設計されています。
効果的に機能させるためには、システムが路面のグリップを感知する必要があるため、凍結などの滑りやすい状態では、速度を落とし、ゆっくりとブレーキをかけ、行きたいポイントに目を向けることが必要です。
現代の自動車技術は常に向上しています。たとえば、「RAV4」ハイブリッド仕様の電気AWD-iシステムは、再設計のより強化され、滑りやすい路面での安全なハンドリングを実現しています。
また、新しい自動リミテッド・スリップ・ディファレンシャル・コントロール トレイル・モードが搭載され、低グリップ路面でのグリップ力とコントロール性を最大限保証します。
Toyota Safety Senseなどの衝突軽減システムを使用している場合は、クルマのレーダーセンサーや前方カメラに雪や氷が積もらないようにしましょう。雪や氷が積もることにより、クルマの「視界」が悪くなり、正しく機能しなくなる可能性があります。
周囲の気温が7度以下の時には、グリップ力と安定性を飛躍的に向上させる寒冷地用タイヤの装着を検討してください。
上記のアドバイスは、冬用タイヤが装着されているかどうかに関わらず有効です。
■雨天時や冠水した道路での運転のアドバイスも
雨が降ると視界が悪くなり、制動距離が長くなるため、クルマと前方の車両との距離を2倍にすることをお勧めします。
夜間に限らず、視界が悪くなったときは、道路交通法に基づいてヘッドライトを使用しましょう。
豪雨により視界不良となった道路のイメージ
ライトとワイパーの状態を定期的にチェックし、必要に応じて電球とブレードを交換します。
雨などの水が溜まったことでステアリングが軽く感じたり、反応しなくなった場合は、アクセルを緩めて徐々に減速してください。
道路が冠水している場合は、縁石のそばにある水深が深くなっている場所を避けてください。
万が一、溜まっている水のなかをとおることになった場合は、エンストしないようにエンジンの回転数を上げてゆっくりと運転してください。
近づいてくるクルマが立てる波によって、対処しなければならない水の深さが増すことがあるので注意しましょう。
深い水溜まりを横断しようとしないでください。クルマはわずか2フィート(約60cm)で浮きあがってしまいます。
霧はもっとも危険な気象条件のひとつです。視界不良のために、1台のクルマが事故を起こすと他のクルマを巻き込む可能性が高まるためです。自分と前のクルマの車間距離は、少なくとも3秒の距離を置きましょう。
また、ヘッドライトやフォグランプを使用して、他のクルマからの視認性を高めることも有効です。
交差点では、窓ガラスを下げて交通状況を確認してください。
強風時の運転は、いつでも突然の突風が吹く可能性があることに注意してください。
ハンドルをしっかり握り、車線を維持するためにコースを修正したり、他のクルマや飛来物を避けるための準備をしておきましょう。
※ ※ ※
路面の凍結や冠水、霧など、クルマを運転しているなかで避けることができない天候などの影響による危険な状況は多々あります。
まずは、天気予報を確認し、どうしても避けきれなかった場合は、上記の内容に注意してクルマを運転するように心がけることが大切です。
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