新型ランクル登場で現行型が高値で売れる!? ハイエースやジムニーも高額売却できる理由
くるまのニュース / 2021年2月24日 7時10分
クルマを買うときに気になるのが、売却時の価値「リセールバリュー」です。リセールバリューは、どのような要素で決まるのでしょうか。高く売却できるクルマについても紹介します。
■クルマのリセールバリューは中古車市場での価値で決まる
クルマを買うときに多くのユーザーが気にする要素に「リセールバリュー」があります。リセールバリューとは、クルマを一定期間使った後にどの程度の金額で売却できるか、という価値です。
次のクルマに乗り替えるときに高値で売却できれば、ユーザーはクルマに費やす出費を抑えられます。
リセールバリューは、主に中古車市場における流通価値で決まります。中古車として人気が高ければ、中古車の価格も吊り上がり、ユーザーから買い取るときの金額を高く設定できます。
逆に中古車の人気が低いと、中古車価格も下がり、ユーザーから高い金額で買い取ることはできません。
そこで気になるのは、どのようなモデルが高値で売却できるかです。リセールバリューが優れたモデルには、どのようなものがあるのでしょうか。
トヨタの販売店に尋ねると、以下のように返答されました。
「高値で売却できるクルマは、『ランドクルーザー』が一番でしょう。購入して3年程度なら、中古車の価格は、新車時の80%以上です。そうなると買い取るときの金額も新車時の70%近くに達します。これには驚かれる人も多いです」
なぜランドクルーザーはそこまで高値で売買されるのでしょうか。
「ランドクルーザーの新車価格は、人気のグレードになると600万円から700万円です。新車だと高額なので、中古車の購入を希望するお客さまが多いです。
ところが販売台数は限られ、2020年の登録台数は200系のみだと1か月平均で約160台です。そのため希少性が生じて価格も吊り上がりました。
ランドクルーザーは海外でも人気が高く、中古車輸出が活発なことも価格を高めた原因です。人気車なので、製造されて10年以上を経過した低年式車でも200万円以上で買い取ることが多いです」
新車のリセールバリューを大雑把に知るには、残価設定ローンの残価率をチェックすると良いです。
たとえばトヨタのウェブサイトで「ランドクルーザーAX・Gセレクション」の見積りをチェックすると、36回(3年間)の残価設定ローンの場合、割賦元金(車両の価格)が597万9600円で、最終回お支払い額は388万6740円になります。
この最終回お支払い額が3年後の予想買取額に相当するため、「388万6740円÷597万9600円=0.65」になり、3年後の残価率は65%と考えられます。この比率は相当に高いです。
ちなみに、トヨタのコンパクトSUV「C-HR」で同様の計算をすると、「2WD・G-T」の場合で3年後が52%。コンパクトカーのトヨタ「パッソX・S」は3年後で36%まで下がります。
つまりSUVは全般的にリセールバリューが高く、このカテゴリーでもとくに優れているのが、新車の販売台数が少なく海外でも人気のランドクルーザーになるわけです。
また、ランドクルーザーは2021年にフルモデルチェンジを予定しています。
販売店によると「次期型の発売スケジュールや車両概要は、現時点(2021年2月下旬)では、まったく分かりません」とのことですが、エンジンは現在の4.6リッターV型8気筒が廃止され、ガソリンはレクサス「LS」と同様、3.5リッターV型6気筒ツインターボに切り替わる噂が出ています。
そうなるとV型8気筒の現行型は、今後も高値を保つかも知れません。次期型より現行型を買うほうが、資産価値の保全という面では有利になる可能性もあります。
■商用車のハイエースが高値で買い取り!? なぜ?
このほかリセールバリューが高いモデルは、スズキ「ジムニー」が挙げられます。とくに現行型は納期が長く、極端な高値で売買されている例もあるようです。
スズキの販売店では以下のように述べています。
「ジムニーの納期は以前に比べて短くなりましたが、それでも8か月から9か月を要します。そのために中古車を購入するお客さまも多く、価格が吊り上がりました。
走行距離が極端に短い届け出済み未使用中古車は、新車価格以上の金額で売られることもあります。
また発売直後の2018年に届け出された現行型も、相応に使用された車両が新車時に近い中古車価格で売られています。
そうなるとお客さまが2年半ほど乗った車両でも、新車価格の80%前後で買い取ることができます」
このほかは、トヨタ「ランドクルーザープラド」「ハリアー」なども、高値で売却できる有力車種です。全般的に質感や安心感の高いトヨタ車が目立ちます。
そしてトヨタ車のなかでもリセールバリューの高い異色の車種として話題になるのが「ハイエース」です。ワンボックスボディの商用バンですが、中古車市場では高値で流通しています。
商用車でも高値で売れるトヨタ「ハイエース」
トヨタの販売店では以下のように説明します。
「ハイエースは商用車なのにリセールバリューが高く、とくにディーゼル車は3年後なら新車価格の60%前後で買い取れます。時期によっては70%位まで跳ね上がることもあります。
ハイエースを趣味のツールとして使うお客さまは高値で売却できることから、3年から5年の短期間で乗り替える人が多いようです」
では、ハイエースを仕事で使っている場合はどうでしょうか。
「ビジネスでハイエースを使うと5年間で10万km以上を走るケースもありますが、それでも相応の金額で売却できます。
ハイエースは実用性と耐久性が抜群に高く、過酷に使われる地域に向けた中古車輸出が活発なこともリセールバリューを押し上げている理由です」。
ランドクルーザーやハイエースは、新車価格が全般的に高めです。ランドクルーザーは人気グレードが前述の通り600万円から700万円、ハイエースも「バンスーパーGL ディーゼル」になると378万4000円に達します。
どちらもかなりの高価格車ですが、資産価値が維持されるので売却時に取り戻せます。
そうなると短期間で乗り替えることも可能になり、ハイエースは安定的に売れています。リセールバリューの高さは、優れた商品の証ともいえるでしょう。
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