販売台数がN-BOXの1/10のクルマも!? 2020年に販売が振るわなかった軽自動車とは

くるまのニュース / 2021年2月27日 18時10分

日本で車名(通称名)別でもっとも売れているクルマは軽自動車のホンダ「N-BOX」となっているように軽自動車が人気です。しかし、軽自動車でもなかなか売れていない車種もあります。いったいどんな車種だったのか、2020年のデータを元に振り返ります。

■「N-BOX」の爆売れが続いた2020年

 近年、日本の軽自動車市場ではホンダ「N-BOX」の好調ぶりが目立ちます。2011年に投入した初代モデルの好調に続き、2017年にモデルチェンジした2代目モデルも販売好調。

 全国軽自動車協会連合会が発表した「軽四輪車通称名別新車販売台数」によると、2020年には4年ぶりに20万台割れとなりましたが、年間で19万5984台を販売し、6年連続トップの座を守り続けています。2021年1月のN-BOXの販売台数も1万6369台と好調です。

 しかし人気の軽自動車といえども、なかには販売台数がN-BOXの1/10に満たない車種も存在しています。2020年の年間累計販売台数のなかで売れてない軽自動車とはどんなモデルだったのでしょうか。

 まず、N-BOXと同じ軽スーパーハイトワゴンのなかで販売が伸び悩んでいるクルマとしてダイハツ「ウェイク」が挙げられます。

 2016年にデビューしたウェイクは、2013年の第43回東京モーターショーに参考出品したコンセプトカー「DECA DECA(デカ デカ)」を市販したものです。

 幅広い用途に対応できる新ジャンルの軽自動車を目指して開発され、「ドデカクつかおう。WAKE」がキャッチコピーです。

 当時の軽自動車でもっとも高い1455mmの室内高を実現しながら、さまざまなサスペンションチューニングによって乗り心地と操舵安定性を高い次元で両立する走行性能を実現。

 企画段階から45の使用シーンを想定して、それぞれのシーンで最適なクルマを目指したとされています。

 また「ハイパーインパネ」と呼ばれる各種収納と、左右分割ロングスライド・リクライニングリヤシートなど、乗車時の快適性や荷物を積み込む際の利便性も考慮。

 大容量ラゲージアンダートランクは90リットルもの容量を持ち、クーラーボックスなどの大きな荷物も積み込むことが可能です。

 リヤシートのラゲージ側は防水仕様とすることで、水に濡れた荷物も気にせず積載できるレジャービークルの面も強く打ち出していました。

 このようにほかの軽スーパーハイトワゴンとは異なる特徴を打ち出したものの、軽スーパーハイトワゴンのなかで販売は伸び悩み、2020年の販売台数は1万6777台となりました。

 ちなみにウェイクをベースにした商用バンである「ハイゼット キャディー」は、わずか584台しか販売されていません。

 一方、OEMモデルの軽スーパーハイトワゴンまで見ると、2020年の販売台数がもっとも少なかったモデルはスバル「シフォン」となりました。

 2016年にデビューしたシフォンは、ダイハツ「タント」のOEMモデルで、2019年には2代目にモデルチェンジされました。

 タント同様、開放感のある広い室内と「ミラクルオープンドア」と呼ばれる、前後のドアにピラーを内蔵するセンターピラーレスによって生まれた大開口のドアは、大きな荷物の出し入れや子供との乗り降りもスムーズ。

 最大540mmの運転席ロングスライドシートによって車内の移動も楽々にするなど便利な機能を装備しています。

 2020年の商品改良では新「スマートアシスト」をスバル車で初採用。

 衝突警報機能や衝突回避支援ブレーキ機能の性能を向上させるためにステレオカメラを刷新しただけでなく、側逸脱警報機能やふらつき警報なども追加され、標識認識機能に最高速度と一時停止を追加して安全性能が向上しました。

 しかし、2020年の販売台数は軽スーパーハイトワゴンのなかで最少の4538台のみとなっていました。

■生産終了間近! 「アクティトラック」の販売台数は…

 一方、ほかのOEM軽自動車まで目を向けると、どんな車種の販売台数が少ないのでしょうか。

 商用車「ミニキャブ」の乗用車版として1999年に登場した初代の三菱「タウンボックス」は、2011年までの12年半もの長い間販売され続けた長寿モデルでしたが、初代のみで一度販売を終了しました。

 2014年に復活した2代目タウンボックスはスズキ「エブリイワゴン」のOEMモデルとなり、翌2015年にはエブリイワゴンとともにモデルチェンジされて3代目がデビュー。軽乗用車トップの2240mmの室内長、クラストップとなる室内高1420mm(ハイルーフ車)と室内幅1355mmを実現しました。

 2019年の商品改良では、全車に標準装備の「e-Assist」で衝突被害軽減ブレーキシステムをレーザーレーダー方式からステレオカメラ方式に変更し、前方の歩行者検知にも対応。

 その他にも安全装備の拡充が図られていますが、2020年の販売台数は現行軽自動車で最少の546台のみとなっていました。

 最後に、2021年6月の生産終了が発表されているホンダ「アクティトラック」の販売台数を見ていきます。

 1977年にデビューしたホンダ「アクティ」は、1963年に登場した「T360」から続くホンダの軽トラックで、他社の軽トラックとは違いミッドシップ・リアドライブ方式を採用。空荷時も安定感のある静かな走りを実現していました。

ホンダ「アクティトラック」ホンダ「アクティトラック」

 2009年にはトラックのみ4代目にモデルチェンジ。

 ホイールベースを1900mmに短縮してフロントタイヤの切れ角を大きくしたことで、最小回転半径は3.6m(2WD車)に縮小し、せまいカーブや駐車・Uターンなどで切り返しが少なくてすむ小回りのよさを実現しました。

 ショートホイールベース化により、急勾配での段差などで車体底面をこする心配も少なくなりました。

 アクティはミッドシップで走行性能が高いことから「農道のNSX」と呼ばれるクルマでしたが、2020年の販売台数は1万8501台にとどまりました。競合車となるダイハツ「ハイゼットトラック」(7万5712台)やスズキ「キャリイ」(5万5875台)と比べると、やはり少ないといえるでしょう。

 ただ、2019年の秋に生産終了が予告されたためか、2019年の販売台数(1万5268台)と比べて約1.2倍に増加。さらに2021年1月の販売台数は2189台と、前年同月比で約1.7倍を記録しています。

※ ※ ※

 販売が好調な軽自動車とはいえ、売れるクルマと売れないクルマは存在します。また登録車と同様、他社からのOEM供給を受けるモデルはとくに人気薄となる傾向にあるようです。

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