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日本の道だと相当苦労しそう? とにかくデカイ日本車3選

くるまのニュース / 2021年3月26日 16時10分

近年、クルマのボディサイズは拡大を続けており、モデルチェンジで大きくなるのが一般的となっています。衝突安全性や走行安定性、居住性の向上という点では仕方のないことなのですが、日本の道路事情では使い勝手の悪化も懸念されそうです。一方で、日本車でも巨大なクルマが存在。そこで、とにかくデカイ日本車を3車種ピックアップして紹介します。

■日本の乗用車のなかでも、とくに巨大なモデルを振り返る

 かつて日本では5ナンバーサイズが登録車のボディサイズの指標となっていました。しかし、近年は多くのモデルがグローバルでの販売を想定していることから、大型化する傾向にあります。

 海外のモデルも同様で、モデルチェンジのたびにボディサイズは拡大するのが一般的となっています。

 ボディサイズの拡大は衝突安全性や走行安定性、居住性の向上という点で有利ですが、日本の道路事情ではあまりも大型化してしまうと使い勝手の悪化も懸念されます。

 一方、日本の乗用車でも極端に大きいモデルが存在。そこで、とにかくデカイ日本車を3車種ピックアップして紹介します。

●日産「NVパッセンジャー」

アメリカならではの圧巻のボディサイズを誇る「NVパッセンジャー」アメリカならではの圧巻のボディサイズを誇る「NVパッセンジャー」

 いまでは定番のファミリーカーとなっているミニバンは、アメリカで誕生しました。もともと大型のフルサイズバンがあり、それよりも小さめなサイズのバンをミニバンと総称したというのが起源です。

 現在、国産メーカーはアメリカでミニバンをラインナップしていますが、フルサイズバンとなると極わずかで、日産が販売しているボンネットバンの「NVカーゴ」のみとなっています。

 日産は1958年に北米進出していますが、当時から積極的に商用車(ピックアップトラックとバン)を販売しており今も複数ラインナップしていますが、なかでもNVカーゴは、シンプルなデザインでユーティリティも優れていて、さまざまな用途で活躍。

 ボディタイプは標準ルーフとハイルーフがあり、さらに乗用のワゴンタイプである「NVパッセンジャー」もラインナップしています。

 エンジンはグレードによって異なり、4リッターV型6気筒と5.6リッターV型8気筒ガソリンを設定し、ボディサイズは全長6111mm×全幅2029mm×全高2134mm、ホイールベース3710mmと、もはや日本のマイクロバスに匹敵するサイズです。

 実際に乗車定員は4列シートの12人となっており、仮に日本の道を走るとしたら普通免許では運転できません。

 まさに広大な国土を誇るアメリカならではのモデルではないでしょうか。

●トヨタ「メガクルーザー」

軍用車をベースに民生用に仕立てられ「和製ハマー」とも呼ばれる「メガクルーザー」軍用車をベースに民生用に仕立てられ「和製ハマー」とも呼ばれる「メガクルーザー」

 現在、自衛隊にはさまざまな使用目的に対応した車両が導入されていますが、そのなかの1台が1994年から1995年にかけて陸上自衛隊に配備が始まった「高機動車」です。

 高機動車とは、大規模災害時の人命救助などの任務を迅速に遂行することを目的としたクルマで、トヨタが開発し日野が生産を担当。

 1996年には高機動車をベースとした民生用モデルの「メガクルーザー」が発売され、大いに話題となりました。

 メガクルーザーは全長5090mm×全幅2170mm×全高2075mmと巨大なボディでありながら、後輪が最大12度の逆位相に操舵する4輪操舵を採用したことで最小回転半径は5.6mに抑えられ、日本の道路環境での機動性も考慮されています。

 外観はアメリカの軍用車である「ハンヴィー」に酷似しており、その成り立ちから「和製ハマー」の愛称で呼ばれました。

 搭載されたエンジンは4.1リッター直列4気筒ディーゼルターボで、最高出力170馬力、最大トルク43.0kgmを発揮し、組み合わされるトランスミッションは4速ATのみです。

 駆動方式はフルタイム4WDで前後にトルセンLSDとデフロック機構を装備し、さらに泥濘地や雪道などでも駆動力が確保できるように後輪の空気圧調節機能が装着可能で、悪路走行性能の高さは国産車のなかでもズバ抜けています。

 すでに民生用のメガクルーザーは生産を終えていますが、自衛隊向けの高機動車は政府からの要請によって都度生産して現在も納入が続いており、駐屯地の近くでは日常的に見ることができます。

■日本車のなかでも極めて個性的なモデルとは!?

●ミツオカ「オロチ」

妖艶なデザインが国内外で高く評価されたスーパーカーの「オロチ」妖艶なデザインが国内外で高く評価されたスーパーカーの「オロチ」

 1994年に日本で10番目の乗用車メーカーとして認められたミツオカは、これまで数多くのユニークなモデルを発売しており、2020年11月には同社初のSUVである「バディ」を発売して注目を浴びました。

 このミツオカが開発したモデルのなかでもひと際異彩を放つモデルが「オロチ」です。

 オロチは2001年の東京モーターショーに、ホンダ「NSX」をベースにパイプフレームを組み合わせ、独自のデザインのボディを被せたコンセプトカーとして登場。

 その時の反響が大きかったため、2003年の東京モーターショーでは国内の保安基準に適合した2代目となるオロチを出展し、2005年の東京モーターショーにおいて市販化が発表されました。

 そして2007年4月から販売を開始。車名は日本の神話に登場する「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」から「大蛇(オロチ)」と正式に名付けられました。

 デザインもヤマタノオロチからヒントを得たスタイリングで、一見すると「怖い」、しかし「見たい」という衝動に駆られる妖艶さを表現したといいます。

 ボディサイズは全長4560mm×全幅2035mm×全高1180mmと国産車では前出のメガクルーザーに次ぐ全幅で、欧州製スーパーカーと同等のサイズです。

 エンジンは最高出力233馬力を発揮するトヨタ製3.3リッターV型6気筒DOHCをリアミッドシップに搭載。スペック的には目を見張るものはなく、あくまでも見た目が重視されています。

 オロチは2014年に生産を終了しましたが、2018年にはミツオカが所有する中古車をベースに、永井豪氏の代表作のひとつ「デビルマン」とコラボしたカスタマイズカーの「デビルマン オロチ」を限定1台で販売するなど、再び話題となりました。

※ ※ ※

 前述のとおりボディサイズの拡大は世界的にも進んでおり、初代から現行モデルまでコンセプトが変わっていないフォルクスワーゲン「ゴルフ」を例に挙げると、初代が全長3705mm×全幅1610mm×全高1395mmだったのに対し、最新の8代目では全長4284mm×全幅1789mm×全高1456mmですから、もはやワンランク上のセグメントに昇格しています。

 また、日本でもトヨタ「カローラ」がシリーズ初の3ナンバーサイズになったことから話題となりました。

 ボディサイズの拡大はデメリットを上まわるメリットがあることから、今後も続いていくと予想されます。

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