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日産が車中泊やキャンプブームに乗る!? メーカー自らキャンパー仕様を手掛ける訳

くるまのニュース / 2021年4月6日 14時20分

キャンプブームのなか、日産はトランスポーターメーカーとコラボして、キャンピングカーの開発に取り組んでいます。日産がキャンピングカーに力を入れる理由とは何なのでしょうか。

■キャラバンのキャンピングカーコンセプトカーがアツい!

 日産グローバル本社(横浜市西区)に併設されている日産ギャラリーでは「NISSAN CUSTOMIZE 2021」を開催しており、コロナ禍で中止となった東京オートサロン2021に出展予定だったコンセプトモデルを展示しています(2021年3月24日から4月23日まで)。

 そこで展示されている「NV350 キャラバン オフィスポッド コンセプト」は「真のプロフェッショナルのためのビジネスバン」という設定です。オフロードからオンロードまでオールラウンドにこなせる四輪駆動車で、実車はかなりの迫力があります。

 特徴的なのは後部のワークステーションがリアハッチ後方に向かってせり出す仕組みと、車内から梯子を使ってルーフテラスと行き来できることです。

 とても夢があると思うのですが、あくまでもコンセプトモデルであり、衝突安全性や製造コストなどを考えると量産は難しいのではないでしょうか。

 一方で、同じく本社ギャラリー内に展示されている「NV350 キャラバン オグショー ES モビリティコンセプト」は、量産の可能性を秘めたモデルだと感じました。

 トランスポータープロショップのオグショー(浜松市東区)と日産は、「NV200バネット」や「セレナ」、NV350キャラバンの後部荷室で車中泊やオフィスユースできるマルチベッドを開発して発売しています。

 そのため、NV350 キャラバン オグショー ES モビリティコンセプトで採用されている、外装熱反射シートやサーフェイススピーカーなどは、日産アクセサリープロトタイプとして参考出品という形となっており、今後の量産化が期待されます。

※ ※ ※

 このほか、日産ではNV350 キャラバンの特別仕様車「プレミアム GX ブラックギア」の発売に連動して、キャンプや車中泊などのインフルエンサーたちの活動を紹介するスペシャルサイト「車中HACK(しゃちゅうはっく)」を制作するなど、さまざまな試みをおこなっています。

■なぜ日産はキャンピングカーに本気?

 キャンピングカーブームのなか、日産はこれからどのようなビジネス展開をおこなっていくのでしょうか。日産本社に聞いてみました。

――車中泊、キャンプ、トランスポーターなど、近年のキャンパー(キャンピングカー)ブームをどう捉えていますか。

 数年前からのアウトドアブームに加えて、コロナ禍における「3密」を避ける移動手段としてますますニーズが高まり、新しい生活様式の一環として根付く可能性が高いと思います。

フルフラットのマットを敷いて車中泊ができる日産「セレナ マルチベッド」フルフラットのマットを敷いて車中泊ができる日産「セレナ マルチベッド」

――NV350キャラバンで、トランスポーター、プレミアムGX ブラックギア、マルチベッドと続々登場させた背景は何ですか。

 もともとキャブオーバーバンをプライベートで使ってアウトドアスポーツをおこなっているお客さまが一定層いらっしゃるので、そうした皆さまに対して我々もモビリティを提供したいと考えました。

 そうしたなかで、デジタルメディアを中心に「車中HACK」などのプロモーションをしています。

――日産本社およびオーテックジャパンは、こうした分野でそれぞれどの部署がどのような枠組みで作業を分担しているのですか。

 マルチベッドのような持込登録を必要とする特装車においては、基本的にオーテックジャパンも企画を担っています。

――販売店主導での事例など、新車から一歩進んだ改良・改造という視点でコンプリートカーの発想についてどう捉えていますか。

 日産の販売会社でも独自に架装メーカーとタッグを組んで、キャラバンの特装車をお客さまに提供しているケースがあります。例としては、日産プリンス兵庫や、北海道日産など多くの事例があります。

――キャンパーや車中泊がこれから新車開発にどのような影響を与えると思いますか。

 キャンパーや車中泊ユーザーの拡大によって、今後の新車開発にもお客さまのニーズを先んじて反映している必要性があると考えています。

※ ※ ※

 日産は日本最大級のキャンピングカーの祭典「ジャパンキャンピングカーショー2021」(千葉県の幕張メッセで2021年4月2日から4日まで)でも、自動車メーカーとして唯一、正式出展をおこなうなど、この分野での新規事業を積極的に切り開こうとしています。

 近い将来、キャランバンやセレナとは違う、「e-POWER」やEV技術を搭載したキャンパー専用車が誕生することを期待したいと思います。

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