レクサス新型「ES」世界初公開! 上質な乗り心地でモダンなデザインに進化
くるまのニュース / 2021年4月19日 10時40分
レクサス新型「ES」が世界初公開されました。新型モデルは静粛性や乗り心地、乗り味が進化しています。日本では2021年秋ごろの発売を予定しています。
■静粛性や乗り心地がさらに上質に!
レクサスは2021年4月19日、新型「ES」を上海モーターショー2021で世界初公開しました。
新型ESはレクサスの原点である優れた静粛性と乗り心地をさらに向上させ、上質な快適性を磨き上げました。
スポーティグレードの「Fスポーツ」には、新型のアクチュエータを用いた最新の「リニアソレノイド式AVS(アダプティブバリアブルサスペンション)」を採用。上質な乗り心地と操舵応答性、安定性を両立しています。
さらに、リヤサスペンションメンバーブレースを、2枚の板を合わせた構造に変更することで剛性がアップ。
とくにねじりや曲げに対する剛性を高め、乗り心地を向上させるとともに、高速のレーンチェンジといったシーンにおいてもよりリニアでドライバーの意のままのドライビングフィールを実現しました。
また、電子制御ブレーキシステムを変更し、ブレーキのコントロール性を向上。ブレーキペダルパッド形状見直しにより、ペダル踏みこみ時の安定感が増すなどの変更をおこなっています。
エクステリアでは、ESらしさを継承しながらメッシュパターンのフロントグリルを採用。横の流れを強調するL字ユニットの集合体で構成し、グリルの押し出し感を強調しつつ質感を向上させました。
ヘッドランプのデザインも変更され、単眼ランプは小型ユニットに変更。3眼ランプはブレードスキャン式アダプティブハイビームシステム(AHS)を採用しています。
これは、従来のAHSより細かい遮光が可能な新機構により対向車や先行車を幻惑することなく歩行者や標識を認識することができます。さらに、薄型ランプユニット採用により鋭い表情に変更しました。
足元を引き締めるホイールは新デザインを採用しています。
17インチホイールはスポーク端部を太くして切削光輝加工の質感を強調。V字に重ね合わせることでスポーティな印象になりました。
ベースグレードに標準装備される18インチホイールは、切削光輝加工とブラック塗装のコントラストが映える多軸スポークを採用して高級感を演出。
Fスポーツ専用の19インチホイールは、フロントグリルのブラックとマッチする、ツヤのある黒いホイールを採用するとともに、スポーティな印象を与える「LEXUS」ロゴ入りのオレンジ塗装のキャリパーを追加設定しました。
さらに、新たなボディカラーとして、強い陰影によって造形を際立たせる「ソニックイリジウム」と、金属の質感と高光沢を実現した「ソニッククロム」の2色を設定しています。
インテリアカラーは、「ヘーゼル」を新規採用するとともに、ブラウン系でグレイッシュなトーンの「モーヴ」を新規開発し、落ち着きのある空間へと進化。
オーナメント加飾には、ラグジュアリーさを演出するウォールナット素材や、新開発の墨ブラックとダークブランを採用。ヘアラインの加飾をレーザーで1本ずつ彫る加工方法に変更し、より細やかでモダンな雰囲気を演出しています。
Fスポーツのインテリアカラーとしてホワイトを追加するとともに、ホワイト、フレアレッドのシートクッションとシートバックにブラックのアクセントを施しました。
加えて、人間中心の考え方に基づき、マルチメディアシステムをタッチディスプレイ化するとともに、スイッチ類をステアリング周辺に集約するなど操作性の良さを追求しています。
■最新の「レクサスセーフティシステム+」装備でさらに安全に
新型ESの「レクサスセーフティシステム+」は、これまでのモデルで培った安全技術により、さらなる進化を遂げました。
単眼カメラ+ミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大し、交差点右折時に前方から来る対向直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能になりました。
レクサス新型「ES」
また、ドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援や低速時の事故予防をサポートする低速時加速抑制などの機能を追加。
同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識にAI技術を活用することで支援範囲を拡大。よりスムーズで途切れにくい操舵支援を実現しています。
さらに、自動車専用道路などにおいて設定した車速内で前走車との距離を一定になるように加減速制御する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」に、カーブの大きさにあわせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能を採用しました。
先行車や対向車を検知し、自動でハイビームを抑制する「オートマチックハイビーム(AHB)」や、カメラで主要な道路標識を読み取ってマルチインフォメーションディスプレイに表示する「ロードサインアシスト(RSA)」も備わります。
加えて、ドライバー異常時対応システムを採用。LTA制御中にドライバーの無操作状態が続いた場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促すほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援します。停車後はドア開錠やヘルプネット自動接続による救命要請もおこないます。
駐車場などにおけるアクセルとブレーキのペダル踏み間違い時の衝突や、接近する後方車両との接触事故による被害軽減に寄与するパーキングサポートブレーキや、車両周辺の安全確認をサポートするパノラミックビューモニターなど、先進安全装備を積極的に導入しました。
デジタルアウターミラーとインナーミラーはカメラの性能を向上。明暗が混在する場所の視認性を改善し、ノイズの少ないクリアな映像を実現。またLEDライトのちらつきによる煩わしさを低減しました。
※ ※ ※
レクサスインターナショナル チーフエンジニアの青木哲哉氏は、次のようにコメントしています。
「目標としたのは、ESの持つ上質さを深化させるとともに新たな価値を付加することです。
静粛性と乗り心地を一層向上させるとともに、ステアリング操作に対してドライバーが意図したとおりにクルマが動くリニアリティを追求しました。
デザインにおいてもESの特徴であるエレガントさに磨きをかけるとともに、新たにモダンさを演出しています。
開発にあたっては、お客さまの期待を超えるべく、改善要素を洗い出し、細部に至るまで徹底的に作り込みました」
新型ESの日本での発売は2021年秋ごろの予定となります。
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